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女性の体は妊娠中から出産にかけて大きく変化します。このような変化はバストも例外ではなく、産後の授乳を経て、下垂やボリュームダウンなどの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
このようなバストの変化について、「仕方がない」と諦めてしまう方もいるかもしれません。しかし、正しくケアをおこなうことで、妊娠前の美しいバストを取り戻すことは可能です。
今回の記事では、産後のバストケアが大切な理由をはじめ、妊娠中から授乳後にかけてのバストの変化や悩みの原因について詳しく解説していきます。また、専門的なサポートを受けられる「バストアップサロン」についても紹介しますので、ぜひバストの悩みを解消するための参考にしてください。
産後のバストケアが必要とされる理由
妊娠中はバストが大きくなっていたのに、産後に「バストが小さくなった気がする」「下垂してきたかも…」など、変化を感じる人は少なくありません。「そのうち元に戻るだろう」と考えていると、改善しないだけではなく、むしろ悪化してしまうこともあります。
産後のバストのボリュームダウンや形の崩れを防ぎ、美しいバストラインを保つためには、バストケアが欠かせません。それぞれのバストの状態にあったケアをおこなうことで、産後特有のバストに関する悩みを最小限に抑えることができるでしょう。
妊娠中から産後までのバストの変化
妊娠中から産後の授乳中、そして授乳後にかけてバストの状態は大きく変化します。ここでは、具体的にどのような変化が起こるのかみていきます。
妊娠中はバストがどんどん大きくなる
妊娠中は、女性ホルモンの影響でバストがどんどんボリュームアップします。妊娠3か月くらいからバストのハリ感やサイズの変化が見られるようになり、妊娠5か月には1カップ以上大きくなるのが一般的です。
妊娠後期に入るとさらにバストのボリュームが増し、平均で2カップ程度大きくなるといわれています。バストのハリが強まり大きく重くなるため、この時期にしっかりとケアすることが重要です。
授乳中のバストはボリュームアップ・ダウンを繰り返す
産後の授乳期間中も、バストは大きい状態をキープしています。なかには、妊娠中よりもさらにサイズアップする方もいるようです。
ただし、母乳が溜まった状態だと大きなバストも、赤ちゃんにおっぱいをあげるとボリュームはダウンします。授乳中は、このようにバストのボリュームアップとボリュームダウンを繰り返すため、サイズが変動しやすい時期だといえるでしょう。
授乳後はバストがサイズダウンする
授乳期間が終わると、妊娠から出産にかけて大きくなっていたバストも元のサイズに戻ります。これまで大きくなったバストに見慣れていたため、サイズダウン後の見た目にショックを受ける方も少なくありません。
人によっては、妊娠する前よりも産後のバストが小さくなったように感じる方もいるようです。赤ちゃんが卒乳してバストの大きな変化を実感するこの時期こそ、バストケアが必要となります。
産後に多いバストの悩み
ここからは、産後、特に卒乳後によくみられるバストの悩みについて紹介していきます。
サイズダウンする
産後によくある悩みのひとつが「バストのサイズが小さくなった」というものです。妊娠中から授乳期間中は、赤ちゃんにおっぱいをあげるために乳腺が活発に働き、それにともないバストのサイズも大きくなります。しかし、卒乳するとバストは妊娠前と同じ状態に戻るため、サイズが小さくなったように感じてしまいます。
垂れる・しぼむ
「バストが垂れた」「しぼんだ」ということも産後に多いバストの悩みです。授乳中にはボリュームのあったバストが、卒乳後には風船のようにしぼんでしまったと感じる方が多いようです。また、バストの肉質が柔らかくなることで、全体的にバストの位置が下がり、バストの下垂を自覚する方も少なくありません。
ハリがなくなる
授乳中はパンパンにハリのあるバストですが、授乳後はサイズダウンするとともに「ハリがなくなった」と感じることがあります。授乳によってバストが柔らかくなり、弾力が失われたような状態になってしまうこともよくある悩みのひとつです。
産後(授乳後)にバストが変化する原因
産後のバストには、なぜ「垂れる」「しぼむ」「ハリがなくなる」などの変化が生じるのでしょうか。ここからは、産後にバストが変化するおもな原因を紹介していきます。
女性ホルモンのバランスの乱れ
妊娠から出産にかけて、女性ホルモンのバランスは大きく変化します。産後は、妊娠中に増加していたエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが減少するため、バストにも変化があらわれやすくなります。
また、妊娠や出産は喜ばしいできごとである一方で、母親の心身への負担が大きいことも事実です。特に、授乳中は赤ちゃんの夜泣きなどで睡眠不足になりがちなことから、自律神経の乱れを引き起こすことがあります。自律神経が乱れは女性ホルモンのバランスにも影響を及ぼし、それがバストの変化にもつながるとも考えられています。
乳腺機能の低下
妊娠から授乳期間中は、女性ホルモンの分泌量が増加し、乳腺が発達して一時的にバストが大きくなります。しかし、卒乳すると女性ホルモンの分泌量は減少するため、乳腺も委縮してバストが妊娠する前の状態に戻ってしまうのです。
さらに、妊娠によってバストは重量が増し、バストを支えるクーパー靭帯が伸びやすい状態になります。一度伸びたクーパー靭帯は元には戻らないため、産後にバストが垂れてしまうことは少なくありません。
授乳によるバストへの負担
授乳期間中は、母乳が溜まるとバストが張り、おっぱいをあげた後はしぼんで柔らかくなります。1日に何度も赤ちゃんにおっぱいを与えるため、バストは膨張と収縮を繰り返すことになり大きな負担がかかります。
また、赤ちゃんを抱っこして授乳するときは猫背の姿勢になりやすいのも問題です。この姿勢が続くと、バストを支える筋肉が低下して垂れやすくなる恐れがあります。
さらに、添い寝状態での授乳はバストが重力で引っ張られやすく、クーパー靭帯に負担がかかりやすい状態になります。バストが垂れるだけではなく、左右に広がる「離れ乳」の原因にもなるため注意が必要です。
搾乳によるバストへの負担
直接授乳ができない場合には搾乳をおこなうことがありますが、バストに強い力を加えて搾乳するとクーパー靭帯にダメージを与えてしまいます。搾乳による負担を軽減するには、バストへの負担を抑えられるタイプの搾乳機を選ぶことや、適切な搾乳方法を守ることなどが重要です。
バストサイズの変化に合わない下着の着用
妊娠から産後にかけて、バストサイズは平均して2カップ前後変化するといわれています。その変化に合わせた下着を身につけていないと、バストを正しく支えられず、形が崩れたり垂れやすくなったりします。
たとえば、妊娠中に妊娠する前のブラジャーを着用していると、サイズが合わないためバストをしっかりと支えることができません。そのため、クーパー靭帯への負担が大きくなり、伸びたり切れたりする可能性があります。妊娠から産後までは、短期間のうちにバストサイズが大きく変化するため、定期的にブラジャーがきちんとフィットしているか確認することが大切です。
産後のバストの悩み解消!バストケアの方法
産後のバストに変化があらわれるのは、当たり前のことだと諦めていないでしょうか。多くの女性が抱える産後のバストの悩みは、適切なバストケアをおこなうことで改善することができます。ここからは、産後のバストケアの方法について詳しく説明していきます。
筋トレでボリュームアップを目指す
バストの土台となる大胸筋(胸の筋肉)を鍛えると、バストを支える力が向上してボリュームアップにもつながります。ここでは、大胸筋を鍛えるのに効果的なトレーニングを紹介していきます。
■プッシュアップ
大胸筋を鍛えるのに効果的なのがプッシュアップ、いわゆる腕立て伏せです。
- 床にヒザをついて四つん這いになり、肩幅よりも少し広めの位置に手をおく
- 床からヒザを離してつま先を立て、頭からかかとまで一直線になるようにする
- 胸の筋肉を意識しつつ、ヒジを曲げながら床に体がつかない程度までゆっくりと下ろす
- 胸の筋肉を意識しつつ、両手で床を押して体を持ち上げて2の姿勢になる
- 2~4までを繰り返す
※10回を1セットとし、1日3セットを目標におこないましょう。
胸の筋肉を意識しながら、ゆっくりと腕を曲げ伸ばしするのがポイントです。
■ダンベルを使った胸の筋肉を鍛えるトレーニング
大胸筋と小胸筋(大胸筋と重なっている下の層にある筋肉)を鍛えるのに効果的な、ダンベルを使ったトレーニングです。ダンベルがない場合は、水を入れたペットボトル(500ml)で代用できます。
- 床に仰向けになり、ダンベルを両手に持つ
- 軽くヒジを曲げた状態で胸の前に構える
- 息を吸いながら腕を横に広げ、床に付かない程度まで下ろす
- 息を吐きながら元の位置まで腕を戻す
- 2~4を繰り返す
※10回を1セットとし、1日2セットを目標におこないましょう。
バストマッサージでバストを取り戻す
産後のバストケアには、毎日のバストマッサージも効果的です。大胸筋をほぐしながら脂肪をバストに集めることで、形を整えてボリューム感を取り戻す効果が期待できます。
- アンダーバストの輪郭に沿って、内側から外側に向かって両手でなぞる
- 親指の腹で脇の下のリンパ節をプッシュする
- 左腕を上げ、ヒジ~脇に向かって手でさすり、二の腕の余分な脂肪をバストに流す(10回)
- 右腕も同様におこなう
- 左手をバストの間に添え、右手で左側の背中の脂肪を右のバストに集めるようにさする
(10回) - 反対側も同様におこなう。(10回)
- 両手のひらを使って、バストに集めた脂肪をバストの真ん中に寄せるよう円を描く(10回)
バストマッサージはオイルやクリームを塗ったあとにおこないましょう。血行が良くなった入浴後の習慣にするのがおすすめです。
バストクリームでハリのあるバストを目指す
バスト専用クリームには、バストアップに良いとされているプエラリア・ミリフィカ・ボルフィリン・イソフラボンなどの成分が配合された製品が数多くあります。これらの成分には、乳腺の発達を促してバストの脂肪を増加させたり、ハリや弾力を与えたりする効果が期待できるとされているため、産後のバストケアに取り入れるとよいでしょう。
特にバストマッサージの際に使用すると、より効果が期待できるのでおすすめです。バストアップクリームについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
>>バストアップクリームって効果ある?なし?わかりやすく解説
食事でバストに必要な栄養を摂取する
バストに必要な栄養が不足していると、下垂やボリュームダウンにつながります。栄養バランスのとれた食事を心がけ、バストケアの一環として必要な栄養をしっかり摂取することが大切です。
特に産後は赤ちゃんのお世話で忙しく、食事も不規則になりがちです。しかし、食事内容を工夫することでバストケアをサポートできます。
まず、筋肉の材料となるタンパク質を意識して摂りましょう。肉や魚・卵・牛乳・乳製品などから摂取できるので、日々の食事に積極的に取り入れることをおすすめします。
また、バストのハリを保つクーパー靭帯はコラーゲンで構成されています。コラーゲンを体内で合成するには、タンパク質とビタミンCを同時に摂取する必要があるため、ビタミンCも意識的に摂取しましょう。ビタミンCはキウイ・イチゴ・柑橘類などの果物、キャベツ・パプリカ・ブロッコリーなどの野菜に含まれています。
さらに、大豆や大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをすることがわかっており、バストケアにおすすめの栄養素です。これらの栄養素をしっかりと摂ることに加え、さまざまな栄養をバランス良く摂取することを心がけることが、産後もバストを美しく保つことに役立ちます。
バストサイズに合ったブラジャーを着用する
産後のバストの下垂や形崩れを防いで改善を目指すには、バストサイズに合ったブラジャーを着用することが大切です。定期的にアンダーバストやトップバストのサイズを測り、変化に応じたブラジャーを選びましょう。
ブラジャーを選ぶ際は、バストをしっかりと支えられるかを確認することも大切です。授乳中などバストが大きくなる時期には、フルカップのブラジャーのようにバスト全体をすっぽりと包み込み、中央に寄せる設計のものを選びましょう。
また、バストが垂れ気味の場合は、ワイヤー入りのものや、ノンワイヤーでもアンダーバストをしっかり支えられる設計のものがおすすめです。バストの形が崩れ、左右に流れてしまう場合は、サイドから寄せて持ち上げる機能があるブラジャーが適しています。バストに合ったブラジャーを選んで着用することは、バストの形やハリを保つために重要なステップです。
産後のバストケアにはバストアップサロンの利用もおすすめ
産後のバストケアには、プロのサポートを受けられるバストアップサロンの利用もおすすめです。バストアップ専門サロンRococoでは、ハンドマッサージと最新美容機器による施術で下垂や形崩れを改善し、美しいバストラインを取り戻すサポートをします。自宅ケアでは届きにくい深層部にもアプローチし、バストのハリ・弾力のアップを目指します。
リラックスしながらバストアップの施術を受けられるので、忙しいママにもぴったりです。ぜひ一度、Rococoでプロのケアをお試しください。
まとめ
産後にバストの変化を感じるのは自然なことです。下垂やサイズダウンといった変化も、出産や授乳を経た証として大切に思えます。しかし、「産後だから仕方ない」と諦める必要はありません。
適切なバストケアをおこなえば、妊娠前のバストに近づけることも可能です。本記事でご紹介した方法を参考に、理想のバストを目指して日々のケアを楽しみながら続けてください。