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バストに関する悩みのなかで、「胸を大きくしたいけれど、遺伝だから仕方がない」という声を耳にすることがありますが、実際には食事や睡眠、日頃の過ごし方など、さまざまな要因が関係しています。
そのため、日々の生活習慣を見直したり、バストアップケアをおこなったりすることで、胸を大きくできる可能性があります。
しかし、具体的にどのようなケアをすればよいのか分からないという方も多いでしょう。
この記事では、胸が成長しない要因について解説するとともに、胸を大きくするための生活習慣や育乳方法について紹介していきます。
胸が小さいのは遺伝のためだと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
胸の大きさは遺伝で決まる?
胸の大きさは遺伝によって左右されることも事実ですが、実際には遺伝による影響は3割程度だといわれています。つまり、7割は後天的な要因によって胸が小さくなっている可能性があるということです。
また、胸が大きくなりはじめる思春期に、何らかの影響で正常に女性ホルモンが分泌されなかった場合、胸が十分に発達しないことがあります。胸が大きくなる時期に成長しなかったことで「遺伝が原因」だと思い込んでしまうケースも少なくありません。
胸の成長が止まるのは何歳?
一般的に、胸の成長は20歳前後で完成するといわれています。なぜなら、胸の成長に欠かせない女性ホルモンがもっとも多く分泌されるのが20歳頃だからです。
しかし、必ずしも20歳を過ぎたからといって胸が大きくならないわけではありません。女性ホルモンの分泌状況や生活環境によっては、30代になってからでも胸が大きくなる可能性は十分にあります。
胸が成長する仕組み
胸の大きさや形は人によって異なりますが、胸は基本的に以下のようなプロセスを経て大きくなっていきます。
- 初経の1年前くらいから、バストトップの周辺が膨らみ始める
- 初経を迎える頃、バストトップを中心に横方向に向かって広い範囲で胸が膨らむ
- 初経後の1~3年を目安に、胸のボリュームが増して全体的に丸く立体的に成長する
胸の成長期には個人差がある
20歳を過ぎても胸が大きくなる可能性があると前述しましたが、胸の成長期には個人差があります。
胸の成長期に栄養が不足したり、ホルモンバランスが乱れたりすると、女性ホルモンの分泌や乳腺の発達が正常におこなわれない可能性があります。
また、もともと体の成長がゆっくりな人の場合、周りの人と比べて胸の成長も遅くなることが多いようです。
遺伝以外の胸が小さくなる要因
ここからは、遺伝以外で胸が小さくなってしまう要因について解説していきます。
普段の生活習慣が胸に与える影響は想像以上に大きいものです。ご自身に当てはまっている要因がないか、チェックしてみてください。
女性ホルモンの減少
胸が小さくなる要因のひとつが女性ホルモンの減少です。女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」があり、どちらも胸が大きくなるために大切な役割を担っています。
エストロゲンは主に乳腺を増やし、プロゲステロンは増えた乳腺をさらに発達させる働きをします。そのため、加齢や生活習慣によって女性ホルモンの分泌量が減ると、胸が成長しにくくなってしまいます。
栄養バランスの偏り
バランスの悪い食生活を送っている方は、胸が小さくなってしまう可能性が高くなります。なぜなら、胸に十分な栄養が届かなくなり、女性ホルモンの分泌が低下して乳腺の発達を促すホルモンの働きが弱くなるためです。
乳腺の周りには乳腺を守るための脂肪がついており、乳腺が減少すると脂肪も減るため、バスト全体のボリュームも減少してしまうのです。
過度なダイエット
行き過ぎたダイエットによって全身の脂肪が減ると、当然胸の脂肪も減少してサイズダウンにつながります。
体重が急激に減ることで皮膚の弾力性も失われ、胸の形やハリが損なわれる可能性もでてきます。また、ダイエットにより栄養不足の状態が続くとホルモンバランスが崩れ、女性ホルモンの分泌を妨げる要因にもなります。
睡眠不足
睡眠不足も胸が小さくなる要因です。女性ホルモンは寝始めの3時間にもっとも活発に分泌されるため、この時間帯に質の良い睡眠がとれていないと胸の成長に支障をきたしてしまいます。
胸が小さいと悩んでいる方のなかには、しっかり睡眠が取れていない方も少なくありません。特に、ベッドに入ってからもスマホを使用している方はブルーライトの影響で眠りが浅くなり、睡眠の質が低下してしまう恐れがあります。
慢性的なストレス
日常的にストレスを抱えている状態も、胸のサイズに悪影響を与えます。なぜなら、ストレスは女性ホルモンの分泌をコントロールしている脳の視床下部の機能を低下させ、ホルモンバランスの乱れを引き起こしてしまうからです。
ストレスは誰にでもあることですが、慢性的なストレスは体が常に緊張状態にあるため、血行不良や睡眠不足など、胸の成長を妨げる環境を生みだしてしまいます。
姿勢の悪さ
猫背のような悪い姿勢は、胸周りの筋肉を硬直させて血行不良を引き起こします。その結果、胸の組織に十分な栄養が供給されなくなり、胸の発達に悪影響を及ぼしてしまいます。
また、胸周りの筋肉も衰えやすくなるため、バスト全体が垂れ下がったり、形が崩れたりする恐れもあります。デコルテ部分のふくらみも失われるため、実際のサイズよりも胸が小さく見える原因にもなります。
サイズの合っていないブラジャーの着用
バストサイズに合わないブラジャーの着用は、胸が小さくなる要因のひとつです。たとえば、小さすぎるブラジャーを着けていると胸が圧迫されて血液の流れが悪くなり、胸の発達を妨げてしまいます。
また大きすぎるブラジャーは、カップの中で胸が揺れたり動いたりするため、胸をしっかり支えることができません。形が崩れることはもちろん、胸の脂肪が脇や背中に流れやすくなります。
胸を大きくするための生活習慣
胸を大きくするためには生活習慣を見直すことが大切です。ここでは、胸の成長を促すために意識したいポイントを5つ紹介します。
規則正しい生活習慣を身につける
胸を大きくしたいのであれば、規則正しい生活習慣を身につけることが重要です。同じ時間に起きて、決まった時間に寝る習慣をつけると、体のリズムが整い、女性ホルモンがしっかり分泌されるようになります。
また、女性ホルモンが活発に分泌される時間帯に、深い眠り(ノンレム睡眠)につくことができるかどうかも重要なポイントです。寝る前に入浴したり、好きな音楽を聴いたりして、リラックスした状態で眠れるように心がけましょう。
栄養バランスの良い食事を心がける
胸を大きくするためには、栄養バランスの良い食事をすることも大切です。炭水化物とタンパク質、脂質を偏りなく摂取するようにしましょう。
主食(ご飯)、主菜(メインのおかず)、副菜(主菜を補うおかず)、汁物をバランスよく組み合わせた「一汁三菜」のスタイルにすると、栄養バランスが整いやすくなります。
適度な運動を取り入れる
適度な運動を習慣化しておこなうことも、胸を大きくするためには必要です。運動により体内の血行が促進されると、胸に栄養をしっかり届けることができます。まずは、手軽にはじめられるウォーキングから取り入れてみましょう。
また、バストアップに効果的なエクササイズもおすすめです。リンパの流れを良くしたり、胸周りの筋肉を鍛えたりすることで、胸を大きくすることに期待できます。
ストレスをうまく解消する
女性ホルモンの分泌を妨げるストレスは、上手く発散させることが大切です。
ストレスの解消法は人それぞれですが、趣味の時間を楽しんだり、好きな音楽を聴いたりして、心身をリラックスさせましょう。
仕事や人間関係などで日常的にストレスを抱えている方は、ストレスを解消する時間を意識的につくることで自律神経が整い、女性ホルモンのバランスを正常に保つことができます。
姿勢を良くする
胸を大きくするには、正しい姿勢を保つことが欠かせません。猫背や前肩のような悪い姿勢だと背中が丸くなるため、どうしてもバストの位置が下向きになってしまいます。まずは、正しい立ち方や座り方を意識することが大切です。正しい姿勢を身につけるには時間がかかるため、徐々に正しい姿勢を習慣化できるようにしましょう。
正しい立ち方と座り方のポイントは以下のとおりです。
【正しい立ち方】
- 頭のてっぺんが上に引っ張られているイメージで背筋を伸ばす
- 膝を少し緩めて立ち(膝をピンと伸ばし過ぎない)、肩甲骨を軽く寄せる
- 肩の力を抜いてあごを軽く引き、目線はまっすぐ前に向ける
【正しい座り方】
- 椅子に深く腰かけて、背もたれに背中をつける
- 足裏全体を床につけた状態で、膝を90度に曲げる
- 肩甲骨を寄せて胸を張り、あごを引く
胸が大きくなるおすすめ育乳方法
育乳にはさまざま方法がありますが、日頃から継続しておこなうことで効果が得られるため、自分に合った方法を見つけることが大切です。
ここからは、胸を大きくするためのおすすめの育乳法をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
育乳に効果的な栄養素を摂取する
胸を大きくするためには、胸の成長をサポートする栄養素を積極的に摂取するとよいでしょう。
育乳に効果的といわれている栄養素と、それらの栄養素が多く含まれる食べ物は以下のとおりです。
- 大豆イソフラボン
女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをする
多く含む食べ物:納豆・豆腐・味噌・油揚げ・きな粉など - タンパク質
胸を支えている大胸筋やクーパー靭帯の発達をサポートする
多く含む食べ物:鶏ささみ肉・鮭・サンマ・ヨーグルト・卵など - アミノ酸
タンパク質の合成をサポートする
多く含む食べ物:鶏むね肉・マグロ・カツオ・チーズ・豆乳など - ボロン
女性ホルモンの働きを活性化する
多く含む食べ物:キャベツ・リンゴ・ぶどう・アーモンド・海藻類など - ビタミンE
血行促進を助ける働きをする
多く含む食べ物:うなぎ・アーモンド・アボカド・かぼちゃ・卵など
育乳に効果的なリンパマッサージをおこなう
リンパマッサージは、血行を促進させることにより胸周りの新陳代謝が改善されるため、バストアップ効果にも期待できます。
ここでは、育乳に効果的なリンパマッサージを2つ紹介します。
脇のリンパマッサージ
- 右手の親指を左脇の下に入れる
- 残りの4本の指を肩甲骨の下に当てて脇を挟む
- 親指を脇の中に約10秒間押し込み、その後親指をゆっくりはなす(数回繰り返す)
※指の腹を使ってしっかり押すのがポイント - 1~2を反対側も同様におこなう
- 次に左手を上げて、右手を左脇の下に置く
- そのまま、右手をゆっくりとくるくる回す
- 4~5を反対側も同様におこなう
鎖骨と胸周りのリンパマッサージ
- 右耳の下から肩先に向かって、左右の親指以外の4本の指で交互にさする
- 左側も同様におこなう
- 右手のひらで左鎖骨上の外側から内側にさする
- 左手のひらで右鎖骨上の外側から内側にさする
- 3~4を交互に1分間おこなう
- 右手のひらで左鎖骨下中心から脇に向かってさする
- 左手のひらで右鎖骨下中心から脇に向かってさする
- 6~7を交互に1分間おこなう
- 左右の手をクロスさせて、耳の下から反対側の脇の下まで交互に1分間さする
- 右手の親指以外の4本の指で右耳の下から鎖骨に向かってらせん状にさする
- そのまま右肩先から鎖骨下を通って中心に向かってらせん状にさする
- 反対側も同様におこなう
- 10~12を約1分間おこなう
育乳に効果的なエクササイズをおこなう
エクササイズで胸周りの筋肉を鍛えることで、バストアップや美しいバストラインをつくる効果に期待できます。初心者の方でも簡単にできるエクササイズを2つ紹介します。
膝つき腕立て伏せ
- 手を肩幅もしくは少し広めに床につける
- 膝を床に立てて、膝から肩が一直線になるようにする
- 息を吸いながら腕を曲げる
※肩甲骨を引き寄せるようにするのがポイント - 限界のところまで曲げたら、息を吐きながら腕を伸ばす
1セット5~10回を目安におこない、慣れてきたら回数を増やしましょう。
パームプレス
- 重みのある雑誌を手と手の間に挟む
※手のひらを押し合うだけでもOK - 左右の肘を無理しない範囲で近づける
- そのままの状態をキープして手を上にあげる
- 肘が肩に位置まできたら、手を元の位置までさげる
3~4を2~3セット目安におこないましょう。
お風呂にゆっくり入る
入浴は育乳に良い影響を与えます。体が温まると全身の血行が良くなり、バストへ必要な栄養素が届きやすくなります。また、入浴によって気分がリラックスすることで、ストレスを解消させる効果にも期待できます。
体を温め、疲労やストレスを解消するには、38〜40℃のお湯に15〜20分間入浴するのがおすすめです。
育乳ブラを着用する
育乳ブラは胸を成長させるわけではありませんが、胸の脂肪が脇や背中に流れるのを防ぎ、今あるバストを維持して美しいバストラインをつくるのに効果的なアイテムです。
幅広アンダーベルトや脇高設計など、胸をしっかりホールドして中央に寄せ上げる構造になっています。これにより、胸を正しい位置に整えて大きく見せる効果が期待できます。
バストアップサロンで育乳を目指す
生活習慣を改善したり、自宅でバストアップケアを試したりするだけでは、なかなか思うような効果を実感できないこともあります。そのようなときは、バストアップサロンに通うことを選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。
バストアップサロンでは、熟練の技術をもつエステティシャンがマッサージや専用の美容機器を用いた施術をおこなっており、セルフケアでは届かない胸の深部へのアプローチが可能となります。また、自宅ケアの効果を高めるためのアドバイスを受けることができるため、バストアップサロンで継続的にケアをおこなえば、より効果的にバストアップを目指せるでしょう。
バストアップサロンを選ぶ際の大切なポイント
バストアップサロンを選ぶ際は、以下の5つのポイントを押さえて選ぶことが大切です。
①技術内容が目的と合っているか
バストアップサロンによって提供している施術は異なります。ご自身のバストへの悩みにアプローチした施術をおこなっているかどうか、カウンセリングを受ける前に、施術内容や使用している機器などをチェックしておきましょう。
②どのような実績があるのか
過去の施術件数やどのような成功事例があるのかを把握することは、サロンを決めるうえでの判断材料のひとつになります。また、口コミをチェックすることも大切です。得られた効果はもちろん、施術時のスタッフの対応やサロンの雰囲気なども知ることができます。
③カウンセリングでの説明や提案が具体的か
カウンセリングを受けた際に、施術の説明や提案内容があいまいだと感じたサロンは避けた方がよいでしょう。確かな技術と実績を持つサロンは、施術内容について詳しくていねいに説明し、期待できる効果やリスクについても正直に伝えてくれます。
④通いやすい立地にあるか
通いやすい立地にあるサロンを選ぶことも重要なポイントです。住んでいる場所から近いサロンや通勤通学の沿線にあるサロンだと、日常生活のなかで無理なく通うことができ、継続しやすくなります。
まとめ
今回の記事では、胸の大きさは遺伝のせいだけでなく、普段の生活習慣が大きく影響していることについて解説してきました。
胸を大きくするには、女性ホルモンの分泌を妨げない生活を送ることが大切です。睡眠不足や食生活の乱れ・悪い姿勢は、女性ホルモンのバランスを崩して胸の成長に悪影響を及ぼします。
規則正しい生活習慣を身につけ、胸が成長する環境を整えましょう。また、リンパマッサージやエクササイズなどのバストケアを継続しておこなうこともおすすめです。
より確実な効果を求める方は、バストアップサロンでの施術も検討してみてください。ご自身に合った育乳方法を見つけて、健康的なライフスタイルを維持しながら、バストアップと美しいバストラインを目指しましょう。