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自分のバストは大きいほうなのか、それとも小さいほうなのか、何を基準に判断をすればよいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。自分の正しいバストサイズを知ることは、理想とするバストに近づくためにも必要不可欠です。
この記事では、日本人女性のカップサイズの平均や理想のカップサイズ、バストカップの正しい測定方法について解説していきます。カップサイズをアップさせる方法についてもご紹介しますので、胸のサイズにお悩みの方はぜひ参考にしてください。
日本人女性の胸のサイズの平均は
日本の大手下着メーカーであるトリンプが2018年に実施した調査によると、日本人女性の胸のサイズの平均は「Cカップ」という結果が出ています。ここでは、日本人女性のカップサイズの構成比や、理想とするカップサイズなどについて解説していきます。
カップサイズ別の割合
日本人女性のカップサイズの構成比は、以下のとおりです。
- 1位:Cカップ 26.9%
- 2位:Dカップ 26.3%
- 3位:Eカップ 18.8%
- 4位:Bカップ 17.9%
- 5位:Fカップ 6.4%
- 6位:Aカップ 2.1%
- 7位:Gカップ 1.6%
CとDカップが多く、次いでEカップとなっておりAやGカップの割合は少ないようです。ただし、このデータは売上の結果をもとにしたものであるため、胸の大きさと必ずしも一致しているわけではありません。また、胸の大きさは女性ホルモンのバランスに影響されるため、年代によってカップサイズの平均は変わってきます。
たとえば、ホルモンの分泌量が増える20代はC~Dカップが多い傾向にありますが、閉経前後の40〜50代になってくるとバストのサイズがダウンします。胸のサイズの平均は、世代によって違いがあるということを理解しておきましょう。
※参考:PR TIMES「発表!トリンプ「下着白書 vol.19」2019年版の注目は 女性のバストサイズの “大きな” 変化Dカップ以上割合53.1% 平成30年間で3倍に」
日本人女性が理想とするカップサイズ
日本人女性が理想としているのは、Cカップだといわれています。「Cカップだと小さすぎず谷間がつくれる」「ちょうど良いボリュームでスタイルが良く見える」と感じている人が多いようです。また、ブラジャーの選択肢が多いことも支持されている理由に挙げられます。
日本人女性の胸は小さめ
遺伝的な要素もありますが、日本では痩せ型志向が強いため、グラマラスな体型を好む欧米の女性と比べて胸は小さい傾向にあります。バストの9割は脂肪でできており、痩せているとバストの脂肪も少なく、ボリュームが出にくくなるからです。
カップサイズの平均値は年々アップしている
トリンプによる日本人女性のカップサイズの推移をみると、44年前の1980年にはAカップの占める割合が58.6%という結果が出ており、日本人女性の平均のカップサイズが上がっていることがわかります。ライフスタイルや食生活の変化とともに、女性の体も大きく変わってきているようです。
※参照:PR TIMES「発表!トリンプ「下着白書 vol.19」2019年版の注目は 女性のバストサイズの “大きな” 変化Dカップ以上割合53.1% 平成30年間で3倍に」
胸の形とカップサイズの関係
胸の形は、おもに「おわん型」「半球型」「円錐型」「三角型」「円盤型」の5種類に分類されます。それぞれの型の特徴は、以下のとおりです。
- おわん型 お椀をかぶせたような形で、丸みはあるがボリュームは控えめ
- 半球型 球を半分にしたような形で、上下にふくらみがありボリュームがある
- 円錐型 トップが前に突き出したような形で、高さとボリュームがある
- 三角型 デコルテにボリュームがなく、バストの下にだけふくらみがある
- 円盤型 丸いお皿のような形で、おわん型よりもボリュームが控えめ
日本人に多い胸の形は半球型です。カップサイズが大きく、Cカップ以上の人に多い傾向があります。
欧米人に多いのは円錐型です。カップ数も大きく、グラマラスで女性らしい印象を与えるバストの形です。
カップサイズが小さいのは、バストにハリやボリュームがない円盤型です。また、三角形型はデコルテにふくらみがないため、カップサイズが大きくてもバストが大きく見えないという特徴があります。
胸のサイズは骨格によっても変わる
骨格には「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3つのタイプがあり、タイプによっても胸のサイズが変わってきます。
骨格ストレート
デコルテがふっくらとしていてバスト位置が高いため、ボリュームのあるバストになりやすい傾向があります。実際のバストサイズよりも大きく見られることも多いようです。
骨格ウェーブ
デコルテにボリュームがなくバスト位置が低いため、バストが小さく見えやすいタイプです。また、バストが下垂しやすい傾向にあります。
骨格ナチュラル
骨格がしっかりしているけれど、体に筋肉や脂肪を感じられないことが特徴です。バスト周りに柔らかさや弾力がないため、バストが小さく見えます。
平均的なカップサイズのメリット
平均的なカップサイズである「Cカップ」を好む女性が多いことには、いくつかの理由があります。ここでは、平均的なカップサイズのメリットについてみていきましょう。
ブラジャーの種類が豊富にある
平均的なカップサイズのブラジャーは種類が豊富にあるため、デザインやカラーなど、選択肢が多いことがメリットです。また、デザインだけではなく、着け心地も自分に合ったものを見つけやすくなります。
服を着こなしやすい
服を着こなしやすいことも平均的なカップサイズのメリットだといえます。バストが大きすぎると胸元が窮屈に見えたり、バストが小さすぎると貧相な雰囲気になったりすることがあります。
しかし、Cカップくらいのボリューム感だと服のシルエットの邪魔をしません。なにを着てもバランス良く着こなせるため、好みの服を選べるでしょう。
胸の形をきれいに見せられる
平均的なカップサイズだと、ある程度のふくらみがあるため、きれいな谷間を作ることができバストのボリュームも調節しやすいことがメリットです。目的に合わせて正しくブラジャーを選ぶことで、胸の形をきれいに見せることができます。
正しくバストカップを測定する
ここからは、正しいバストの測定方法とブラジャーのサイズの確認方法について説明していきます。
トップバストとアンダーバストの測り方
まず、メジャーとパッドの薄いブラジャーを用意します。メジャーが床と水平になっているか、ねじれていないかなど、鏡を見ながら確認して測りましょう。
【トップバストの測り方】
トップバストは、ブラジャーを着用した状態で胸の一番高いところを測ります。メジャーが床と水平になるようにして、少しゆるめに測りましょう。
【アンダーバストの測り方】
アンダーバストは、バストのふくらみのすぐ下を測ります。メジャーが床と水平になるようにして、少しきつめに測るのがポイントです。
ブラジャーのサイズの確認方法
トップバストとアンダーバストの差がカップサイズになります。一般的なカップサイズとアンダーサイズは以下のとおりです。表のなかから自分のブラジャーのサイズを確認しましょう。たとえば、Cカップでアンダーサイズが75の場合のブラジャーのサイズは「C75」になります。
ブラジャーサイズの確認表 | |||
---|---|---|---|
カップサイズ | トップとアンダーの差 | アンダーサイズ | アンダーバストのサイズ |
A | 9.0~11.0cm | 60 | 57.5~62.5cm |
B | 11.5~13.5cm | 65 | 62.5~67.5cm |
C | 14.0~16.0㎝ | 70 | 67.5~72.5cm |
D | 16.5~18.5㎝ | 75 | 72.5~77.5cm |
E | 19.0~21.0cm | 80 | 77.5~82.5cm |
F | 21.5cm~23.5㎝ | 85 | 82.5~87.5cm |
G | 24.0~26.0cm | 90 | 87.5~92.5cm |
95 | 92.5~97.5cm | ||
100 | 97.5~102.5cm |
カップサイズをアップさせるためにできること
ここからは、カップサイズをアップさせる方法を紹介します。平均のカップサイズより小さいと感じている方は、ぜひ試してみてください。
サイズに合ったブラジャーを着用する
カップサイズをアップするには、自分のバストサイズを正しく測定し、バストサイズに合ったブラジャーを着用することが大切です。また、正しいサイズのブラジャーを着用することで、バストの垂れや型崩れを予防する効果も期待できます。
食生活を見直す
食生活の乱れはバストのサイズダウンにつながります。バストアップに効果的な食材を積極的に取り入れるなど、食生活を見直しましょう。以下はバストアップにつながるといわれている栄養素です。
- 大豆イソフラボン
女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがある。
多く含まれる食材:納豆・味噌・豆腐・油揚げ・豆乳など - ボロン
女性ホルモンのエストロゲンの分泌を活性化する。
多く含まれる食材:キャベツ・りんご・ぶどう・ひじき・アーモンドなど - タンパク質
ホルモンの分泌を正常化する働きをする。
多く含まれる食材:鶏ささみ肉・鮭・サンマ・卵・牛乳など - アミノ酸
タンパク質の原料となるため、バストアップに必要不可欠な栄養素。
多く含まれる食材:鶏むね肉・マグロ・チーズ・しじみ・豆乳など - ビタミン
ビタミンのなかでバストアップに効果的なのはビタミンCとビタミンE。ビタミンCはクーパー靭帯の強化をサポートし、ビタミンEはホルモンバランスを正常化する働きをする。
ビタミンCが多く含まれる食材:アセロラ・ゆず・ピーマン・キウイなど
ビタミンEが多く含まれる食材:アーモンド・落花生・うなぎなど
姿勢を正す
姿勢を正すこともバストアップには必要です。姿勢が良くなることで血流やリンパの流れが良くなり、バストに必要な栄養素が届きやすくなります。また、正しい姿勢により自然と筋力が鍛えられるため、バストにハリが出て大きく見える効果が期待できます。
質の良い睡眠をとる
女性ホルモンは、深い睡眠(ノンレム睡眠)のときにもっとも分泌されるといわれています。そのため、バストアップには質の良い睡眠をとることが大切です。睡眠の質を向上させるために、以下の行動を心がけましょう。
- 朝起きたら太陽の光を浴びる
- 夕方から夜にかけて軽い運動を習慣化する
- 寝る2〜3時間前に入浴する
- ベッドに入ったらスマホを見ない
ストレスをためない
ストレスは女性ホルモンのバランスを乱す要因となります。女性ホルモンのバランスが乱れると女性ホルモンそのものが減少してしまうため、ストレスを軽減させることが重要です。好きなことをする時間をつくったり、ゆっくり入浴したりして気持ちをリラックスさせるようにしましょう。
シーンに合わせてブラジャーを変える
シーンに合わせてブラジャーを変えることで、バストへの負担を減らすことができます。運動をするときはバストの揺れを軽減するスポーツブラを着用し、就寝時は寝返りなどの動きからバストを守るナイトブラを着用しましょう。
バストアップマッサージをする
カップサイズをアップさせるには、バストアップマッサージを取り入れるのも効果的です。ここでは、自宅で簡単にできるバストマッサージを紹介していきます。
バスト周りの凝りをほぐすマッサージ
- 左手が壁側になるようにして壁の横に立つ
- 壁に左手をつける ※肘が肩より少し高い位置にくるように
- 右手を左胸の上に置く
- そのまま息を吸い、吐きながら右側に体をひねる
- その状態で30秒間キープする
- 反対側も同様におこなう
バスト上部にボリュームを出すマッサージ
- 親指以外の4本の指で耳裏のくぼみから首筋に向かってさすり下ろす
- 鎖骨の上を中心から外側に向かってさする
- 鎖骨の下を中心から外側に向かってさする
- 指を鎖骨のくぼみに入れ、軽い力で押す
- デコルテ下のボリュームがない部分や鎖骨下の皮膚をつまみ、内側から外側に引っ張る ※筋肉の癒着(ゆちゃく)を剥がすイメージ
エクササイズをする
ここでは、バストアップにおすすめのエクササイズを2つ紹介します。
大胸筋を鍛える(膝をついての腕立て伏せ)
- 肩幅よりも少し広い位置に手をつけて四つん這いになる
- そのまま、ゆっくりと肘を曲げて体を下ろす
- あごが床につく直前まできたら肘を伸ばして元の姿勢に戻る
- 1~3を1セットとし、10~20回程度繰り返しおこなう
アンダーバストを細くする
フェイスタオルを用意します。
- 背筋を伸ばし、肩幅程度に足を開いて立つ
- フェイスタオルの端を両手でつかむ
- 肩の高さまで腕を上げて前に伸ばす
- 腕を右斜め上に持ち上げながら体をひねり頭の上まで伸ばす
※頭と顔を動かさないように - 最初の位置まで腕を戻す
- 4~5を10回程度繰り返しおこなう
- 反対側も同様におこなう
エステサロンに通う
どうしてもセルフケアが続かないという方には、バストアップ専門のエステサロンに通うのもおすすめです。エステサロンでは熟練のエステティシャンによるマッサージや、最新機器を使用した施術でバストアップを目指せます。一人ひとりのバストの状況に合わせた施術を受けられるため、セルフケアよりも早くバストアップの効果を実感できるでしょう。
カップサイズをアップさせるエステサロンの施術
ここからは、カップサイズをアップさせるエステサロンの施術について紹介します。
エステティシャンによるハンドマッサージ
ハンドマッサージは、バストアップ専門のエステサロンでおこなわれている代表的な施術のひとつです。プロのエステティシャンの手技により、バスト周りの凝りをほぐしたりリンパの流れをスムーズにしたりします。また、垂れ胸や脇に流れたバストの脂肪を本来の位置に整える効果も期待できます。
マシンを使用したバストアップ施術
バストアップに効果的な美容機器を使用した施術です。エステサロンによって取り扱っている施術は異なりますが、マシンによる施術には「光豊胸」「EMS」「マイクロカレント」「エレクトロポーション」などがあります。以下はそれぞれの施術の特徴です。
- 光豊胸
IBEと呼ばれる特殊な光をバストに当てて血流やリンパの流れを改善し、バストアップを目指す。 - EMS
電流をバストに流して筋肉を刺激し、バスト周りの筋力を強化することでバストアップを目指す。 - マイクロカレント
微弱な生体電流をバストに流して老廃物の排出を促し、代謝を高めることでハリのあるバストを目指す。 - エレクトロポーション
バストに電圧をかけてコラーゲンやヒアルロン酸の美容成分を肌の奥に浸透させ、ふっくらとしたバストを目指す。
まとめ
日本人女性のカップサイズの平均はCカップといわれています。また、さまざまな理由から、Cカップを理想のサイズだと考える女性も多いようです。しかし、カップサイズは年齢によって変化していきます。
若いときはCカップでも、40代や50代になると女性ホルモンの影響でカップサイズがダウンしやすくなります。そのため、定期的にバストサイズを測定し、正しいサイズのブラジャーを着用することが大切です。
また、筋トレやバストマッサージを取り入れることもバストアップにつながります。今回の記事で紹介したマッサージやエクササイズなどを参考に、ぜひ理想のバストを手に入れてください。