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更年期に入ると、ホルモンバランスの変化によって心身にさまざまな影響があらわれます。バストのサイズや形にも変化がみられ、「若い頃に比べてハリがなくなってきた」「下垂してきた」と戸惑う方も少なくありません。
しかし、適切なケアをすれば、更年期以降でもバストの見た目やコンディションを変えていくことが可能です。
今回の記事では、更年期に起こりやすいバストの変化とその原因について解説するとともに、ハリやボリュームをキープするためのバストアップ方法を紹介していきます。
更年期でも胸は大きくなる?

加齢によって胸の脂肪や乳腺の構造が変化し、若い頃と同じようなふっくらとしたバストを保つことは難しくなります。しかし、年齢を重ねたからといってバストケアをあきらめる必要はありません。
更年期でも日々のケア次第でボリュームアップしたり、脇のハミ肉や背中の段差を整えたりすることは十分可能です。バストラインを改善するためには、身体の自然な変化を前向きに受け止め、年齢に合ったケアを取り入れることが大切です。
更年期に多くみられるバストの変化

バストの変化は20代後半から始まるといわれていますが、更年期に入るとその変化がより顕著になります。なかでも多くの女性が気にするのが、次のような悩みです。
- 垂れる
- しぼむ
- 左右に離れる
- デコルテのボリュームが低下する
- ハミ肉や段差が目立つ
ここでは、それぞれのバストの変化について詳しく解説していきます。
垂れる
年齢とともにバストの位置が下がり、全体的に垂れやすくなります。バストのサイズが大きくても、垂れていると正面から見たときにボリュームが感じられず、実際より小さく見えてしまうこともあります。
バストの下垂は見た目に年齢を感じさせる原因になるため、ボリュームの低下以上に形崩れや垂れを気にする方も多くみられます。
しぼむ
多くの場合、バストの下垂と同時にしぼみも起こります。
更年期を迎えると女性ホルモンの分泌量が大きく減少し、乳腺が萎縮します。その結果、ハリが失われてバストがしぼんだように感じられるのです。
左右に離れる
加齢により、バストを支える筋力や皮膚の弾力・クーパー靭帯・乳腺が衰え、バストが左右に離れやすくなります。左右に離れたバストは、立体感が損なわれ、デコルテがさみしく感じられることもあります。
デコルテのボリュームが低下する
更年期に入ると、デコルテのハリやふっくらとしたボリュームも低下しやすくなります。デコルテのボリュームが減ると、バスト全体が下がって見えるほか、服を着たときに貧相な印象を与えてしまうこともあります。
年齢とともにバスト上部には脂肪がつきにくくなり、下部に重心が偏りやすくなるため、全体のメリハリが感じにくくなるのです。
ハミ肉や段差が目立つ
加齢による筋力低下や脂肪のつき方の変化によって、脇のハミ肉が気になったり、背中やアンダーバストの段差が目立ったりすることもあります。ハミ肉や段差は洋服のシルエットに影響が与えるため、気になる方も少なくありません。
バストが変化するおもな原因

加齢によるバストの変化は、誰にでも起こるごく自然な現象です。では、なぜ年齢とともにバストが変化していくのでしょうか。
胸が垂れたりしぼんだりするおもな原因として、以下のようなことが挙げられます。
- 女性ホルモンの減少
- 皮膚の弾力低下
- クーパー靱帯の伸び・損傷
- 筋力の低下
- サイズの合わないブラの着用
ここでは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。。
女性ホルモンの減少
女性ホルモンの分泌量は、20〜30代をピークに40代以降から徐々に減少していきます。さらに、更年期に入ると分泌量が急激に低下し、身体にさまざまな変化があらわれます。
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンには、乳腺組織を維持する働きがあります。このエストロゲンが減少すると、乳腺が萎縮し、バスト内部の脂肪の割合が増えて柔らかくなります。
その結果、ハリや弾力が失われてバスト全体のボリュームが減少します。まるで空気が抜けた風船のように、バストが垂れたり削げたりしてみえるようになります。
皮膚の弾力低下
バストの変化には、皮膚の弾力が失われることも大きく関係しています。皮膚のハリや弾力は、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンといった弾力繊維によって支えられています。しかし、コラーゲンやエラスチンは加齢とともに減少し、皮膚がたるみやすくなっていきます。
皮膚そのものにたるみが生じると土台がゆるんだような状態になり、バスト全体が下向きに引っ張られます。そのため、バストがしぼんだように見えたり、ボリュームが減って見えたりしてしまうのです。
クーパー靱帯の伸び・損傷
バストが垂れる最大の原因ともいえるのが、バストを支えるクーパー靭帯の伸びや損傷です。
クーパー靱帯とは、乳腺や脂肪を支えるコラーゲン繊維の束で、バスト全体に放射線状に広がっています。いわば「天然のハンモック」のような役割を果たし、重力に逆らってバストの位置を保っています。
ただし、このクーパー靱帯は非常に繊細で、一度伸びたり切れたりすると元には戻りません。加齢や重力の影響だけでなく、激しい運動やノーブラでの生活、サイズが合っていない下着の着用などもクーパー靱帯にダメージを与える原因になります。
クーパー靱帯が損傷すると、バストを持ち上げる力が失われ、形が崩れて垂れやすくなります。特にバストの大きい方は、自身の重みでクーパー靱帯にかかる負担が大きくなるため、日常的なケアが非常に大切です。
筋力の低下
バストの形や位置は、乳腺や脂肪だけではなく、その下にある「大胸筋」などの筋肉によっても支えられています。しかし、加齢や運動不足により筋力が低下すると、バストを支える土台が弱くなり、下垂や形崩れが起こりやすくなります。
また、不良姿勢も筋力低下を加速させ、バストラインに影響を与える要因となります。
サイズの合わないブラの着用
サイズの合わないブラを長期間使い続けていると、気づかないうちにバストラインに変化が起こり、形が崩れてしまうことがあります。
たとえば、ブラが小さすぎると、バストが押しつぶされて脇や背中に脂肪が移動しやすくなり、美しいバストラインが損なわれてしまいます。逆に、大きすぎるブラはバストを正しい位置で支えることができず、クーパー靱帯や皮膚に余計な負担がかかります。
その結果、バストが垂れたり、形が崩れたりしやすくなるのです。
更年期に始めるバストアップのコツ

更年期になるとさまざまなバストの変化があらわれますが、年代に応じたケアを取り入れることで、ボリュームや形の改善が期待できます。
更年期に取り入れたいバストケアのコツは、おもに以下の6つです。
- 適切なサイズのブラを正しく着用する
- バストアップマッサージや体操をする
- 女性ホルモンをサポートする成分を取り入れる
- 適度な運動を習慣化する
- 質の高い睡眠をとる
- 姿勢を正す
ここでは、6つのコツについて紹介していきます。無理をせず、まずはできることから実践してみましょう。
適切なサイズのブラを正しく着用する
年齢とともに体型は変化していきます。そのため、若い頃と同じサイズのブラを使い続けていると、知らないうちにバストラインを崩してしまうことがあります。
定期的なサイズ確認やフィッティングをおこない、現在のバストサイズに合ったブラを選びましょう。また、ブラの着け方にも注意が必要です。ストラップの長さやアンダーの締めつけ具合、カップ内へのバストの収まり方などを正しく整えることでブラ本来のサポート力が発揮され、バストの位置や形をキープしやすくなります。
バストアップマッサージや体操をする
更年期のバストケアには、血行を促し、バスト周りの筋肉やリンパの流れを整えるマッサージも効果的です。また、大胸筋や肩甲骨まわりを意識して動かす体操を取り入れることで、バストを下から支える筋肉が刺激され、ハリのあるラインづくりにつながります。
マッサージをする際は、バストアップクリームを使うのもおすすめです。美容成分が肌にうるおいを与えるだけではなく、手のすべりが良くなり摩擦による肌への負担も軽減できます。
女性ホルモンをサポートする成分を取り入れる
更年期は女性ホルモンの分泌が急激に減少するため、ホルモンバランスをサポートする栄養素を積極的に取り入れましょう。
代表的な成分として知られているのが、大豆や豆腐・納豆に含まれる「大豆イソフラボン」です。大豆イソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)に似た作用があるとされ、体内で同じような働きをしてくれます。
そのほか、りんごやキャベツ・アーモンドなどに含まれるボロン(ヨウ素)にも、女性ホルモンの分泌をサポートする働きがあります。日々の食事だけで十分な栄養素を摂取するのが難しい場合は、補助的にサプリメントを活用するのもひとつの方法です。
適度な運動を習慣化する
女性ホルモンの分泌をサポートするには、適度な運動を取り入れることも大切です。日常的に身体を動かすことで血流が良くなり、女性ホルモンを分泌する卵巣や、その働きをコントロールする脳の視床下部にも十分な栄養や酸素が届けられるようになります。
その結果、ホルモンバランスが整いやすくなると考えられています。ウォーキングやヨガ・ピラティスなど、身体に負担の少ない有酸素運動を習慣化してみましょう。
質の高い睡眠をとる
更年期のバストケアでは、睡眠の質も重要なポイントです。特に、深い眠りに入る「ノンレム睡眠」の時間帯には成長ホルモンの分泌が促され、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンの生成がおこなわれます。そのため、質の良い睡眠をとることがバストのハリや美しいラインのキープにつながるのです。
寝る前にスマートフォンやテレビの光を避ける、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる、リラックスできる音楽を聴くなど、自分に合った「入眠儀式」を取り入れてみましょう。
姿勢を正す
猫背や前かがみの姿勢が続くと、バストが下方向に引っ張られて垂れやすくなり、形崩れの原因になってしまいます。さらに、バストを支える大胸筋にも負担がかかり、筋力の低下を招く恐れもあります。
背筋を伸ばして胸を軽く張るような姿勢を保つことで、バストが本来あるべき位置に収まりやすくなり、見た目もより若々しい印象になります。
加えて、就寝時の姿勢にも気を配りましょう。特に、「うつぶせ寝」はバストに直接圧力がかかり、形の崩れや左右差の原因になることがあります。できるだけ仰向けで寝るように意識し、バストへの負担を軽減しましょう。
更年期のバストケアにはバストアップ専門サロンもおすすめ

「セルフケアでは満足できない」「もっとしっかりバストアップ効果を実感したい」という方には、バストアップ専門サロンでのプロのスペシャルケアを受けるのもおすすめです。
バストアップ専門サロンでは、正しい知識と高い技術をもつエステティシャンが、バストのボリュームや形を整えるためのマッサージやトリートメント、美容機器を使った施術をおこなっています。一般的なマッサージとは違い、バストのボリュームアップや形崩れの改善に特化した施術が受けられるため、効率良く理想のバストを目指せます。
なかでも、バストアップ専門サロンRococo(ロココ)では、10万人の施術実績をもとに考案した独自のバストアップメソッドを取り入れています。特許取得の美容機器を活用し、疑似生体電流「ナノカレント」を身体に還元しながらケアをおこなうことで、コラーゲンの生成を促し、ふっくらとしたバストへ導きます。
また、Rococoでは姿勢にも着目し、バストだけでなく首・肩・背中・肩甲骨まわりもていねいにお手入れします。バストアップと姿勢改善を同時におこなうことで、その場限りの変化にとどまらず、後戻りしない美しいバストを目指せるのが特徴です。
初回は特別価格でお試しいただけますので、更年期からでもバストアップを目指したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
>>バストアップ専門サロン「Rococo」について詳しくはこちらから
まとめ

更年期になると、女性ホルモンの減少や皮膚の弾力低下、筋力の低下、クーパー靱帯の伸びなどさまざまな要因でバストの下垂や形崩れが起こります。
加齢による変化を避けるのは難しいですが、日々のケアの積み重ねにより、バストのハリや美しいラインを守ることは十分に可能です。
年齢を重ねた今だからこそ、自分の体としっかり向き合い、毎日の生活に無理なく続けられるケアを習慣化していきましょう。