胸を両手で支えて持ち上げながら揺らしたとき、痛みや張りつきを感じた場合は胸が硬くなっているかもしれません。胸が硬くなる原因はさまざま考えられますが、筋肉のコリや血行不良などが原因の場合は、セルフケアでの改善が可能です。
今回の記事では、胸が硬い原因や柔らかくする方法について詳しく解説していきます。ふっくらとした柔らかいバストを手に入れたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
胸が硬い原因
胸が硬い原因として、おもに以下の7つが挙げられます。
- 成長期に起こる乳腺の発達(10代~20代前半)
- 生理のホルモン変動
- 授乳中の胸の張り
- 筋肉のコリ
- 血行不良
- 豊胸の影響
- 病気
ここでは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。
成長期に起こる乳腺の発達(10代~20代前半)
10歳前後になると女性ホルモンの分泌量が徐々に増加し、乳腺や乳房が発達して硬くなります。胸のふくらみ方には個人差があり、乳房がふくらんでから乳腺が発達する場合もあれば、乳腺が発達してから乳房がふくらむ場合もあります。乳房より先に乳腺が発達した場合、発達した乳腺がしこりのように目立ちはじめ、胸の成長とともに3~5年程度で気にならなくなるのが一般的です。
胸が揺れると痛みを感じるため、カップが柔らかくワイヤーがよく伸びる成長期専用のスポーツブラでやさしく保護しましょう。一般的に、胸の成長期は10歳ごろから20歳前後といわれていますが、人によっては20代前半まで続くケースもあります。
生理のホルモン変動
生理前の黄体期には、女性ホルモンのひとつである黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が増加します。プロゲステロンが増えると乳腺が一時的に発達し、硬さや張り、チクチクとした痛みを感じることがあります。
このとき、胸全体に痛みや違和感があらわれることもあれば、一部分だけ症状が出ることもあります。黄体期が終わって生理が始まると、プロゲステロンの分泌量が減少して胸の張りや硬さが和らぎます。
授乳中の胸の張り
授乳中は乳腺で多くの母乳が作られますが、母乳の通り道である乳管が詰まると乳瘤(にゅうりゅう)という硬いしこりができることがあります。硬い部分がある乳房から赤ちゃんに吸ってもらったり、しこりがある部分を手で軽く押さえながら授乳したりすることで、しこりが消失しやすくなります。
赤ちゃんに吸ってもらえないときや、授乳しても胸の張りが取れずに痛みがある場合は、張りが軽くなる程度に搾乳しましょう。母乳を絞り出さずに放置すると、乳腺に母乳が溜まって炎症を起こし、乳腺炎になってしまう可能性があるため注意が必要です。しこりや痛みのほかに、腫れや赤み・熱感・全身の倦怠感などがみられる場合は、医療機関を受診しましょう。
筋肉のコリ
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などにより、大胸筋や小胸筋・僧帽筋など胸まわりの筋肉が凝り固まると胸全体の柔軟性が低下します。その結果、触ったときに硬いと感じることがあります。
また、姿勢が悪いと肩や肩甲骨の筋肉が凝り、胸の筋肉まで引っ張られて固くなることがあります。デスクワークの際は、1時間に1回は立ち上がって身体を動かし、できるだけ同じ姿勢が続かないように意識しましょう。正しい姿勢を心がけ、肩や肩甲骨の筋肉に過度な負担をかけないことも大切です。
血行不良
胸が硬くなる原因のひとつとして、血行不良も考えられます。パソコンやスマートフォンの使用中は猫背や前かがみの姿勢になりやすく、血管が圧迫されて血行不良を引き起こします。
胸周辺の血流が悪化すると、疲労物質である乳酸が蓄積しやすくなり、筋肉が硬くなってしまうのです。また、合わないブラジャーの着用によって胸が過度に締めつけられ、血行不良が起こることもあります。
豊胸の影響
豊胸術によって胸にしこりが生じ、硬くなることもあります。たとえば、お腹まわりや太ももなどから吸引した脂肪を胸に注入する脂肪注入豊胸では、注入した脂肪の一部が壊死し、硬いしこりになるケースがあります。脂肪に不純物が混入したり、脂肪の注入量が多すぎたりすることが原因で発生します。
また、ヒアルロン酸を注入する豊胸術でも、注入部位を誤るとしこりが生じる可能性があります。技術力の高い医師を選ぶことでしこりのリスクを軽減できますが、豊胸術によってしこりが生じた場合は施術を受けたクリニックに相談しましょう。
病気
胸のしこりの80〜90%は良性だといわれていますが、なかには病気が隠れているケースもあります。生理周期に関係なく胸の張りやしこりが2週間以上続き、痛みや張りによって日常生活に支障をきたしている場合は、放置せずにすぐに乳腺科を受診しましょう。
胸が硬いときに考えられる病気には、乳腺症や乳腺線維腺腫・葉状腫瘍・乳がんなどが挙げられます。
乳腺症
乳腺症(にゅうせんしょう)とは、女性ホルモンのバランスが乱れることで引き起こされる乳腺疾患の総称です。ホルモンバランスが乱れる原因としては、月経周期や妊娠・授乳・閉経などのほか、ストレスや睡眠不足・不規則な生活なども挙げられます。
乳腺症は30代から50代の女性に多く見られ、胸全体の張りやしこり・鈍い痛み・乳頭からの分泌物などの症状が現れます。基本的に治療の必要はありませんが、悪性が疑われる場合は詳しい検査が必要です。
乳腺線維腺腫
乳腺線維腺腫(にゅうせんせんいせんしゅ)は、胸にできる良性の腫瘍です。10~30代半ばの女性に多く見られますが、原因ははっきり分かっていません。
弾力のあるしこりができますが痛みはなく、触るとコリコリ動くのが特徴です。しこりが小さい場合は治療を必要としませんが、しこりが大きくなった場合は手術が検討されます。
葉状腫瘍
葉状腫瘍(ようじょうしゅよう)は乳房にできる腫瘍ですが、発症するのはまれで、はっきりとした原因は解明されていません。胸にできたしこりが急速に大きくなるのが特徴で、しこりのほかに目立つ症状はありません。
葉状腫瘍の約85%は良性で転移しないことが多いですが、悪性の場合は肺や骨などに転移するリスクがあるため早期治療が重要です。
乳がん
乳がんは乳腺に発生するがんで、乳管や小葉から発生します。胸のしこりや乳頭からの分泌物・女房の皮膚の凹み・ひきつれなどがおもな症状です。乳がんの明確な原因もはっきりしていませんが、女性ホルモンであるエストロゲンの過剰や年齢・遺伝子の異常・肥満・喫煙・飲酒などがリスク因子として知られています。
早期に発見できれば完治が期待できますが、進行するとリンパ節や骨・肺などに転移するおそれがあります。医療機関での定期検診やセルフチェックが重要です。
硬い胸を柔らかくする6つの方法
筋肉のコリや血行不良などで胸が硬くなっている場合、セルフケアによる改善が期待できます。硬い胸を柔らかくするには、以下の6つの方法が有効です。
- 老廃物を流すリンパマッサージをおこなう
- 血行促進のツボを押す
- ストレッチで筋肉のコリをほぐす
- 入浴後はバストクリームで保湿ケアする
- 規則正しい生活を心がける
- 毎日の入浴や適度な運動で血行を促進する
ここからは、それぞれの方法について詳しく解説していきます。
老廃物を流すリンパマッサージを行う
胸まわりには多くのリンパ管が存在しています。水分不足や運動不足などによってリンパの流れが滞ると、老廃物が蓄積して胸が硬く感じられることがあります。そのようなときは、リンパマッサージで老廃物を流し、ふんわりと柔らかいバストを取り戻しましょう。
<胸を柔らかくするリンパマッサージのやり方>
- 手で軽くグーを作り、鎖骨の中心に置く
- 胸の内側をほぐすイメージで、円を描きながら脇へ向かってほぐす
- 手を開いて鎖骨の中心に置き、指先で胸を撫でるように脇まで流す
- 手の甲を胸の外側に当て、胸の中心へ向かってゆっくり円を描くように回す
- 深く息を吐きながら、胸の側面にある前鋸筋(ぜんきょきん)を緩め、胸を中心へ寄せるイメージで両サイドから圧をかける
血行促進のツボを押す
胸にある血行促進のツボを押すことで、硬くなった胸がほぐれやすくなりバストアップにもつながります。ここでは、血行促進に効果的な4つのツボを紹介します。
- 淵腋(えんえき)
脇の下のくぼみから指2本分程度下にあるツボ。血行が促進され、胸に必要な栄養が届きやすくなる。 - 壇中(だんちゅう)
左右の乳首を結んだ線の中央に位置するツボ。血行促進や女性ホルモンの活性化・リラックスなどの効果が期待できる。 - 天溪(てんけい)
脇の下のくぼみ部分に位置するツボ。乳腺が刺激され、胸のハリ感アップにつながる。 - 乳根(にゅうこん)
胸の下縁部分にあるツボ。女性ホルモンの分泌をサポートすることでバストアップが期待できる。
ツボを押す際は強い力を入れず、気持ち良いと感じる程度でおこないましょう。ツボを押すときに息を吐き、離すときに息を吸うのがポイントです。
ストレッチで筋肉のコリをほぐす
胸だけはなく、肩や背中など周辺の筋肉のコリも胸が硬くなる原因のひとつです。お風呂上がりなど、身体が温まっているタイミングでストレッチをおこない、筋肉の緊張をゆるめましょう。ここでは、肩や背中のコリをほぐすストレッチを紹介します。
- 四つん這いの姿勢からひじを床につく
- 両ひじの内側をくっつけ、手のひらを上に向ける
- 息を吐きながらお尻を後ろに引き、上半身を床に下ろしていく
- 無理のない体勢で呼吸を続けながら、約15~20秒キープする
ひじから小指の内側までしっかりくっつけながら上半身を動かすのがポイントです。肩や背中の筋肉のコリをほぐすことで、胸が柔らかくなるだけでなく肩こりの解消にもつながります。
入浴後はバストクリームで保湿ケアする
胸は皮膚が薄く乾燥しやすいため、入浴後は保湿成分が配合されたバストクリームでうるおいを補給しましょう。コラーゲンやエラスチンなどの保湿成分は、肌のハリや弾力をサポートしてふっくら柔らかい質感を引き出すことができます。また、マッサージしながらバストクリームを塗ることで、血行が促進されて筋肉のコリもほぐれやすくなります。
規則正しい生活を心がける
「平日は夜遅くまで起きていて、休日は寝だめする」など、生活リズムが崩れるとホルモンバランスが乱れ、胸の柔らかさやハリが損なわれることがあります。睡眠不足や偏った食事、過度なダイエットを控え、規則正しい生活を心がけましょう。また、ストレスも女性ホルモンの分泌を妨げてしまうため、適度にストレスを発散させることが大切です。
毎日の入浴や適度な運動で血行を促進する
湯船につかったり適度な運動を取り入れたりすることで、血行が良くなり酸素や栄養素が全身に効率よく運ばれます。その結果、老廃物がスムーズに排出され、胸の柔らかさをキープできます。夏はシャワーで済ませる方も多いと思いますが、ふんわり柔らかいバストを目指すためには、できるだけ毎日湯船につかりましょう。
ふっくら柔らかい胸を手に入れるならバストアップサロンも効果的
ふっくら柔らかい胸を短期間で手に入れたい場合は、バストアップサロンでプロの施術を受けるのもおすすめです。バストアップサロンでは、エステティシャンによるマッサージやマシンを使った施術がおこなわれ、効率良く理想のバストを目指すことができます。
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まとめ
今回の記事では、胸が硬い原因をはじめ、胸を柔らかくするためのセルフケア方法などを紹介してきました。胸が硬くなる原因は人によってさまざまですが、成長期や生理前・授乳中・豊胸後ではない場合、筋肉のコリや血行不良が関係している可能性があります。このような場合は、リンパマッサージや血行促進に効くツボ押し、ストレッチなどで改善が見込めます。
また、柔らかいバストを目指すためには規則正しい生活を心がけ、入浴後はバストもしっかり保湿することが大切です。もっと効率的に短期間で柔らかいバストになりたい方には、バストアップ専門サロンでプロによる施術を受けるのもおすすめです。
この記事を参考に、セルフケアやプロのケアで硬い胸を解消してふわふわの美バストを手に入れましょう。