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離れ乳でお悩みの方のなかには、「谷間をつくりたい」「どうしたら胸を近づけられる？」など、改善する方法を探している方も多いのではないでしょうか。
離れ乳を引き起こす原因として、加齢や普段の生活習慣だけではなく、その人の骨格そのものにも関わりがあるのではないかといわれています。
「骨格が離れ乳の原因の場合、改善は難しいのでは？」と思われるかもしれませんが、ストレッチや筋トレなどのセルフケアで改善できる可能性があります。
この記事では、離れ乳の特徴と骨格との関係、改善に効果的なセルフケアを紹介していきます。また、離れ乳を防ぐ方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
離れ乳とはどのような状態？
離れ乳とは、呼び名のとおりバストが左右に離れている状態を指します。バストトップが外向きでバスト位置も下がっていることが多く、バストが離れているために脂肪が脇や背中に流れやすい傾向にあります。
一般的なバストは、鎖骨の中心とバストトップを結んだときに正三角形に近い状態になります。一方、離れ乳の場合は等辺が長くなるため、二等辺三角形の形をしています。
離れ乳の特徴
ここからは、離れ乳のおもな特徴について解説していきます。
バストが小さく見える
離れ乳の悩みのひとつに、バストが小さく見えることが挙げられます。バスト位置が低く横に広がっているため、胸の中央・デコルテにボリュームが出にくく、実際よりもサイズが小さく見えてしまうのです。
バストに谷間ができにくい
バストに自然な谷間ができにくいことも、離れ乳によくみられる特徴です。谷間をつくるには、バストのボリュームを中央に集中させる必要があります。しかし、離れ乳の場合は同じカップのブラジャーを着けても、もともと中央に寄っているバストと違って谷間ができにくい傾向があります。
老けて見える
離れ乳は、バストが下がっていて胸元にボリュームがでにくい状態になっています。その状態が年齢を重ねたバストと似ているため、老けた印象を与えてしまうのです。また、バストの脂肪が横方向に流れて体のラインが崩れてしまうことも、若々しさを損ないマイナスのイメージになります。
太って見えてしまう
太っているように見えることも特徴のひとつです。ブラジャーから脂肪がはみ出ると、脇肉が盛り上がり太って見えがちです。また、脇のたるみを引き起こし、バストと脇の境界線がぼやけてしまうことで、より太って見える可能性もあります。
チェックリスト「もしかすると離れ乳？」
胸が離れているような気がするけれど、離れ乳かどうか分からないという方は、以下のチェックリストに当てはまっているか確認してみましょう。当てはまっている数が多いほど、離れ乳になっている可能性が高いといえるでしょう。
- バストトップが離れていて外を向いている
- Dカップ以上あるのに谷間ができない
- バストの上部にボリュームがない
- バスト位置が低い
- バージスラインがぼんやりしている
- バストに張りがない
離れ乳の原因
離れ乳の原因には、さまざまな要因が関与しています。ここでは、離れ乳を引き起こすおもな原因について解説していきます。
筋力の衰え
筋力が衰えると、バストの形が崩れて胸が離れやすくなります。なぜなら、バストは大胸筋・小胸筋・前鋸筋（ぜんきょきん）といった、バスト周りにある筋肉によって支えられているからです。筋力の衰えは、加齢による影響が大きいと考えられますが、それだけではありません。
姿勢の悪さや、運動不足・栄養不足なども関係しています。肩や背中の筋肉の硬直や、バストに必要な栄養素が不足している状態も、筋力が衰える原因です。
クーパー靭帯の損傷
クーパー靭帯が損傷することで、離れ乳を生じている可能性もあります。クーパー靭帯は、乳腺を支える役割を担っている組織です。乳房全体を包むように存在しており、クーパー靭帯が乳腺と乳腺についている脂肪を持ち上げていることで、張りのあるバストが保たれています。
そのため、クーパー靭帯が傷つくとバストが下垂し、その結果、胸が左右に離れやすくなってしまうのです。現在の医学では、一度傷ついたクーパー靭帯は元に戻すことはできません。バストに強い揺れや圧迫がかかるような生活習慣がある方は、注意が必要です。
脂肪の流れ
脂肪が流れるとバストトップも外に向かって広がるため、離れ乳の状態を引き起こしてしまいます。脂肪が流れている場合、バストの中央にふくらみがなく、胸の上部もそげてしまっている人が多くみられます。また、「ブラのサイズが合っていない」「日中にブラトップを使用している」「家にいるときにブラを着けない」といった方は、脂肪が流れることが原因で離れ乳になっている可能性があります。
妊娠による影響
妊娠・授乳によるバストの変化も離れ乳の原因のひとつです。妊娠をすると、女性ホルモンの影響で乳腺が発達してバストが大きくなりますが、授乳後には元のバストサイズに戻ります。
バストが大きくなった際に伸びた皮膚は戻らないことが多く、その結果、バストが垂れて離れ乳を引き起こしてしまうのです。また、急激にバストが大きくなることでクーパー靭帯に負荷がかかり、伸びや切れが生じることもあります。
離れ乳と骨格は関係ある？
骨格はバストの形状や位置と大きく関係しています。体型には、大きく分けると「丸胴体型」と「平胴体型」があります。それぞれの体型の特徴は以下のとおりです。
| 丸胴体型 | 平胴体型 |
|---|---|
|
|
体が厚く丸みのある丸胴体型は、バスト部分がカーブ状になっていてバストが外に広がりやすく、離れ乳の状態を引き起こしやすいといわれています。
離れ乳を改善するセルフケア
ここからは、離れ乳を改善するためのセルフケアを紹介していきます。まずは、取り入れやすい方法から試してみてください。慣れてきたら、いくつかのケアを組み合わせておこなうのがおすすめです。
マッサージ
はじめに、離れ乳の改善におすすめのマッサージを3つ紹介します。
バストの周りをほぐすマッサージ
- 左鎖骨の下にある小胸筋に、右手人差し指・中指・薬指の3本を当てる
- そのまま軽く押さえるようにしてほぐす
- 次に、左バストの横、脇の下あたりを小さな円を描くように30秒ほどほぐす
- 3でほぐした位置よりも下の部分を小さな円を描くように30秒ほどほぐす
※ブラカップの境目あたりが目安 - バストの下に沿うように右手全体を当て、理想の高さまで持ち上げる
- 5の状態のまま、右手で脇からはみ出した脂肪を中央に押し寄せるように30秒ほどマッサージする
※さするようなイメージでおこなう - 右のバストも同様におこなう
バスト流れを防ぐマッサージ
- 壁の横に立つ
- 右腕を肩の高さで水平に伸ばし、手のひらを壁につく
- 左手を右脇の下に当て、脇の肉をバストに向けてゆっくりとスライドさせて寄せる
- そのまま1分間キープする
- 反対側も同様におこなう
バストを中心に寄せるマッサージ
- 右手の指をそろえて、左バストの乳房を外側から内側に寄せる
- 1の状態をキープしたまま、グーにした左手の人差し指から小指の第二関節を脇の下に当てる
- そのまま脇からバストトップへ斜め上に圧をかけて引き上げる
- 次に、グーにした左手をバストトップの高さからバストトップへ圧をかけて引き上げる
- 最後に、グーにした左手をアンダーバストからバストトップに向かって圧をかけて引き上げる
- 3～5を10回繰り返しておこなう
※筋肉に圧がかかっているのを感じておこなうのがポイント - 右のバストも同様におこなう
ストレッチ
次に、離れ乳の改善におすすめのストレッチを3つ紹介します。
ぐるぐる肩まわし
- 左右の肩に手を乗せる
- そのまま、肘を前にぐるっと大きく10回まわす
- 次に、肘を後ろにぐるっと大きく10回まわす
※呼吸を止めずに、背筋をしっかり伸ばしておこなうのがポイント
※1日3セットを目安におこなう
肩甲骨はがし
- 両ひざを伸ばして仰向けになる
- 両手を前に伸ばす
- そのまま両手を天井に向けて引き上げる
- 両手を2の状態に戻す
※2～4を10回程度おこなう
※肩甲骨が動いているのを意識するのがポイント
バストまわりを緩める
バスタオルを使用しておこなうストレッチです。
- バスタオルを縦長の状態でくるくると丸める
- 丸めたバスタオルの上に仰向けに乗る
※背骨がバスタオルにつくように - 頭がバスタオルからはみ出さない位置にセットする
- 両ひざを曲げる
- 両腕は体の横に置く
- そのまま肩甲骨でバスタオルを挟むように両腕を広げていく
- 両腕が胸の横まできたら、5の状態に戻す
- 5～7を10回程度おこなう
※ストレッチ後は、体を左右に揺らして背骨周りの筋肉をほぐす
トレーニング
最後に、離れ乳の改善におすすめのトレーニングを3つ紹介します。
プッシュアップ
- 手のひらと膝を床につける
- つま先を立てて体が真っすぐになるように伸ばす
- 息を吸いながら両肘を曲げ、胸を床に近づける
- 床ギリギリのところまできたら、息を吐きながら体を持ち上げる
- 3～4を15回程度おこなう
※慣れてきたら15回を3セットおこなう
ダンベルプレス
- ダンベルを両手に持って仰向けになる
※500mlのペットボトルでもOK - 腕を垂直に真っすぐ上げてダンベルをくっつける
- そのまま肘が90度になるように曲げる
- 肘と肩が平行になったところで、肘を伸ばして2の状態に戻す
- 2～4を15回程度おこなう
※慣れてきたら15回を3セットおこなう
バッグエクステンション
- うつぶせになる
- 足を肩幅程度に広く
- 両手を頭の後ろで組む
- ゆっくりと息を吐きながら体を反らす
- ゆっくりと息を吸いながら体を床に戻す
- 4～5を15回程度繰り返す
- 30秒間の休息を入れて3セットおこなう
離れ乳を防ぐ方法
離れ乳を防ぐには、ブラジャー選びも重要です。ここでは、離れ乳を防いでくれるブラジャーについて解説していきます。
ホールド力のあるブラジャーを選ぶ
胸が広がりを防ぐには、バストをホールドして中央に寄せてくる設計のブラジャーを選ぶとよいでしょう。離れ乳におすすめのブラジャー選びのポイントは、以下のとおりです。
- 脇高設計： バストの流れを防ぐ
- ワイヤーあり： バストをしっかり支える
- カップの距離が狭い： バストを中央に寄せる
- パッドが厚め： バストを寄せ上げる
- 谷間が深い： 谷間をつくりやすい
サイズの合ったブラジャーを着用する
間違ったサイズのブラジャーを着けていると、バストの形が崩れて離れ乳を引き起こす原因になります。バストを正しく採寸し、バストサイズと合ったブラジャーを着用しましょう。また、バストサイズは女性ホルモンの影響や体重の変化などで変わりやすいため、シーズンごとに採寸し、ブラジャーを見直すのがおすすめです。
正しい着用方法
ブラジャーの着用方法が間違っていると、せっかくホールド力のあるブラジャーを着けていても効果を得ることができません。ブラジャーの正しい着用方法は以下のとおりです。
- ストラップを肩にかけてカップの下を持つ
- 少し前かがみの状態になり、バストとカップを合わせてフックを留める
- ストラップの付け根を浮かして手をカップに入れ、バスト全体を手で包み込む
- そのまま、バストを脇から中央に寄せてカップ入れ込む
- 体を起こしてカップを整え、ストラップの長さを調整する
- アンダーが水平になるように整える
就寝時はナイトブラを着用する
就寝時はどのような姿勢で寝ていてもバストが動いてしまうため、ナイトブラを活用するのがおすすめです。バストが左右に広がるのを防ぎ、さらに寝返りなどによる揺れからも守ってくれます。
また、クーパー靭帯への負担を軽減する効果も期待できます。ナイトブラはストレッチ性が高い素材でバストを包み込むため、締めつけ感がなく快適な着け心地です。
離れ乳を改善する生活習慣
普段の生活習慣を見直すことも、離れ乳の改善や予防につながります。ここでは、離れ乳を改善するために大切な「姿勢」「食生活」「睡眠」について解説していきます。
姿勢を良くする
姿勢が良くなると、バストまわりの筋肉が動きやすくなります。その結果、バストを支えている筋肉が正しく機能してバストの下垂や横流れを防ぎ、離れ乳を改善する効果が期待できます。スマホの見過ぎやデスクワークで長時間前かがみになっている方は、意識して姿勢を正すようにしましょう。
食生活を見直す
離れ乳になるのを防ぐには、毎日の食事も重要なポイントです。なぜなら、食生活が乱れていると、バストを支えている筋肉やクーパー靭帯などに悪影響を及ぼすからです。バランスの良い食事はもちろん、筋肉やコラーゲンをつくるために必要な栄養素「タンパク質」や「ビタミン類」、さらにバストアップに必要な女性ホルモンをサポートする「大豆食品」などを多く含む食べ物を摂取するように心がけましょう。
質の良い睡眠を心がける
乳腺やクーパー靭帯の発達に欠かせない女性ホルモンは、ノンレム睡眠中にもっとも多く分泌されるといわれています。そのため、眠りが浅かったり睡眠不足になったりすると、女性ホルモンが正常に分泌されなくなり離れ乳が生じる原因になります。十分な睡眠時間を確保し、深い眠りにつけるようにリラックスした状態でベッドに入りましょう。
離れ乳にはバストアップサロンでのケアも効果的
セルフケアでは思うような効果を得られない、マッサージやトレーニングを続けるのが難しいという方は、バストアップサロンで施術を受けるのもひとつの方法です。プロによるマッサージはバストの状態を見極めておこなうため、効果を実感しやすく、離れ乳をセルフケアよりも早く改善できる効果が期待できます。また、専用の美容機器などを用いてバスト周りの筋肉を鍛えられるため、トレーニングが苦手な方にもおすすめです。
まとめ
今回の記事では、離れ乳の特徴と原因・骨格との関係・セルフケアの方法について紹介してきました。
離れ乳の原因は多岐に渡っており、普段の生活習慣で胸が離れている方もいれば、生まれつきの骨格が影響している方もいます。しかし、骨格が原因であっても、補正力のあるブラジャーを着用したりセルフケアをしたりすることで、離れ乳の状態を緩和させる効果が期待できます。
離れ乳にお悩みの方は、今回紹介したセルフケアを参考に離れ乳の改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。また、セルフケアでは効果を実感できないという場合は、バストアップサロンでケアするのもおすすめです。
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