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アンダーバストがきゅっと引き締まっていると、トップバストとの差が際立ち、女性らしいメリハリのあるボディラインになります。しかし、「アンダーバストがなかなか細くならない」「アンダーバストが太くて寸胴体型に見えてしまう」と悩んでいる方もいるでしょう。
アンダーバストが太くなる原因は脂肪や骨格だけではなく、日常生活に隠れていることも少なくありません。そのため、アンダーバストを細くするには「なぜアンダーバストが太くなったのか」を見極めることが大切です。
今回の記事では、アンダーバストが太くなる原因やアンダーバストを細くする方法を紹介していきます。日常生活で気をつけることについても解説していきますので、アンダーバストを細くしてメリハリボディを手に入れたい方はぜひ最後までご覧ください。
アンダーバストを自分で細くすることはできる?
「トップバストを残して、アンダーバストだけ細くすることなんてできるの?」と、疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。しかし、正しいセルフケアをおこなうことでアンダーバストを細くすることは可能です。
ブラジャーのカップサイズは「トップバストとアンダーバストの差」で決まるため、トップバストを残してアンダーバストだけを細くすれば、バストアップが期待できます。たとえば、トップバストが同じ85cmであっても、アンダーバストのサイズによって以下のようにカップ数が変わります。
トップバスト | アンダーバスト | トップバストとアンダーバストの差 | ブラのサイズ (目安) |
---|---|---|---|
85cm | 75cm | 85cm-75cm=10cm | A75 |
85cm | 72cm | 85cm-72cm=13cm | B70 |
85cm | 70cm | 85cm-70cm=15cm | C70 |
参考:ワコール「ブラの測り方・選び方」
ただし、アンダーバストが太くなる原因は多岐にわたるため、細くするには「なぜアンダーバストが太くなったのか」を見極めることが大切です。
アンダーバストが太くなる原因
アンダーバストを細くするためには、太くなった原因に応じた対策をとることが重要です。アンダーバストが太くなる原因として、おもに以下の5つが挙げられます。
- 脂肪が多い
- バストの脂肪が脇や背中に流れている
- 姿勢が悪い
- 肋骨が開いている
- 肩甲骨周り・背中の筋肉が凝っている
ここでは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。
脂肪が多い
身体全体の脂肪量が多いと、必然的にアンダーバストも太くなります。運動不足や食べ過ぎによって摂取カロリーが消費カロリーよりも上回ると、体脂肪として体内に蓄えられます。特に、脇や背中に多くの脂肪がつくとアンダーバストが太くなり、寸胴体型のように見えてしまうのです。
バストの脂肪が脇や背中に流れている
バストは、母乳を作る「乳腺」と乳腺を守る「脂肪」で構成されていますが、加齢によって乳腺が減少し、脂肪の割合が増えていきます。脂肪は乳腺よりも柔らかいため、脂肪の割合が増えるとバスト全体が柔らかくなり、脂肪が脇や背中に流れてアンダーバストが太くなります。
加齢のほか、バストの大きな揺れや過度なマッサージが原因でクーパー靭帯が損傷を受けてしまい、バストが下垂することがあります。下垂したバストの脂肪は、脇や背中に流れやすいため注意が必要です。
姿勢が悪い
悪い姿勢を長期間続けることで、アンダーバストが太くなることがあります。特に、スマホやパソコンを操作するときは前かがみ(猫背)の姿勢になりがちです。猫背の姿勢になると常にバストが下向きの状態になり、垂れやすくなってしまいます。
また、前かがみや猫背の姿勢になるとバストを支える大胸筋があまり使われないため、筋力の低下につながります。その結果、大胸筋がバストの重みを支えきれなくなり、垂れてしまうのです。
肋骨が開いている
アンダーバストとは「バストのすぐ下の周囲」を指しますが、この場所には肋骨(あばら骨)があります。そのため、肋骨が開いているとアンダーバストも太くなってしまうのです。通常、肋骨は閉じていますが、猫背や反り腰、肋骨を支える筋肉の衰え(横隔膜・腹筋・背筋など)によって開くことがあります。
身体全体は痩せているのにアンダーバストが太い場合、肋骨が開いていないかチェックしてみましょう。スマホや紙などの角を肋骨の真ん中にあて、左右の角度が90度以上であれば肋骨が開いている可能性があります。
肩甲骨周り・背中の筋肉が凝っている
姿勢が悪かったり同じ姿勢を長時間続けたりすると、肩甲骨周り・背中の筋肉が凝り、血流やリンパの流れが悪くなります。その結果、むくみが生じてアンダーバストが太くなる恐れがあります。また、血流やリンパの流れが妨げられると栄養素や酸素が行き届かず、基礎代謝が低下して脂肪もつきやすくなってしまいます。
アンダーバストを細くするセルフケア方法
ここからは、太くなったアンダーバストを細くするセルフケア方法を紹介していきます。
アンダーバストの脂肪が多い場合はダイエットをする
アンダーバストの脂肪が多い場合、ダイエットによって全身の脂肪を燃焼させるとアンダーバストを細くすることができます。ただし、局所的に脂肪を落とすことは難しいため、ダイエットによりバスト全体が小さくなってしまう可能性があります。そのため、アンダーバストだけを細くしたい場合は、全身のダイエットではなく、アンダーバストに特化した対策がおすすめです。
リンパマッサージをする
リンパの流れが悪いとむくみが生じ、アンダーバストが太く見えてしまいます。バスト周りをマッサージすることでリンパの流れが促進され、むくみの軽減につながります。
<バスト周りのリンパマッサージ>
- 人差し指と中指で鎖骨上のくぼみを5秒間押す
- 人差し指・中指・薬指でアゴ下から鎖骨上のくぼみに向かって5回さする
- 脇の下に手をあて、腰に向かってクルクルと5回さする(反対側も同様におこなう)
- 胸の間で両手の甲をつけ、バストの丸みに沿って外側に5回さする
リンパマッサージは強い力をかけず、気持ちよいと感じる程度の強さでおこないましょう。
補正力の高いブラジャーをつける
バストの脂肪が脇や背中に流れている場合は、補正力の高いブラジャーを着用して本来の位置に脂肪を寄せ集めましょう。日常的にノンワイヤーブラやブラトップなどの補正力がない下着をつけている方は、補正力の高いブラジャーをつけるだけでアンダーバストが細くなる可能性があります。なお、ブラジャーは長期間使用すると伸びて補正力が弱まるため、定期的に買い替えましょう。
肋骨を細く矯正するコルセットを着用する
コルセットを着用することで一時的に肋骨が締まり、アンダーバストを細く見せる効果が期待できます。また、コルセットはウエストや腰・背中をしっかりと固定するため、自然に背筋が伸びて正しい姿勢も保ちやすくなります。
ただし、コルセットによる補正効果は着用しているあいだに限られ、根本的に肋骨の形が変わることはありません。過度な締め付けや長期間の使用は血行不良を招く恐れがあるため、適切な使用法を守ることが大切です。
アンダーバストを引き締めるトレーニング・ストレッチ
アンダーバストを細くするには、肋骨を引き締め、胸や肩・背中周辺の筋肉の凝りをほぐすことが大切です。ここでは、アンダーバストを引き締めるトレーニングやストレッチを紹介していきます。毎日無理のない範囲で続けることで、少しずつ変化があらわれるでしょう。
助骨を引き締めるトレーニング
肋骨を引き締めるトレーニングを続けると、アンダーバストが細くなってメリハリのあるボディラインに近づきます。
- 首の後ろに片手をあて、腕と反対方向に上半身を倒して30秒キープ
- 反対側も同様におこなう
- 両手を後ろにまわし、腰のあたりで組む。そのまま腕を斜め後ろに延ばして30秒キープ
- 頭の後ろに片手をあて、ひじを床に近づけるように上半身を倒す(5回)
※このとき、脇腹にギュっと力を入れるのがポイント - 4の動きを倍の速さでおこなう(15回)
- 4と5の動きを反対側も同様におこなう
- 頭の後ろに片手をあて、斜め下方向に上半身を倒す(5回)
※ひじを反対側の足元に近づけるようにするのがポイント - 7の動きを倍の速さでおこなう(15回)
- 7と8の動きを反対側も同様におこなう
- 手を肋骨の上にあて、息を吐きながらアンダーバストの皮膚をゆっくりとおへそに集める(1分間)
内腹斜筋・外腹斜筋のトレーニング
肋骨の動きをサポートする内腹斜筋・外腹斜筋を鍛えることで、お腹全体の引き締めに役立ちます。きついと感じる場合は、少ない回数からスタートして徐々に回数を増やしていきましょう。
- 仰向けに寝転び、ひざを90度の角度で浮かせる
- 息を吐きながら頭を起こし、両手を右ひざの上に置く
- 息を吸いながら左足を伸ばし、息を吐きながら右足と交代させる(5~10回)
- 足を動かしながら、手を頭の後ろに組む
- 4の動きを続けながら、上体を左右にねじる動きも加える(5~10回)
肩甲骨の凝りをほぐすストレッチ
肩甲骨の凝りをほぐすことで血流やリンパの流れが良くなり、むくみの解消につながります。
- 座った状態で両手を組み、息を吸いながら手のひらを天井に向けて突き上げる
- 息を吐きながら身体を右に倒す
- 息を吸いながら身体をもとの位置に戻す
- 息を吐きながら身体を左に倒す
- 息を吸いながら身体をもとの位置に戻す
- 一連の動きを左右3回ずつおこなう
背中の筋肉をほぐすトレーニング
フェイスタオルを使って背中の筋肉をほぐすトレーニングです。肩甲骨周辺の筋肉とともに背中の筋肉もほぐすことで、アンダーバストが引き締まりやすくなります。
- 肩幅より少し広めに足を開いて立つ
- 右手が上、左手が下になるように背中側でタオルを持つ。右ひじは肩より上にあげる
- 息を吸いながら、乾布摩擦をするようにタオルを左斜め下・右斜め上に交互にひっぱる
※背中にタオルが触れないように動かすのがポイント - 左右10回ずつおこなう
アンダーバストを細くするために日常生活で気をつけること
アンダーバストを細くするためには、日頃からアンダーバストが太くならない習慣を身につけることが大切です。ここでは、アンダーバストを引き締めるために日常生活でできることを紹介していきます。
適したサイズのブラジャーを正しく着用する
実際の胸よりもサイズが大きいブラジャーを着用すると、カップのなかでバストが揺れてしまい、クーパー靭帯が損傷する可能性があります。その結果、バストが垂れてアンダーバストが太くなってしまうのです。一方、実際の胸よりもサイズが小さいブラジャーを着けると、バストがカップに収まらず、脂肪が脇に流れやすくなります。
そのため、アンダーバストを細くするためには、胸のサイズに合ったブラジャーを正しく着用することが大切です。ブラジャーを着ける際は前かがみになり、脇からバスト全体をすくい上げるようにカップにおさめましょう。
寝るときはナイトブラを着ける
アンダーバストを細くするためには、就寝時に必ずナイトブラを着用しましょう。ノーブラで寝ると、バストの脂肪が脇や背中に流れて形が崩れやすくなってしまいます。
また、ノーブラで寝ると寝返りによってバストが左右に揺れ、バストを支えるクーパー靭帯が伸びたり切れたりする恐れもあります。クーパー靭帯は一度損傷するともとに戻らず、バストの崩れや下垂の原因になりますが、ナイトブラを着けることで正しい位置にバストが固定され、型崩れや下垂を予防できます。
正しい姿勢を意識する
バストの下垂や肋骨の広がりを予防するために、日頃から正しい姿勢を意識しましょう。特に、デスクワークやスマホの操作は前かがみの姿勢になりやすいため注意が必要です。
耳・首・肩・骨盤が一直線になるように座り、画面は目線と同じ高さに合わせましょう。長時間座りっぱなしでいると筋力の低下や血行不良を招くため、30分~1時間に1回は身体を動かすことも大切です。
まとめ
アンダーバストを細くする方法には、リンパマッサージや補正力の高いブラジャー・コルセットの着用などがあります。また、肋骨を引き締めるトレーニングやバスト周辺の筋肉をほぐすストレッチをおこなうことも効果的です。
アンダーバストが細くなるとトップとアンダーの差が大きくなり、バストアップが期待できます。今回の記事を参考に、アンダーバストをきゅっと引き締め、メリハリのあるボディを手に入れてください。