column
コラム

トップとアンダーの差で何がわかる?ブラジャーサイズの測り方

トップとアンダーの差で何がわかる?ブラジャーサイズの測り方

近頃では、通販サイトでもおしゃれなブラジャーを手軽に購入できるようになりました。しかし、購入するときに、ただなんとなく今までと同じサイズのブラジャーを選んでいないでしょうか。

バストサイズは年齢やライフステージの影響で変化しやすいものです。そのため、定期的にブラジャーのサイズを確認することが必要ですが、バストの正しい測り方を知らないという方も多いようです。

正しいブラジャーサイズを知るには、トップとアンダーの差を確認することが必要です。ご自身のバストに合ったブラジャーを着用すれば、バストアップはもちろん、形をきれいに保つことができます。

今回の記事では、ブラジャーが合っていないときに生じるデメリットや、トップとアンダーの測り方、ブラジャー選びのポイントについて紹介していきます。ブラジャーの選び方が分からないという方は、ぜひ参考にしてください。

トップとアンダーの差で分かること

トップとアンダーの差で分かること

トップとアンダーの差からわかるのが「カップサイズ」です。ブラジャーのサイズ表記はカップサイズとアンダーサイズの組み合わせで表記されており、正しいカップサイズを知るには、トップとアンダーのサイズを測ることが必要となります。

多くの人が、ブラジャーを選ぶ際にトップとアンダーの差を確認せずに選んでいるといわれています。下着メーカーのワコールが2008年におこなった調査によると、71%の女性が間違ったサイズを着用しているという結果が出ています。また、54%の女性が本来のバストサイズよりも小さいサイズのブラジャーをつけているようです。

参考:PR TIMES STORY「自分のブラのサイズを知らない人は7割以上。‶ブラチェック″を通じてワコールが女性を応援する理由

ブラジャーのサイズが合っていないデメリット

ブラジャーのサイズが合っていないデメリット

ブラジャーを着けていると、なんとなく体にストレスがかかるような気がしませんか。ブラジャーのサイズが合っていないと、バストにさまざまなデメリットを引き起こします。

そのため、デメリットを知ることも大切です。ここでは、間違ったサイズを着用することのデメリットについて見ていきましょう。

老けた印象のバストになる

間違ったサイズのブラジャーを着けていると、バストが垂れる原因になります。バストが下垂して、バスト上部のふくらみがなくなり、見た目に老けた印象を与えてしまいます。

また、小さいブラジャーで締めつけていると、血流が悪くなり、バストに必要な栄養が届かなくなります。その結果バストの脂肪が減少して小さくなってしまう可能性があるのです。

動きにくく感じる

サイズの合わないブラジャーは、締めつけ感があります。特に小さすぎると窮屈で動きにくさを感じてしまいます。

また、ブラジャーの中心部分が動くたびに浮き上がるため、バストの脂肪がはみ出しやすくなります。一日中ブラジャーが動くのを気にしていると疲れてしまいます。

バストが揺れやすくなる

ブラジャーがバストにフィットしていないと、バストを固定できずに揺れやすくなります。バストが揺れると、バストを支えているクーパー靭帯を傷める恐れがあります。万が一クーパー靭帯が切れたり伸びたりすると、バストが垂れてしまいます。

背中に段差ができる

小さいサイズのブラジャーを着用している場合、背中に段差ができやすくなります。背中は自分では見えませんが、人の背中の段差は目につきやすいものです。服装にもよりますが、背中の段差は服の上からでも目立ってしまいます。

ブラジャーが合っていない人の特徴

ブラジャーが合っていない人の特徴

ブラジャーが合っていない人にはいくつか共通点があります。ご自身が以下の状態に当てはまっていないかチェックしてみてください。当てはまっている場合は、ブラジャーを見直した方がよいでしょう。

  • アンダー位置をよく直している
  • カップのトップを押すとへこむ
  • 外すと楽になる
  • ストラップが肩からズレ落ちる
  • アンダーバストにブラが食い込んでいる
  • 肩が痛くなることがある
  • バストを一年以上測っていない

ブラジャーが合っているかどうかの見分け方

ブラジャーが合っているかどうかの見分け方

ここでは、ブラジャーが合っているかどうかの見分け方を紹介していきます。ひとつでも当てはまっている項目がある方は、今着けているブラジャーが合っていない可能性が高いでしょう。

  • 浮き カップの上部に隙間ができている
  • ズレ 両手を上げるとブラジャーがズレ上がる
  • 食い込み カップの上部が食い込んでいる
  • 吊り上がり ブラジャーの後ろ側が上がってくる
  • 落ち どんなに調整してもストラップが落ちる
  • はみ肉 ブラジャーから脇や背中の肉がはみ出ている

ブラジャーのサイズの測り方

ブラジャーのサイズの測り方

ここからは、ブラジャーのサイズの測り方を紹介していきます。一人で何も身につけずに測るのは難しいので、薄いパッドが入っているもの、もしくはパッドを抜いたブラジャーを着用して測るのがおすすめです。

トップサイズを測る

鏡の前で背筋を伸ばして真っすぐ立ち、バストのいちばん高いところを測ります。必ずメジャーと床が水平になっているか確認しましょう。バストのふくらみを押さえないようにメジャーを少しゆるめて測るのがポイントです。

アンダーサイズを測る

メジャーが床と水平になっているかを確認しながら、バストのふくらみのすぐ下を測ります。アンダーバストは少しきつめに測るのがポイントです。

カップサイズを確認する

トップサイズ-アンダーサイズ=カップサイズです。たとえば、トップとアンダーの差が12.5cmであれば「Bカップ」になります。

カップサイズ
サイズ トップとアンダーの差
Aカップ 9.0~11.0cm
Bカップ 11.5~13.5cm
Cカップ 14.0~16.0cm
Dカップ 16.5~18.5cm
Eカップ 19.0~21.0cm
Fカップ 21.5cm~23.5cm
Gカップ 24.0~26.0cm
Hカップ 26.5~28.5cm

ブラジャーのサイズ表

サイズが確認できたら、次は以下のアンダーサイズ表をチェックします。たとえばアンダーバストのサイズが63cmであれば、アンダーサイズは「65」になります。

カップサイズがBカップでアンダーサイズが65の場合、ブラジャーのサイズは「B65」になります。

アンダーサイズ表
アンダーサイズ アンダーバストのサイズ
60 57.5~62.5cm
65 62.5~67.5cm
70 67.5~72.5cm
75 72.5~77.5cm
80 77.5~82.5cm
85 82.5~87.5cm
90 87.5~92.5cm
95 92.5~97.5cm
100 97.5~102.5cm

ブラジャーの正しい着用方法

ブラジャーの正しい着用方法

ブラジャーのサイズが分かったら、次は正しく着用することが大切です。以下の手順で着用しましょう。最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れれば時間をかけずに正しく着けることができます。

  1. 少し前傾姿勢になり、ブラジャーのワイヤーとバストの輪郭を合わせ、そのままの姿勢でホックを留めます。
  2. 前傾姿勢のままストラップの付け根を少し浮かし、ブラジャーの下にはみ出したお肉をカップの中に入れ込みます。
  3. 体を起こし、脇の肉もカップの中央へ寄せ、谷間を作るように整えます。
  4. 再度、ブラジャーのワイヤーとバストの輪郭を合わせます。
  5. 最後にストラップの長さを調整します。人差し指が入るくらいの長さに合わせるのがポイントです。

フィッティングチェック

ブラジャーを着けたら、体を動かしてフィッティングチェックをします。まず、腕を上下に動かします。次に体を左右にひねります。どちらも2〜3回程度おこなえば大丈夫です。その後、ブラジャーのフィット具合を確認しましょう。

  • ワイヤーが当たって痛くないか
  • カップの上部が浮いていないか
  • ブラジャーの前が上がったり、後ろ部分が上がったりしていないか
  • アンダーバストがきつくないか、くい込んでいないか
  • ストラップがきつくないか、ズレていないか

ブラジャー選びのポイント

ブラジャー選びのポイント

ブラジャー選びの最初のポイントは「何を基準に選ぶか」です。ここでは、ブラジャーを選ぶ際の基準となる大切なポイントを2つ紹介します。何を重視するのか意識して選びましょう。

バスト悩み

ブラジャーはバストの悩みを軽減してくれるアイテムです。そのため、ご自身のバストの悩みに合わせて選ぶことで、なりたいバストに近づくことができます。よくあるバストの悩みと、おすすめのブラジャータイプは以下のとおりです。

  • デコルテ部分がそげていて垂れ気味の人 バストを下からしっかり持ち上げるタイプのブラジャーがおすすめです。デコルテ部分にボリュームを作り、トップ位置を高く見せることができます。ワイヤーが苦手な人はノンワイヤータイプでバストを押し上げる構造のものを選びましょう。
  • 脇や背中のお肉がはみ出ている人 脇高設計でバストのお肉が流れるのを防ぐタイプのブラジャーがおすすめです。さらに脇高ボーンになっているものは、よりしっかりバストの脇流れをガードします。また、バックがU字になっていると食い込みにくく、背中のシルエットをすっきり見せられます。
  • バスト全体が小さくボリュームがない人 背中と脇のお肉をバストに寄せてくるタイプのブラジャーがおすすめです。脇高設計で幅広背中ベルトになっているものは、脇と背中のお肉をバストに寄せて定着させます。また、前中心が低くなっているものを選べば谷間メイクもしやすくなります。

着け心地

ブラジャーは長時間着用するため、着け心地の良いタイプを選びましょう。着け心地でチェックしたいポイントは以下の3つです。

  • フィット感がありしっくりくる カップがバストから浮かずにしっかりフィットしていて、しっくりくる着け心地。脇高になっているタイプはバストをしっかりホールドするため、フィット感と安定感を得られるでしょう。
  • 締めつけ感がなく楽に着けられる 締めつけ感が少なくバストにやさしくフィットしていて、軽い着け心地。 伸縮性にすぐれたストレッチ素材を使用したものは体の動きに柔軟に対応するため、ストレスを感じることなく過ごせるでしょう。
  • 肌触りが良く肌になじむ 肌あたりに配慮した縫い目がないタイプで、バストになじむやさしい着け心地。 肌に当たる部分に天然素材を使用したものは、肌触りがなめらかです。さらにブラジャーとパッドの通気性が良いものを選べば、着け心地の良さをキープできるでしょう。

ブラジャーの選び方

ブラジャーの選び方

ここからは、ブラジャーのカップや製法・パッドの種類など、それぞれの特徴と選び方について紹介します。

ブラジャーの名称を知る

まずは、ブラジャーのパーツの名称について確認していきます。ブラジャーの商品説明を見るときの参考にしてください。

ブラジャーパーツの名称
フロントパーツ(外&内)
  1. カップ:バストを包み込む部分
  2. カップ上辺:カップの上部のカーブになっている部分
  3. フロントパネル:フロントパーツのカップ以外の部分
  4. 前中心:ブラジャーの中心部分
  5. ストラップ:バストを持ち上げる肩ひも
  6. アジャスター:ストラップの長さを調節する部分
  7. パッドポケット:パッドを入れるための袋部分
  8. ワイヤー:カップ下側の輪郭とブラジャーのバージスラインが当たる部分に入っている芯材
  9. パッド:バストのボリュームを調整したり形を整えたりするパーツ
    (内蔵型と別売りになっているタイプがあります)
サイド&バックパーツ
  1. サイドボーン:カップとサイドベルトの間にあるボーン(芯材)
  2. バックベルト:脇にあるサイドボーンから背中側にあるベルト
  3. ホック:バックベルトを固定するための留め具
    (3段階調節できるものが多い)

※ジュニア向けのブラジャーには、おもに凹凸の少ないオーリングフックアイというものが使われています

カップの種類で選ぶ

ブラジャーを選ぶうえで欠かせないのがカップの種類です。ここでは、代表的な3つのカップの種類について解説していきます。それぞれ特徴があるので、ご自身のバストに合うカップを選びましょう。

フルカップ

フルカップは、バスト全体を包み込むタイプのカップで「ボリュームがある」「バストが垂れている」「バストが柔らかい」などの人におすすめです。ストラップがバストの中央寄りについていて、バストをしっかり持ち上げます。

ハーフカップ

ハーフカップは、バストを覆う部分がフルカップの約1/2のため「1/2カップ」とも呼ばれています。カップの上部が水平にカットされているのが特徴で「バストが小さめ」「デコルテ部分にボリュームを出したい」などの人におすすめです。

小さなバストの人でもカップの上部が浮きにくく、ボリューム感のあるバストを演出できます。また、胸元が開いた服装のときにも活躍します。

3/4カップ

3/4カップは、カップの上辺から中心に向かって斜めに1/4カットした形状のブラジャーです。ブラジャーの中でもポピュラーなタイプで「谷間を作りたい」「バストが脇に流れやすい」などの人におすすめです。

脇肉が流れるのを防ぎ、斜め下からバストを寄せ上げて谷間を作ります。脇がすっきりするため、細見え効果も期待できます。

製法の種類で選ぶ

ブラジャーは大きくわけると3つの製法があります。仕上がりや着け心地に合わせて、製法からブラジャーを選ぶのもひとつの方法です。

ワイヤー

ワイヤーブラジャーは、アンダーバストやカップに挿入されているワイヤーがバストの横流れを防ぎ、お肉をカップに収めて形を整えます。ボリュームのあるきれいな形のバストメイクをしたい人に向いています。ただし、締めつけ感を感じることもあるため、自分のバストに合っているものを選ぶことが大切です。

ノンワイヤー

ノンワイヤーはワイヤーが入っていないタイプのブラジャーで、着け心地の良さが魅力です。「ワイヤータイプのブラジャーだと窮屈でしんどい」「ワイヤーが当たって痛い」という人におすすめです。ノンワイヤーでも補正力のあるブラジャーが多くあるため、ご自身の好みで選ぶと良いでしょう。

モールド

モールドブラジャーとは「モールド加工」という加工技術を利用して、一枚の布から立体カップを作っているブラジャーのことです。接ぎ目がなく縫製の当たりを気にする必要がないため、「着け心地を重視する」という人におすすめです。また、服に響きにくいという特徴があるため、ぴったりしたシルエットの服装のときにも活躍します。

パッドの種類で選ぶ

パッドにはブラジャーとバストの隙間を埋めたり、バストを持ち上げたりする役割があります。そのため、目的に適したパッドで選ぶこともブラジャー選びには必要です。

レモン型

レモン型になっているパッドは、カップの下部分に入れてバストを持ち上げボリュームアップさせるのに適しています。

丸型

丸型のパッドは肉薄で、サイズを微調整するために使用します。バストの正面に付けるため、トップが透けるのを隠す役割も果たします。

ホックの種類で選ぶ

ホックはバックについているものが主流ですが、カップの前中心についている「フロントホック」タイプもあります。バストを寄せやすく谷間メイクやボリュームアップさせたい人に向いています。また着脱が簡単なので、背中でホックを留めるのが難しいという人にもよいでしょう。

着用シーンで選ぶ

着用シーンに合わせてブラジャーを変えるのもおすすめです。特にバストに負荷がかかりやすい睡眠時とスポーツ時には、専用のブラを使用しましょう。

ナイトブラ

就寝時の動きからバストを守るブラジャーです。寝ているときは、寝返りなどの動きによりバストが脇に流れたり揺れたりします。就寝時の動きからバストを守るには、ナイトブラの着用が必要です。締めつけのない楽な着け心地で作られているので安心して休むことができます。

スポーツブラ

スポーツ時のバストの揺れを防ぎ、快適に動けるように作られているブラジャーです。運動しているときの激しい揺れを抑え、ブラジャーのズレやムレを軽減します。美しいバストを維持するためにも、スポーツをするときはスポーツブラを着用しましょう。

まとめ

ブラジャーのサイズはトップとアンダーの差からカップサイズを確認することが大切

正しいブラジャーのサイズを知るには、トップとアンダーの差からカップサイズを確認することが大切です。間違ったブラジャーを着用していると、バストが垂れたり小さくなったりして、老けた印象のバストになってしまう可能性があります。

ブラジャーを着けたときに締めつけ感や違和感があるのは、ブラジャーのサイズが合っていないサインです。特に何年もバストを測っていない方は、この機会にバストを測ってブラジャーのサイズを確認しましょう。

今回の記事で紹介したブラジャーの選び方を参考に、ぜひご自身のバストに合ったブラジャーを見つけてくださいね。