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妊娠出産を通して胸が大きくなった、張りが出たと感じたのもつかの間、卒乳後に胸がなくなったと悩んでいる方が多いのではないでしょうか。卒乳後の胸の変化は、多くの女性が直面するごく自然な現象です。
とはいえ、妊娠前よりも胸がしぼんで小さくなってしまうのを受け入れることは簡単ではありません。そこで今回は、卒乳後に胸がなくなったと感じる原因や、張りや大きさを取り戻すバストケアの方法について詳しく解説していきます。
出産後に起こる胸の変化
出産後の胸には、時期によって大きく3つの変化がみられます。
- 出産直後
- 産後1か月
- 卒乳後
どのように胸が変化していくのか、これら3つの時期に分けて詳しくみていきましょう。
【出産直後】胸の張りが強くなる
出産直後は、胸に強い張りを感じるようになります。これは、出産後にプロラクチンという母乳の生成を促すホルモンが急激に分泌されるためです。
プロラクチンの働きにより乳腺が活性化し、胸全体が張って硬くなります。この時期は、妊娠前よりもカップ数が大きくなることもあるでしょう。
【産後1か月】母乳が蓄えられて重みが増す
産後1か月頃になると母乳の生産が安定し、胸に蓄えられる母乳の量が増えて重みが増します。この時期は、授乳リズムが確立され、母乳の生産量も増加している時期です。胸がずっしりと重くなるため、「胸が大きくなった」と感じる女性も多くいます。
また、授乳前後で胸の張りが違うと感じることも増えるでしょう。これは、授乳直後は胸が軽くなりますが、次の授乳までの間にふたたび母乳が蓄えられるためです。
【卒乳後】胸の垂れや張りのなさが目立つようになる
卒乳後は母乳の生産が低下していくため、発達していた乳腺組織が急速に萎縮します。そのため、卒乳後は胸の垂れや張りのなさが目立つようになるのです。特に授乳期間が長かった場合、これらの変化が顕著になる傾向にあります。
また、胸の形が変化することで、一気に老化が進んだような気持ちになることもあるでしょう。多くの女性が経験することですが、適切なケアをおこなうことで対策や改善が可能です。
卒乳後に胸がなくなったと感じる原因
卒乳後に胸がなくなったと感じる原因には、おもに以下の4つが挙げられます。
- 乳腺の組織の機能低下
- 自律神経の乱れ
- サポート力が弱いブラの長期間着用
- 授乳中の姿勢の影響
ここからは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。
乳腺の組織の機能低下
卒乳後に胸がなくなったと感じるもっとも大きな原因は、乳腺組織の機能低下です。授乳中は、母乳を生成するために乳腺組織が発達し、胸全体が大きく膨らんだ状態になっています。
しかし、卒乳すると母乳の生産が不要になるため、それまで発達していた乳腺組織が縮小し、胸がなくなったと感じてしまうのです。胸の大きさは、おもに乳腺組織と脂肪組織で決まりますが、乳腺組織が卒乳によって小さくなるため胸も小さくなってしまうというわけです。
自律神経の乱れ
卒乳後の胸の変化には、自律神経の乱れも関係しています。自律神経とは、私たちが意識することなく働く神経のことです。交感神経と副交感神経があり、それぞれがバランスを取りながら身体の機能を調節しています。
産後の慢性的な睡眠不足、疲労、ストレスなどは自律神経を乱れさせる原因です。これにより女性ホルモンのバランスも崩れ、胸の張りが低下してしまいます。
女性ホルモンは肌の張りやうるおいを保つ働きをしているため、バランスが乱れると胸の状態にも影響が出てしまうのです。特に、卒乳時は女性ホルモンのバランスが急激に変化するため、自律神経が乱れやすい状態であるといわれています。
サポート力が弱いブラの長期間着用
卒乳後に胸がなくなったと感じるのは、授乳中に身に着けているブラの影響もあります。授乳中は、胸のサポート力よりも授乳のしやすさを重視してブラを選ぶ方が多いでしょう。授乳は頻回におこなう必要があるため、これは当然のことです。
しかし、授乳ブラは機能性を重視して設計されていることが多く、サポート力が不十分な傾向があります。そのため、胸を支えるクーパー靭帯を保護しきれず、授乳中の胸の重みで伸びてしまうことがあるのです。
また、授乳が終わった後も通常のブラではなく、そのまま授乳ブラを使用し続けているケースもみられます。このように、不適切なブラを装着し続けることでクーパー靭帯が傷つき、胸がしぼんだように小さくなることがあります。
授乳中の姿勢の影響
授乳中の姿勢も卒乳後の胸の形に大きな影響を与えることがあります。授乳するときに猫背になったり、赤ちゃんを胸に引き寄せるのではなく前かがみになって授乳していたりすると、胸の重みが一方向にかかり続けることになります。その結果、クーパー靭帯が伸びて胸の形が崩れやすくなるため注意が必要です。
また、添い寝状態で授乳をしている方は特に注意しなければなりません。いわゆる添い乳をおこなうと、胸が伸びた状態になり形が崩れる原因となります。このほか、片方の胸ばかりでを授乳していると、卒乳後に左右差が大きくあらわれる場合があります。
卒乳後になくなった胸のケア方法
卒乳後になくなった胸をケアするためには、筋トレやマッサージをおこなうことが重要です。日々の生活のなかでケアを継続して、張りのある胸を取り戻しましょう。
筋トレをおこなう
胸の張りを取り戻すためには、胸を支える土台となる大胸筋を鍛えることが大切です。胸そのものを大きくする効果はありませんが、胸を支える力をアップさせることが可能です。また、大胸筋に厚みが出ると胸も大きく見えます。
大胸筋を鍛えるのにおすすめなのが、ダンベルフライです。
- 床の上に仰向けになる
- ダンベルを両手にそれぞれ持ち、こぶしが向かい合わせになるように上に向けて伸ばす
- 息を吸いながら床に当たるすれすれの所まで両手を真横に広げる
- 息を吐きながら両手を2の状態に戻す。
10~15回を1セットとし、1日2セットを目安におこないましょう。
マッサージをおこなう
定期的な胸のマッサージは、血行を促進して胸の張りを回復させる効果が期待できます。また、入浴後など体が温まっているときにおこなうと効果的です。
マッサージの手順は以下のとおりです。
- 片方の手で胸の下側を支える
- もう片方の手で胸全体に円を描くようにマッサージする
片側につき10~20回程度おこなう
マッサージをする際は、マッサージオイルやクリームを使用して摩擦を減らし、肌の負担を最小限に抑えるようにしましょう。強くこすると色素沈着や肌荒れの原因となるので、優しくていねいにおこなってください。
ストレッチをおこなう
ストレッチは姿勢を改善し、胸の筋肉をほぐすため胸のケアに効果的です。授乳時は猫背になりやすいため、胸を開くストレッチをおこないましょう。そうすることで姿勢が改善され、胸の見え方が変わってきます。
- 背中側で手を組み、腕を伸ばす
- 肩甲骨を寄せながら肩を後ろへ回す
- 腕を床に引き寄せながら胸を天井に向ける
ストレッチは、呼吸を止めないように注意しながらおこないましょう。
栄養バランスの良い食事を摂る
バストアップをするためには、必要な栄養素をバランスよく摂取することも重要です。女性ホルモンの分泌を整えるタンパク質、血行を促進するビタミンE、コラーゲンの生成を促すビタミンCなどを積極的に摂りましょう。それぞれの栄養素は、以下の食品に多く含まれていますので参考にしてください。
<タンパク質を多く含む食品>
食品名 | 100gあたりにふくまれるタンパク質の量 |
---|---|
たたみいわし | 75.1mg |
ごまさば | 73.9mg |
するめ | 69.2mg |
ナチュラルチーズ | 44.0mg |
鶏むね肉(皮なし) | 38.8mg |
<ビタミンEを多く含む食品>
食品名 | 100gあたりにふくまれるビタミンEの量 |
---|---|
アーモンド(乾燥) | 30.0mg |
小麦胚芽 | 28.0mg |
ドライトマト | 18.0mg |
落花生 | 11.0mg |
米ぬか | 10.0mg |
<ビタミンCを多く含む食品>
食品名 | 100gあたりにふくまれるビタミンCの量 |
---|---|
アセロラ | 1,700mg |
パセリ(乾燥) | 820mg |
赤ピーマン | 180mg |
ブロッコリー | 150mg |
キウイフルーツ | 140mg |
バストサイズに合ったブラを着ける
正しいサイズのブラを選ぶことは、卒乳後のバストケアに欠かせない重要なポイントです。卒乳後は、ホルモンバランスや体型の変化によって胸のサイズが妊娠前と変わることがあります。そのため、定期的にブラのサイズを測り直し、現在の体型に合ったものを選ぶようにしましょう。
アンダーバストがきつすぎると血行が悪くなり、逆に緩すぎるとサポート力が不足してしまいます。理想的なブラは、背中に食い込まず肩紐が落ちてこないものです。
また、カップから胸がはみ出したり余裕がありすぎたりするものはサイズが合っていません。卒乳後は胸のサイズの変化が激しいので、こまめにサイズをチェックして適切なブラを着けましょう。
胸がなくならないように授乳中からしておきたいこと
卒乳後に胸がなくなったと感じないためには、授乳中から適切なケアをおこっておくことが重要です。予防策を講じることで、卒乳後の胸の変化を最小限に抑えることができます。
授乳中の姿勢に気をつける
授乳中の姿勢は、卒乳後の胸の形状に大きく影響します。授乳するときに猫背になったり前かがみの姿勢になったりすると、胸を支えるクーパー靭帯に負担がかかり、伸びてしまう原因となります。
授乳をするときは、背筋を伸ばして赤ちゃんを胸の高さまで抱き上げることが重要です。授乳クッションを活用すれば、赤ちゃんを支える負担が軽減されて正しい姿勢を保ちやすくなります。
産後専用のブラを着ける
授乳ブラを使うのが悪いというわけではありませんが、卒乳時の胸への影響を最小限に抑えるためには、産後専用のブラを着けるのがおすすめです。ノンワイヤーでもホールド力があり、授乳もしやすいブラが販売されていますので、うまく活用してみましょう。
卒乳後の胸についてよくある質問
妊娠・出産にともない、女性の体は次々と変化していきます。この変化に心がなかなかついていけないこともあるでしょう。ここでは、卒乳後の胸についてよくある質問にお答えしていきます。
卒乳後、胸はもとに戻りますか?
何もケアしなければ、妊娠前のような状態に戻すのは難しいと考えられます。卒乳後に胸がなくなったと感じる方は少なくありません。胸が気になる場合は、筋トレやマッサージなどをおこない、徹底したケアを続けましょう。
クーパー靭帯は再生できますか?
クーパー靭帯が伸びたり切れたりすると、もとに戻ることはないといわれています。クーパー靭帯の主成分はコラーゲンです。コラーゲンは肌の張りを作る土台ともなる成分ですが、伸縮性はなく、すぐに伸びたり切れたりします。再生することはないため、損傷させないように気をつけて過ごすことがとても重要です。
卒乳後にバストアップしたい方は「Rococo」へ
卒乳後に胸がなくなるのは仕方がないことですが、そのままの状態を受け入れるのは難しいと感じている女性も多くいます。胸がなくなったからといって諦める必要はありません。
筋トレやマッサージによるセルフケアも効果はありますが、これらの方法で胸をもとに戻すのには根気と時間が必要になります。
卒乳後の胸についてお悩みの方は、プロによる施術を受けられるバストアップ専門サロンの「Rococo」までお気軽にご相談ください。
切らない・痛くない・低コストでバストアップ
Rococoのバストアップは、「切らない」「痛くない」「低コスト」であることを重視しています。美容医療のようにメスを使ったり痛い思いをしたりすることはありません。全国10万人以上の方のバストを施術してきた独自のメソッドで、お客様の胸を理想的な状態へと導きます。
美しい姿勢づくりからアプローチする独自の施術
バストアップは正しい姿勢づくりからおこなうことが重要だとRococoでは考えています。どれだけ良い施術をおこなっても、姿勢が悪ければ胸はすぐに下向きになり形が崩れてしまうからです。胸を張り、正しい姿勢に矯正するところからアプローチしていくため、より高い効果が期待できます。
コラーゲンの増幅を目指してふんわりマシュマロバストへ
Rococoの施術で美乳を手に入れられる秘密は、コラーゲンにあります。コラーゲンは、クーパー靭帯を構成する成分のひとつです。Rococoの施術では、最新美容機器を用いた独自マッサージによりコラーゲンの増幅が期待できます。コラーゲンが増えるとクーパー靭帯が強化され、バストアップが可能となります。
まとめ
今回の記事では、卒乳後に胸がなくなったと感じる原因やバストケアの方法について解説してきました。卒乳後に胸がなくなったと感じるおもな原因は、以下のとおりです。
- 乳腺の組織の機能低下
- 自律神経の乱れ
- サポート力が弱いブラの長期間着用
- 授乳中の姿勢の影響
授乳中から胸のケアをおこなうことで、しぼんだり垂れたりするのを最小限におさえることはできますが、育児に追われるなかでケアまで徹底しておこなうのは簡単ではありません。卒乳後に胸がなくなったことでお悩みの方は、バストアップ専門サロンのRococoへお気軽にご相談ください。姿勢や自律神経を整えながら独自のメソッドで理想のバストへと導きます。