出産は女性にとって人生の大きな転機であり、心身ともに大きな変化を経験する時期です。なかでも、そのような時期に女性を特に悩ませるのが「産後に胸がしぼむ」という変化です。妊娠前にはふっくらとしていた胸が、出産を機に小さくなってしまったことにショックを覚えた方も多いのではないでしょうか。
産後に胸がしぼむ理由はさまざまありますが、適切なケアをおこなえば、妊娠前のバストの状態に戻すことも不可能ではありません。本記事では、産後に胸がしぼむ原因やバストアップのための効果的な方法について解説していきます。
産後に胸がしぼむ原因
産後に胸がしぼむ原因として、おもに以下の4つが挙げられます。
- 乳腺機能の低下
- 女性ホルモンの変化
- クーパーじん帯の伸び
- 姿勢の悪化
ここでは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。
乳腺機能の低下
産後に胸がしぼむ原因のひとつは、乳腺機能が低下することです。乳腺は乳房の中にある組織で、母乳を作る役割を果たしています。妊娠中や授乳期は、女性ホルモンの影響で乳腺が活発に働き、母乳を作るために乳腺組織が発達します。
卒乳後は母乳を作る必要がなくなるため、この乳腺の機能が低下して乳腺が妊娠前の状態に戻ります。そのため、胸のボリュームが減少し、しぼんだように感じることが多いのです。
女性ホルモンの変化
産後に胸がしぼむ原因には、女性ホルモンの変化が大きく関係しています。妊娠中は、「プロラクチン」というホルモンの分泌量が増えます。プロラクチンは、乳腺を発達させて母乳を作る準備を促す働きがあり、胸が大きく張る原因となります。
しかし、産後はプロラクチンの分泌量が徐々に減っていきます。プロラクチンが減ることで乳腺の活動が停止し、妊娠前の状態に戻ろうとするため胸がしぼんだように感じることがあります。
クーパーじん帯の伸び
産後に胸がしぼむもうひとつの原因は、クーパーじん帯が伸びてしまうことです。クーパーじん帯は、乳腺や脂肪を支える繊維状の組織で、胸全体を吊り上げるように支えています。胸の形を保つための「天然のブラジャー」ともいえる存在です。
しかし、クーパーじん帯はとてもデリケートで、一度伸びたり切れたりすると元には戻りません。妊娠中や産後の授乳期は、女性ホルモンの影響で乳腺が発達して胸が大きくなります。
この急激な胸の大きさの変化でクーパーじん帯に大きな負荷がかかり、じん帯が伸びたり切れたりすることがあります。その結果、胸を支える力が弱まり、胸がしぼんだように感じるのです。
姿勢の悪化
産後に胸がしぼむ原因には、授乳や育児中の姿勢の悪化も原因として挙げられます。授乳中は赤ちゃんを抱えるため、どうしても猫背や前かがみの姿勢になりがちです。
猫背や前かがみの姿勢が続くと、胸の形を支える大胸筋や背中の筋肉が弱くなり、胸を上向きに保つ力が低下してしまいます。その結果、胸が垂れたりしぼんだりしているように見えることがあります。
また、姿勢が悪いと胸周りの血流が滞りやすくなります。血流が悪化すると、乳腺や皮膚に必要な栄養が行き届きにくくなり、胸のハリや弾力が失われることにつながります。
産後になくなった胸を取り戻すためのバストアップ方法
ここからは、産後にしぼんでしまった胸を取り戻すためのバストアップ方法を紹介していきます。
- 筋トレで胸を支える筋肉を鍛える
- バストマッサージをする
- バストクリームを塗る
- 自分に合ったブラジャーを正しく着ける
- 就寝時にナイトブラを着ける
- 栄養バランスのとれた食事を心がける
- バストアップサロンに通う
それぞれの方法について詳しく解説していきますので、ぜひ無理のない範囲で実践してみてください。
筋トレで胸を支える筋肉を鍛える
産後のバストアップには、胸の土台となる大胸筋を鍛えることが効果的です。大胸筋を鍛えることで胸を支える力が強化され、バストアップ効果が期待できます。また、大胸筋を鍛えることで姿勢もよくなり、バストがより美しく見えるようになります。
ここからは、産後のバストアップに効果的な筋トレ方法を紹介していきます。
膝つき腕立て伏せ
膝つき腕立て伏せは、膝をついておこなう腕立て伏せです。筋トレ初心者の方や筋力に自身のない方でも無理なくできますので、ぜひトライしてみてください。
- 膝を床につけ、両手を肩幅より少し広めに開いて床につける
(このとき、手の位置は肩の真下にくるようにする) - 息を吸いながら肘を曲げて体を下げる
(胸が床に近づくまで下げ、肘は体に沿うように開かないように注意する) - 息を吐きながら腕を伸ばして体を元の位置に戻す
初心者の場合は1セット10回を目安にし、慣れてきたら2〜3セットおこなうとよいでしょう。
ダンベルプレス
ダンベルプレスは、大胸筋を中心に三角筋や上腕三頭筋も同時に鍛えることができます。
- 仰向けに寝て、両手にダンベル(1~2kg程度)を持つ
(このとき膝は立てた状態にする) - ダンベルを胸の横に構える
(肩甲骨を寄せて胸を張るのがポイント) - そのまま、ダンベルをゆっくりと上に持ち上げる
(腕を完全に伸ばしきらずに少し曲げたままにすると、筋肉に負荷をかけ続けることができ効果的) - 腕を伸ばした状態で5秒間キープし、その後ゆっくりと元の位置に戻す
※ダンベルが無い場合は、水を入れたペットボトルで代用可能
最初は1セット3回を目標にして、慣れてきたら3セットまで増やすとよいでしょう。
重すぎるダンベルを選ぶとフォームが崩れやすくなります。自分の筋力に合った重量から始め、徐々に増やしていくことが大切です。
バストマッサージをする
産後のバストアップを目指している方には、バストマッサージを取り入れることもおすすめします。バストマッサージにより血液やリンパの流れが改善され、バストのハリやボリュームを保つ助けになります。
- 右手の人差し指・中指・薬指の3本の指で、鎖骨の下に位置する小胸筋を優しく押さえる
- 3本の指を使い、胸の横やわきの下の筋肉を小さな円を描くようにクルクルと30秒程度マッサージする
- 胸が膨らんでいると感じる位置まで、胸をぐっと持ち上げる
1セット3回を目安におこなってください。また、力を入れすぎずに優しくマッサージすることが大切です。
バストクリームを塗る
産後のバストケアには、バストクリームを塗ることも効果的です。バストクリームには肌の保湿を助ける成分が含まれているため、バストの皮膚が柔らかくなり、ハリを感じやすくなります。特に、ボルフィリンやセラフラッシュなどの成分が含まれているクリームは、肌の弾力を高める効果が期待できるでしょう。
また、バストクリームのなかには、プエラリア・ミリフィカや大豆エキスなど、女性ホルモンに似た働きをする成分が含まれているものもあります。これらの成分は乳腺の発達を助ける働きがあるため、産後のバストアップにも適しています。
自分に合ったブラジャーを正しく着ける
産後にしぼんだ胸を元に戻すには、自分に合ったブラジャーを正しく着けることも大切です。自分に合ったブラジャーを着用することで、バストをしっかりとサポートし、形を美しく保つことができます。特に、授乳後や産後のバストは変化が大きいため、サイズの変化に王出て適切なサイズのブラジャーを選ぶ必要があります。
自分に合ったブラジャーを選ぶには、アンダーバストとトップバストを正確に測定し、自分に合ったサイズを選ぶことが重要です。特に、アンダーバストはしっかりと締めて測ることがポイントです。試着時には、ブラジャーが体にフィットしているか、締めつけ感がないかを確認しましょう。
就寝時にナイトブラを着ける
産後のバストケアには、就寝時にナイトブラを着けるのも効果的な方法のひとつです。ナイトブラを着用することで、寝ているあいだにバストが揺れたり形が崩れたりするのを防ぎ、クーパーじん帯への負担も減らすことができます。バストの形が崩れたり下がったりするのを防ぐためにも、ナイトブラを着用することをおすすめします。
特に、産後はホルモンバランスの変化や授乳の影響で、バストの形が変わりやすい時期でもあります。ナイトブラの着用で、ストの形を整えやすくなりますが、締めつけ感が強すぎるナイトブラは血行を妨げて逆効果になることもあるため、自分のバストに合ったサイズのものを選ぶようにしましょう。
栄養バランスのとれた食事を心がける
産後のバストがしぼむのを防いでハリや弾力を維持するためには、栄養バランスのとれた食事が不可欠です。産後は、出産や授乳によって栄養が大きく不足しがちです。バストはおもに脂肪でできているため、健康的な脂質やタンパク質を含む食事が、バストのボリュームや形を維持するために大切です。
食事では、主食(お米やパンなど)、主菜(肉・魚・豆類)、副菜(野菜や海藻)をバランスよく組み合わせるようにしましょう。また、バストアップに良いとされる栄養素を意識して取り入れるのもおすすめです。たとえば、大豆イソフラボン・ビタミンE・ミネラルなどを積極的に摂るようにするとよいでしょう。
バストアップサロンに通う
産後のバストケアでプロの手を借りたいという場合は、バストアップサロンに通うこともひとつの選択肢となります。バストケアを専門とするプロのエステティシャンの施術には、セルフケアでは得られない効果が期待できます。
サロンでは、エステティシャンによるマッサージや専用機器を用いた施術により、筋肉を刺激し、血行やリンパの流れの改善することでバストアップを目指します。垂れ乳・離れ乳・左右差など、バストの悩みに対応したメニューを提供しているサロンもあります。
サロンによって施術方法や期待される効果・料金などが異なるため、事前にしっかりと情報を収集して、自分に合ったサロンを選ぶようにしましょう。
産後のバストのお悩みは、バストアップ専門サロンRococoへ
バストアップ専門サロンの「Rococo(ロココ)」は、これまでに3万人以上のお客様を施術してきた経験を活かし、オリジナルのメソッドを開発してきました。
お客様一人ひとりのバストの悩みに合わせた施術を提供しているため、産後に胸がしぼんでお悩みの方にもぴったりのサロンです。ここでは、Rococoの特徴を詳しく紹介していきます。
特徴1.熟練のセラピストがていねいにカウンセリング
Rococoでは、バストの仕組みに精通した経験豊富なセラピストがお客様一人ひとりのお悩みにしっかりと向き合います。胸を大きくするためのケアはもちろん、以下のような胸のお悩みに対応したコースも提供しています。
- 下垂バスト解消コース
- 離れバスト解消コース
- 左右差バスト改善コース
また、Rococoの魅力のひとつは、マンツーマンでブラジャーの選び方についてのアドバイスおこなっていることです。ストラップの調整の仕方や、脇肉をカップにきちんと収める方法など、プロの目線で産後のバストに適切なブラジャー選びのポイントをお伝えします。
特徴2.特許取得の美容機器を用いた独自マッサージ
Rococoでは、熟練スタッフによるオールハンドの施術と特許取得の美容機器を組み合わせた施術をおこなっています。バストを支えるクーパーじん帯はコラーゲン線維で構成されているため、コラーゲンを増やすことがバストのサイズアップの鍵になります。
Rococoで導入している美容機器は、疑似生体電流「ナノカレント」をバストに還元しながらマッサージをおこなうことで、コラーゲンの生成を助け、バストのハリや弾力アップを目指します。
また、ナノカレントにはバストアップの妨げとなる自律神経のバランスを整える効果も期待できるため、産後や卒乳後の女性にもおすすめの施術です。
特徴3.バストだけではなく「姿勢」も同時にケアする施術
Rococoでは、美しいバストをキープするために姿勢改善にも力を入れています。なぜなら、骨格に歪みがあると、バストが脇や背中に流れる原因になるためです。
そのため、バストケアだけではなく、首・肩・背中・肩甲骨周辺のケアも重要視しています。これらの部位をていねいにケアすることで、姿勢の悪さや歪みを軽減し、後戻りしない美しいバストへと導きます。
まとめ
本記事では、産後に胸がしぼむ原因とバストアップのための効果的な方法について解説してきました。産後になくなった胸を取り戻すためのバストアップ方法は、以下のとおりです。
- 筋トレで胸を支える筋肉を鍛える
- バストマッサージをする
- バストクリームを塗る
- 自分に合ったブラジャーを正しく着ける
- 就寝時にナイトブラを着ける
- 栄養バランスのとれた食事を心がける
- バストアップサロンに通う
また、産後にセルフケアを続けるのは難しいと感じている方は、プロの施術を受けることをおすすめします。バストアップ専門サロン「Rococo(ロココ)」では、お客様一人ひとりのお悩みに合わせたバストアップメニューをご用意しています。初回限定の特別価格もご用意しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。