産後は卒乳までの1年ほどの間にバストが大きく変化しますが、ご自分のバストの変化を受け止められない人は少なくありません。
逆にご自分のバストの変化を諦めてしまう人もたくさんいらっしゃいます。
たしかに産後バストには大きな変化がありますが、諦める必要はありません。
大切なポイントを押さえれば、産後に美しいバストラインを手に入れることが可能です。
この記事では、産後にバストアップを叶える大切なポイントについて徹底解説します。
産後にバストはどう変化する?
ここでは産後のバストの変化について詳しく解説します。
ベネッセコーポレーションが発行する「ひよこクラブ」が行ったアンケートによれば、約80%の女性が産後の自身のバストが変化したと感じているようです。
平均すると産後から授乳期の間には、2カップほどサイズアップするといわれています。
そのため授乳期には多くの女性が「自分史上最大のバストアップ」を実感しますが、卒乳が近づく頃から少しずつバストに変化が現れます。
では具体的に産後のバストにどのような変化が起こるのか、詳しく見ていきましょう。
出典:たまひよ公式ページ「垂れる、しぼむ、乳首が目立つ…授乳卒業後の「バスト問題」、その対策は?【専門家】」
ハリがなくなる
産後、バストにハリがなくなったと感じている女性は少なくありません。
授乳期のバストはバストサイズもアップし、痛みを感じるほどハリのあったバストが、卒乳後はまるで風船がしぼんだようにハリがなくなってしまいます。
実際にバストを触ってみても妊娠前と比べて柔らかく頼りない感じがするため、悩みを抱える女性も多いようです。
ボリュームダウン
産後のバストの変化の一つがバストのボリュームダウンです。
妊娠中や授乳期には女性ホルモンが大量に分泌されるため、バストサイズが大幅にアップしますが、卒乳の頃から徐々にボリュームダウンし始め、元のサイズに戻ります。
大幅なバストアップを体感したため、しぼんだように感じることも多いですが、実際に元のサイズより小さくなってしまうケースも少なくありません。
下垂
産後のバストの変化として「バストの下垂」を挙げる方も多いです。
授乳中、2カップほど大きくなったバストが元のサイズに戻ることで、バストトップの位置が下がってしまうこともバストが下垂して見える理由といえます。
バストの下垂はどうしても老化のイメージにつながってしまうため、何とかしたいと思われる方も多いでしょう。
産後のバストの変化の原因とは?
産後のバストにさまざまな変化が現れることは前述のとおりですが、このバストの変化は何が原因で起こるのでしょうか。
調べてみるとバストの変化には、いくつかの原因があることが分かりました。
ここでは産後のバストが変化する原因を解説します。
①授乳時に引っ張られることによる下垂
産後にバストが下垂する原因の一つは、授乳時に赤ちゃんに引っ張られることです。
これはバストを形作る役割を担うクーパー靭帯が引っ張られ、伸びて戻らなくなってしまうことによる下垂です。
授乳期のバストは大変デリケートな状態にあるため、ちょっと気を遣うだけでも卒乳後のバストの状態に大きな差が生まれます。
授乳の際、赤ちゃんにバストを引っ張られてしまうと、産後にバストのお悩みを抱える原因につながるため、ご自分のバストのケアにも注意を払いましょう。
②急激なサイズ変化によるたるみ
産後のバストのお悩みの原因として、急激なバストサイズの変化に伴うたるみがあります。
妊娠、出産、そして授乳期には、女性ホルモンが大量に分泌されるため、バストが急激にサイズアップします。
卒乳を迎える頃から徐々にバストサイズが元に戻りますが、約2カップサイズアップしていたものが小さくなるため、どうしてもたるみやすくなってしまうのです。
しかもクーパー靭帯がバストのサイズアップ、サイズダウンでダメージを受けてしまい、たるみを引き起こしやすくなるのも一因です。
③授乳時の姿勢による血行不良
バスト周辺の血行不良は、産後のバストのお悩みにつながることがあります。
授乳時に前屈みの姿勢を続けるうちに、血行不良になるケースは少なくありません。
バスト周辺が血行不良になると、バストに栄養が届きにくくなってしまい、サイズダウンの原因となってしまいます。
授乳時は赤ちゃんに集中して姿勢が悪くなりがちなので、正しい姿勢で授乳するように心がけるといいでしょう。
バストの形を守って授乳するには
ここではバストの形を守りながら授乳する方法を紹介します。
授乳する時に、猫背でバストが下に向いた状態では、クーパー靱帯が伸びやすくなってしまいます。
バストの形を守るためには、まず姿勢を良くすることから始めましょう。
- 背筋を伸ばして、座ります。
- 膝の上にクッションやタオルを置いて、その上に赤ちゃんを乗せます。この時のポイントは、赤ちゃんの頭とバストの高さが合うように調節することです。
- 赤ちゃんの顔を胸に引き寄せるようにして授乳しましょう。
④重力によるクーパー靭帯の伸び
授乳期のバストの重力に耐えきれずクーパー靭帯が伸びることで、産後にバストのお悩みを抱えるケースも少なくありません。
授乳期のバストは膨張と収縮を繰り返すことになるため、大きな負担がかかります。
バストの形を支えているクーパー靭帯は元々伸縮性がないため、一度伸びてしまうと元に戻すのは困難です。
授乳期にクーパー靭帯が伸びたり切れたりすると、産後のバストの下垂につながります。
産後にバストアップを目指す方法とは
産後にボリュームダウンしてしまった胸をバストアップするには、どのような方法があるのでしょうか。
産後にバストアップを目指す方法はいくつかあります。どれも効果が見込める方法ですが、無理をしてすべてをする必要はありません。
それよりも、できることを無理のない範囲で継続する方が効果的です。
産後のバストアップが見込める方法をいくつか紹介します。ご自身のライフスタイルに合わせて、できることから始めてみてください。
①筋トレ、エクササイズ
産後にボリュームダウンしてしまった胸のバストアップには、筋トレやエクササイズが効果的です。
膝つきプッシュアップ
膝つきプッシュアップとは、膝をついた状態で行う腕立て伏せのことです。
ヨガマットを敷いて行えば膝への負担を軽減できますが、立った状態で壁に向かって行っても問題ありません。
また腕を曲げる時は、脇が開きすぎないよう意識することがポイントです。
- 手を肩幅の1〜1.5倍程度開いて床につけます。
- 膝を床につけて腕立て伏せの姿勢をとります。背中は一直線になるようにします。
- 肩甲骨を引き寄せるようなイメージで腕を曲げていきます。
- 腕を限界まで曲げたら、ゆっくりと腕を伸ばして2の姿勢に戻ります。
膝つきプッシュアップは15回を1セットとして、1日3セットを目安に行いましょう。
ダンベルプレス
ダンベルプレスはバストの土台である大胸筋をはじめ、三角筋、上腕三頭筋などの周辺の筋肉に効果があります。
ダンベルプレスに使用するダンベルは、1〜2kg程度の軽いものがおすすめです。
早く結果を出したいと重めのダンベルを使うのが逆効果になりますから注意しましょう。
- 両手にダンベルを持ち、仰向けに寝た状態で膝を立てます。
- ダンベルを胸の横に構えて、胸を張りましょう。
- そのままダンベルをゆっくり上に持ち上げます。
- 腕を伸ばした状態で5秒間キープしたら、ゆっくりと元の位置に戻します。
ダンベルプレスは3回を1セットとし、1日3セットを目安に行うと良いでしょう。
筋トレのやり過ぎは逆効果に
適度な筋トレはバストアップに効果的ですが、過剰になると逆効果になるので注意が必要です。
バストアップを迅速に実現したいと、筋トレをやり過ぎてしまう人は少なくありません。
しかし、バストアップを目指す際、筋トレを過剰に行うと逆にバストが縮小する可能性があります。
バストの大部分は脂肪で構成されているため、過剰な筋トレはバストの脂肪を燃焼させてしまいます。
産後のバストアップを目指す場合は、適度な筋トレを毎日継続して行いましょう。
②バランスの良い食事
産後にバストアップを叶えるには、バランスの良い食事が大切です。
栄養バランスの良い食事とは、ご飯などの「主食」を基本として、「主菜」に肉や魚、卵、大豆などのたんぱく質を主体にしたメインのおかず、野菜、きのこ類、海藻類などの「副菜」と「汁物」を合わせたメニューが理想です。
そこにバストアップに効果があるとされる鶏肉やキャベツなどの食材をプラスすれば、効果的にバストアップを目指せるでしょう。
バストアップに良い食事については、こちらのページで詳しく解説していますのでぜひこちらもご覧ください。
あわせて読みたい!おっぱいの神様ブログ:バストアップに効果がある食べ物とは?【2023年最新】バストアップのプロが徹底解説
③体に合った下着
産後のバストアップには、体に合った下着を着けることも大切なポイントになります。
体に合わない下着を着け続けていると、ボディラインの崩れやバストの下垂につながる可能性があるため、注意が必要です。
とくに産後は妊娠前とサイズが変わっていることもあるので、きちんとサイズを測ってもらい、適正サイズの下着を着けるようにしましょう。
体に合ったサイズの下着を着ければ、脇や背中に流れてしまった肉をバストに移動させることもできるため、産後のバストアップに期待できます。
④バストアップサプリやバストアップクリームを使う
産後のバストケアに「バストアップサプリ」や「バストアップクリーム」を使うことで、バストアップにも効果が見込めます。
バストアップサプリやバストアップクリームにはバストの成長に有効な成分がたっぷり含まれているので、バストアップ効果が期待できます。
またこれらの製品に含まれる美容成分により、美乳を目指せることもうれしいポイントといえるでしょう。
まず、バストアップサプリは女性ホルモンの働きをサポートし、バストのボリュームを増すことに役立ちます。また、必要な栄養素を効率的に摂取することができるため、バストアップに欠かせない栄養の補給をサポートします。
一方、バストアップクリームは、肌の弾力やハリを改善し、乾燥やたるみを防ぐ効果が期待できます。バストアップクリームを付けてマッサージすることで、リンパの流れが促進され、バストアップに必要な血行を改善します。
さらに、クリームに含まれる成分が肌に浸透し、コラーゲン生成をサポートすることで、バストのボリュームアップを助けます。
サプリメントとクリームを併用することで、内側からの栄養補給と外側からのケアが同時に行えるため、産後のバストアップ効果が最大化されます。
また、手軽で続けやすい方法であるため、忙しい産後のママにもおすすめです。
⑤ナイトブラを着ける
産後のバストアップにナイトブラは欠かせません。
これは就寝中にナイトブラを着けないと、バストの肉が脇や背中に流れてしまい、バストの形が崩れる原因となるからです。
就寝時にナイトブラを着用することで、バストを適切な位置でキープし、形の崩れやサイズダウンを防ぐ効果が期待できます。
ナイトブラにはノンワイヤーやスポーツブラ・タイプなど、さまざまな種類があるので、お好みに合わせて選んでください。
⑥保湿ケアをする
産後のボリュームダウンしたバストは保湿ケアをすると良いでしょう。
産後のバストは、ハリが失われてたるみがちな状態になります。
そこで、産後のバストアップを実現するためには、ヒアルロン酸やコラーゲンを含む保湿クリームを使用してケアしましょう。
産後のバストは潤いが不足しているため、保湿成分を補うことでバストのハリを取り戻すことができます。
バストの保湿ケアに適したタイミングは、入浴後の肌がしっとりしている時がおすすめです。
⑦バストアップマッサージもおすすめ
産後のバストアップには、バストアップマッサージも効果的といわれています。
バストアップマッサージのやり方は次のとおりです。
- 手のひらを使って、バストの周りに円を描くように優しく撫でるように約30秒ほどマッサージします。
(左手で右バストを、右手で左バストをマッサージします。) - 脇の下からバストの方向に向かって、優しく撫で上げるようにマッサージします。
バストアップ効果を高めるには、お風呂上りで血行が良くなっているタイミングで行うと良いでしょう。
⑧バストケアップ専門サロンに通う
産後のバストアップを叶えるために、バストアップ専門サロンに通うのもひとつの方法です。
産後のバストの変化に悩む人が多いため、「みんなそうだから仕方ない」と諦めてしまう人も少なくありません。
しかし、バストケアをしっかりすれば、バストアップはもちろんのこと、妊娠前より美しいバストを目指すこともできます。
子育てに忙しい毎日の中でバストアップケアを続けるのは大変なこともあるでしょう。
そのような場合には、気分転換も兼ねてバストアップ専門サロンの施術を体験してみてはいかがでしょうか。
バストアップ専門サロンの施術によって、1回でバストアップ効果を実感するケースも少なくありません。
バストアップ専門サロンでは、バストケアのプロが揃っているので、効果的な施術を受けられるだけでなく、自宅でのケアに役立つアドバイスも得られます。これにより、トータルなバストアップを実現できます。
まとめ
この記事では、産後のバストアップに大切なことについて紹介しました。
出産は大変うれしいことですし、お子さんと過ごす毎日は何物にも代えがたいものです。
それでも産後、授乳期が終わってご自分のバストを見た時、ショックを受ける人は少なくありません。
バストに変化が起こってしまったら、生活習慣を見直すことでバストアップを目指すことも可能です。
子育てで余裕がない時には、バストアップ専門サロンでプロにお任せするのもおすすめの方法です。
今回の内容を参考にしていただき、自分のバストアップに役立てていただければ幸いです。