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コラム

産後に胸が垂れた。悩みと改善方法について解説

産後に胸が垂れる(しぼむ)という話は珍しくありません。実際、産後にほとんどの女性が胸の変化を実感していますし、「母乳育児をする場合は、産後の胸の変化もある程度仕方ない」という見解もあります。

ですが、仕方がないと諦める必要なんてありません。産後に垂れてしまった胸を改善する方法があります。

この記事では産後に垂れてしまった胸を元に戻したい女性のために、産後の胸が垂れる(しぼむ)原因と改善方法を紹介します。

ぜひ実践して、大きくハリのある胸に戻しましょう。

産後に胸が垂れた。悩みと改善方法について解説

産後の垂れた(しぼんだ)胸を戻すことは可能?

産後に胸が垂れるのを防ぐこと、また胸のハリを戻すことは可能です。

前述のとおり、産後に胸の変化をほぼ全ての女性が経験します。産後の授乳中に、ハリがあって人生で最も大きくなった胸を見ているだけに、授乳後にしぼんだり垂れたりした胸を見ると余計悲しくなりますよね。

元々胸が大きい方は、産後に胸が垂れるのをより実感しやすいかもしれません。

でも産後に胸が垂れる原因を理解し対策することで、胸を戻すことは十分可能です。

産後に胸が垂れる(しぼむ)原因とは

ハリのある胸を取り戻すために、まずは産後に胸が垂れる原因について理解しましょう。

胸が垂れる(しぼむ)原因には、生活習慣を見直すことにより、産後に胸が垂れるのを軽減できるケースがあります。

大きなハリのある胸を取り戻すことを諦める必要はありません。産後に胸が垂れる(しぼむ)原因をくわしく紹介しますので、ご自分の状態と照らし合わせながら確認してみましょう。

産後に胸が垂れる(しぼむ)原因とは

その① クーパー靭帯の損傷

産後に胸が垂れる原因のひとつに「クーパー靭帯」の損傷があります。クーパー靭帯とは胸を支え、きれいな形を保つ働きを持つ組織のことです。

このクーパー靭帯は伸びやすく、場合によっては切れてしまうことがあります。厄介なことにクーパー靭帯は再生しないため、一度切れると元に戻ることがありません。

産後に大きくなった胸の重みでクーパー靭帯が損傷すると、胸が垂れる原因になります。

その② 乳腺機能の低下

乳腺機能の低下も、産後に胸が垂れる原因のひとつです。胸を構成する1割が乳腺組織、ほかの9割が乳腺を守る脂肪でできていて、乳腺が発達することで脂肪が増えて、胸が大きくなるという仕組みです。

授乳の間は、母乳を作るために乳腺機能が活発に働きます。そのため胸が大きくなるのですが、産後の卒乳が近づく頃から母乳の生成が低下するのに伴い、乳腺の機能も低下していくのです。乳腺の機能が低下すると脂肪も減るため、胸が垂れるようになってしまいます。

その③ 女性ホルモンの低下

産後の女性ホルモンの分泌の低下は、胸のボリュームがなくなって垂れる(しぼむ)原因になります。

産後の授乳期には、脳の下垂体から「プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)」という女性ホルモンが大量に分泌されます。

このプロラクチンの働きによって母乳が作られ、胸が大きくなるのですが、卒乳の頃になるとプロラクチンの分泌が急激に減るため、胸が垂れる(しぼむ)原因につながります。

その④ サイズの合わない下着

サイズの合わない下着は、胸が垂れる原因になります。産後、授乳期に大きくなった胸にサイズの小さい下着を着けると、無理に押さえつけることになり、クーパー靭帯の損傷を招く恐れがあります。

逆に下着が実際のバストサイズより大きいと、下着の中で胸が動くことになり、クーパー靭帯の損傷につながる可能性があります。

また重みで胸が垂れることもあります。バストサイズに合わない下着は胸が垂れる原因です。

その⑤ 姿勢の悪さ

産後、育児で授乳や抱っこ、おむつ替えなどでどうしても前かがみの姿勢が多くなります。

そのため、胸が垂れる原因にもなりますし、姿勢が悪くなったり、首や肩回りのリンパや血液の流れが悪くなりがちです。

リンパや血液の流れが悪くなると胸に栄養が行き届かなくなり、胸のハリが失われたり、サイズダウンや胸が垂れたりする原因につながる可能性があります。

また、姿勢が悪いと肩が前に出ることで大胸筋が凝り固まってしまうことも、胸が垂れる原因になることがあります。

垂れた(しぼんだ)胸を戻す対策

産後に胸が垂れる(しぼむ)原因がわかったところで、胸にハリを戻す対策について紹介します。

産後に胸が垂れる原因は、「クーパー靭帯の損傷」と「女性ホルモンの分泌の低下」、「下着」、そして「姿勢」です。これらの原因への対策はいくつかあります。

どれも胸のハリを戻す効果が期待できますが、全てをやる必要はありません。ご自身でできることから始めましょう。大切なのは継続して行うことです。

垂れた(しぼんだ)胸を戻す対策

その① ストレッチ

肩甲骨や肩回りのストレッチを行って、血流を改善しましょう。

産後は授乳や育児、家事などで、前かがみの姿勢になることが多く、肩や肩甲骨周りの筋肉が凝り固まってしまいがちです。

このストレッチをすることで凝りを改善し、血液やリンパの循環を良くして胸に栄養を届くようにします。

カンタンなストレッチですが、血行や姿勢の改善につながり、産後の胸を戻すことが期待できますよ。

タオルストレッチ

タオルを使って肩甲骨周りのストレッチを行いましょう。

  1. タオルの両端を持ち、正しい姿勢を意識しながら腕を真上に上げます。この時、タオルはピンと張った状態を保ちます。
  2. 姿勢を保ったまま、タオルを引っ張った状態で胸を開きましょう。
  3. 胸を張った状態を保ち、息を吐きながら腕をゆっくり後ろ方向に下ろしていきます。
  4. 限界まで腕を下ろしたら、その状態のまま息を吐き切って10秒キープしましょう。この動作を10回くり返します。

このストレッチは、ストレッチ用チューブを使って行うとより効果的です。

肩回し

  1. 両手の親指以外の指先を両肩の上にのせます。
  2. そのまま肩をゆっくりと前方向に10回、後ろ方向にも10回回します。
  3. これを1セットとして、1日に5回行いましょう。

※これは、肩と肩甲骨周りをほぐす目的で行うものですから、肩甲骨周りの筋肉が動いていることを確かめながら行いましょう。できるだけ大きく回すように意識すると良いでしょう。

その② マッサージ

胸を戻すマッサージは、胸の周りの血行を促進し、女性ホルモンの分泌を活性化させて胸が垂れるのを改善する効果が期待できます。

肩こりにも効果があるとされていますのでおすすめです。

また、胸の周りのマッサージをすると、リンパの流れが良くなるだけでなく、老廃物のたまりやすいデコルテのむくみが取れてすっきりしますし、顔のくすみが取れて肌のトーンが明るくなる効果も期待できます。

鎖骨マッサージ

鎖骨にあるリンパは、全身のリンパが集まる場所ですから、ここが滞っていては、血行を良くしても老廃物が排出されません。

そのため、マッサージの際には、必ず鎖骨をマッサージするようにしましょう。

マッサージを行う際は、肌に負担をかけないために、オイルかクリームを必ず使います。

オイルやクリームは直接肌に付けず、手のひらであたためてから使うとさらに効果的です。

  1. 首の側面を、耳の下から肩まで撫で下ろします。(10回)
  2. 鎖骨の上側を、肩口から首元の方に向かって手のひらでさすります。この時、右手で左側面を、左手で右側面をマッサージするとやりやすいです。(10回)
  3. 次に鎖骨の下側を、手のひらを使って逆方向にさすります。体の中心からわきの方向へ行います。(10回)
鎖骨マッサージ

わきのリンパマッサージ

わきの下にあるリンパもマッサージしていきます。やり方は、片手を上げ、逆の手の親指でわきの中心をぐっと押します。

この時、痛みを感じたり、硬くなっていたりしたらリンパの流れが滞っている証拠ですから、じんわりと温かくなるまで周辺をもみほぐします。この時、それほど力を入れる必要はありません。痛気持ち良い強さで行いましょう。

バストマッサージ

鎖骨と腋窩リンパ(わきの下のリンパ)をマッサージして老廃物が排出されやすい状態になったら、胸をマッサージしていきます。

  1. 片側の胸に反対側の手を添えて、胸の丸みに沿って円を描くようにマッサージします。この時に力を入れる必要はありません。片側を30秒、両側で1分間マッサージします。
  2. 片側の胸の下側に反対側の手を置きます。胸の下側や、わきの方から肉を持ってくるイメージでマッサージしましょう。これも片側を30秒ずつ、両側で1分間マッサージします。

マッサージの注意点

マッサージを行う前後には老廃物が排出されやすくなるように、できれば白湯、なければ常温の水を飲みましょう。

また、血行が良くなるお風呂上りに行うのも効果的です。

また、マッサージは痛みを感じるほどの強さで行わないようにしましょう。

その③ 筋トレ

産後に胸が垂れるのを改善するには、胸の土台となる大胸筋を鍛えるのも効果的です。

胸の大きさは脂肪で決まるため、大胸筋は胸のサイズに関係ないと思われるかもしれませんが、胸を形作るクーパー靭帯を支えるのは大胸筋ですから、胸を戻すために大胸筋を鍛えておくことは大切です。

産後に胸が垂れるのを改善するには、継続してトレーニングするようにしましょう。

合掌のポーズ

  1. 胸の高さで両手を合わせて、合掌します。ひじから先は、地面と水平になるように姿勢を整えましょう。
  2. 両手を強く押し合わせて、その状態のまま10秒間キープします。
  3. 息を吐きながら力を抜き、腕を下ろします。
  4. ここまでの動作を10回くり返しましょう。

どこでもプッシュアップ

  1. 洗面台やテーブルなどに手のひらをつき、息を吸いながら腕を曲げていきます。曲げ切った時の体の姿勢が床面に対して45度位の位置になるように調整しましょう。腕の幅は肩幅より広い位置に置きます。
  2. 息を吐きながら元の状態に戻します。この動作を10回繰り返します。できれば10回を1セットとして1日2回行いましょう。

その④ 生活習慣の見直し

産後に胸が垂れるのを改善するには、生活習慣の見直しも大切です。

生活習慣の見直しは、日々意識することで比較的簡単に実施できるので、運動が苦手な人はここから始めるのも良いでしょう。

ここでも大切なのは継続して行うことです。筋トレやマッサージ、生活習慣は数日頑張ればすぐに効果が出るというものではありません。産後に胸が垂れるのを改善するためには、日々の努力が大切です。

その④生活習慣の見直し

体に合った下着を着ける

産後に胸が垂れるのを改善するには、体に合った下着を着けることが大切です。サイズの合わない下着は、胸に負担をかけ、胸が垂れる原因につながりかねません。

産後はバストサイズが変化しやすいですから、下着売り場で自分のバストサイズを測ってもらい、体に合う下着を着けるようにしましょう。

質の良い睡眠を心がける

産後に胸が垂れるのを改善するには、質の良い睡眠を取ることも重要です。なぜなら、胸を戻すのに欠かせない女性ホルモンの分泌は、脳が休んでいる間に活発になるからです。

そのため、浅い睡眠を繰り返していると女性ホルモンが正常に分泌されにくくなってしまうのです。就寝1時間前には入浴を済ませて、リラックスした状態で眠るようにしましょう。寝る前にスマホを見ると画面の光で脳が昼間と錯覚して覚醒していまい、眠りが浅くなってしまうので控えましょう。

ナイトブラを着ける

就寝する際はナイトブラを着けましょう。ナイトブラを着けずに寝ると、寝ている間に横向きになったり、うつぶせになったりと胸が流れたり、胸の形が崩れたりする危険があります。

ひどい場合には、胸の重みでクーパー靭帯が損傷するケースもあるのです。

眠る時はナイトブラでしっかり胸をホールドし、胸が流れて垂れるのを防ぎましょう。

バストアップに良い食事を摂る

産後に胸が垂れるのを改善するには、バストアップに良い食事を摂るよう心がけましょう。

といっても、バストアップに良い食べ物ばかり食べてもあまり効果がありません。

これは、栄養は吸収を助け合っていて、バランス良く食べないとしっかり働いてくれないためです。

産後に胸が垂れるのを改善するには、ご飯と主菜、副菜、汁物をきちんと食べながら、バストアップに良い食材を摂るようにしましょう。

※バストアップに良い食事については、こちらのページで詳しく解説しています。併せてお読みください。
おっぱいの神様ブログ:「バストに良い食事とは」

バストアップサプリを飲む

産後に胸が垂れるのを改善するには、バストアップサプリを飲むのもおすすめの方法です。

バストアップサプリは、美容成分がたくさん含まれており、女性ホルモンに似た働きを持つため、乳腺の発達を促し、バストアップの効果が期待できると、美意識の高い女性に人気があります。

配合されている美容成分の働きにより、胸にハリが出る、肌がキレイになるといった効果も見込めます。

※バストアップサプリについては、こちらのページで詳しく解説しています。併せてお読みください。
おっぱいの神様ブログ:「バストアップに効果があるサプリメントとは【徹底解説】」

その⑤ バストアップサロンでプロに任せる

ストレッチやマッサージ、筋トレなどは、産後に垂れた(しぼんだ)胸を戻す効果が望める対策ですが、即効性がないため、継続できずに諦めてしまう人も実は少なくありません。

垂れた(しぼんだ)胸を戻すことを諦めてしまう前に、プロに任せてみてはどうでしょうか。

バストアップ専門サロンRococoでは、これまで胸の下垂に悩む多くの女性の胸を戻し、喜ばれています。

ハリの戻った胸を見て「もっと早く来店すれば良かった」という声も多いです。

まとめ

出産は女性にとって、本当に幸せな出来事です。可愛いお子さんのためなら何でもしてあげたいと思いますよね。

でも、だからといって胸が垂れるのは悲しいことです。できるなら美しい胸を取り戻したい、と思うのは当然ですよね。

ここで紹介した対策を続ければ、産後に垂れてしまった胸も改善が見込めます。

ですがもし、お悩みの方の中に育児をしながらの対策は難しいという方がいらっしゃるのでしたら、バストアップサロンでプロに任せる方法をおすすめします。