目次
いつもと同じブラジャーを身につけたときや入浴時など、ふとした瞬間に「胸が小さくなった気がする…」と感じたことのある方は多いのではないでしょうか。思春期に発達し、20代で最もボリュームがあるといわれるバストですが、加齢や体重の変化、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな要因によって徐々に小さくなっていくことがわかっています。
本記事では、胸が小さくなる原因や年代別のバストケアについて詳しく解説していきます。それぞれの年代に合ったバストケアで、理想のバストを手に入れましょう。
「胸が小さくなった気がする…」と感じるのはなぜ？原因を解説
はじめに、なぜ「胸が小さくなった」と感じるのか、その原因について解説していきます。
加齢によるバストの崩れ
加齢によるバストの崩れは、胸が小さくなったと感じる原因のひとつです。年齢を重ねると、乳腺組織は縮小するといわれています。乳腺組織とは、母乳を生成・分泌するための組織です。乳腺組織が小さくなることで胸部のサポート力が弱まり、バストが垂れやすくなるのです。
また、加齢によってコラーゲンやエラスチンが減少すると、皮膚の弾力性や柔軟性が失われることにより、バストを支える力が弱くなり重力の影響を受けやすくなってしまいます。これらの要因が重なることで、バストのハリが失われ、見た目のボリュームが減少したように感じることがあります。
姿勢の悪さ
姿勢の悪さも胸が小さくなったと感じる原因に関係しています。特に、猫背などの悪い姿勢を続けていると、バストを支える大胸筋が衰えやすくなります。大胸筋が弱まるとバストの形が崩れ、実際よりもボリュームが減ったように見えることがあります。
さらに、姿勢が悪いと血流やリンパの流れが滞りやすくなり、胸周辺の組織に十分な栄養が行き届きにくくなります。その結果、バストのハリを維持するのに必要な栄養が不足し、全体的に小さく見えてしまうのです。
生活習慣の乱れ
食生活の偏りや睡眠不足などの生活習慣の乱れも、胸が小さくなったと感じる原因です。栄養バランスの偏った食事や過度なダイエットは、バストの成長に必要な栄養素を不足させる可能性があります。特に、女性ホルモンの分泌に必要な栄養が不足すると、バストの発育が妨げられ、結果としてボリュームが減少して見えることがあります。
また、不規則な生活や慢性的なストレスはホルモンバランスの乱れを引き起こしやすくなります。女性ホルモン分泌の低下はバストのサイズやハリにも影響を与えるため、生活習慣に気をつけることも必要です。
過度なダイエットによる体重の減少
無理なダイエットも、胸が小さくなったと感じることにつながります。バストはおもに脂肪で構成されているため、体重が減るとバストの脂肪も減少しやすくなります。
特に体脂肪率が低い場合、ダイエットの影響でバストのボリュームが落ちやすくなります。バストのボリュームを維持するためには、極端な食事制限を避け、栄養バランスの取れた健康的なダイエットを心がけることが大切です。
ホルモンバランスの変化
妊娠や出産にともなうホルモンバランスの変化も、胸が小さくなったと感じる原因のひとつです。妊娠中は、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンが増加し、乳腺が発達することでバストが大きくなる傾向があります。しかし、出産後はこれらのホルモンが急激に減少してバストのボリュームが変化します。
さらに、妊娠や授乳によってクーパー靭帯が伸びたり、ダメージを受けたりすることでバストのハリが失われ、形が崩れることがあります。その結果、バストが小さくなったように見えるのです。
病気（漏斗胸）
胸が小さくなったと感じる原因には、病気が関係している場合もあります。たとえば、「漏斗胸（ろうときょう）」という疾患を発症すると、胸部が内側にへこんでしまい、バストの膨らみに影響を及ぼすことがあります。
漏斗胸の治療には、外科手術が一般的に用いられます。なかでも「Nuss法」と呼ばれる手術は広くおこなわれており、専用の器具を使って胸のへこみを持ち上げることで、バストの形状を改善できます。
【20代】胸が小さくなった人におすすめのバストケア
20代のバストは、ハリや形をキープするためのケアが大切です。20代は成長期を終え、バストの状態が安定する時期ですが、適切なケアを怠ると将来的にハリが失われたり、形が崩れたりすることがあります。美しいバストを維持するために、以下の基本的なケアを心がけましょう。
- サイズの合うブラジャーを着用する
- 正しいブラジャーの着け方を身につける
- 姿勢を意識する
- 大胸筋を鍛える
これらのポイントを意識することで、バストの美しさを保つことができます。ここでは、それぞれのケア方法について詳しく解説していきます。
サイズの合うブラジャーを着用する
正しいサイズのブラジャーを着用することで、バストをしっかり支えて型崩れを防ぐことができます。
バストは加齢や体重の変化によって形が変わりやすいため、定期的にサイズを計測するようにしましょう。また、カップがしっかりとバストを包み込んでいるか、以下のポイントをチェックするとサイズが合っているか判断しやすくなります。
- カップが浮いている → サイズが大きすぎる可能性あり
- バストがはみ出している → サイズが小さい可能性あり
正しいブラジャーサイズの測り方や選び方については、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
正しいブラジャーの着け方を身につける
ブラジャーを正しく着用することも、バストケアにおいて重要なポイントです。正しい着け方をすることで、ブラジャーがバストをしっかりと支えて型崩れや下垂を防ぎます。以下の手順を意識しながら、正しい方法で着用しましょう。
＜ブラジャーの正しい着用方法＞
- ブラジャーのホックを留める
- 脇や背中の脂肪をカップに収める
※ブラジャーの位置をずらさずにカップの中に手を入れ、脇の下や背中の脂肪を集める
※斜め上に引き上げながら、脂肪をしっかりとカップに収める - 二の腕の脂肪をバストに寄せる
※ストラップの内側から手を入れ、二の腕の肉をつかむ
※脇を通してデコルテ部分のカップに収め、ストラップでしっかり固定する - お腹周りの脂肪も引き上げる
※谷間ができる部分から手を入れ、お腹に近い脂肪を指で引き上げてカップに入れる - 2～4を左右それぞれおこない、バストを整える
着け方のポイントは、背中や脇下・二の腕などの脂肪をしっかりとバストに寄せることです。脂肪をカップに収める際には、ブラジャーを下げずに脂肪を引き上げるイメージでおこないましょう。
姿勢を意識する
美しいバストのためには、正しい姿勢を意識することも大切です。正しい姿勢を保つことで、胸部が圧迫されずバストの位置を自然に保つことができます。日常生活のなかでも、自分の姿勢が正しい状態にあるか意識するようにしましょう。特に、デスクワークやスマートフォンを使用する際は、背筋を伸ばして肩を開くように心がけてください。
大胸筋を鍛える
20代のバストを維持するには、大胸筋を鍛えるのも効果的です。大胸筋はバストを支える重要な筋肉です。大胸筋を鍛えることでバストの位置を高く保ち、垂れにくくする効果があります。
年齢とともに筋肉が衰えるとバストが下垂しやすくなるため、定期的にトレーニングすることをおすすめします。大胸筋を鍛える代表的なエクササイズは、腕立て伏せです。
＜大胸筋に効果的な腕立て伏せのやり方＞
- うつ伏せになり、両手のひらをそれぞれ胸の横に置く
- 息を吐きながらゆっくり腕を伸ばして体を持ち上げる
※肘を完全に伸ばし切らないようにする - 息を吸いながらゆっくりと腕を曲げる
※胸を床に近づけるように、ゆっくりと肘を曲げる - 床ギリギリのところでキープする
※体が床につかないようにコントロールしながら止める - 2〜4を繰り返す。
10回を1セットとし、3セットを目安におこなう。難しいと感じる場合は、ひざをついておこなってもよい。
バストに効果的なトレーニングは、以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
【30代】胸が小さくなった人におすすめのバストケア
30代のバストケアは、保湿やホルモンバランスの調整がポイントとなります。30代になると、女性ホルモンの分泌がゆるやかに減りはじめ、バストのボリュームが落ちやすくなります。
また、30代は妊娠・出産・授乳を経験することが多く、バストの形やサイズが変化しやすいのも特徴です。そのため、20代の基本的なケアに加えて、より積極的なバストケアを取り入れていきましょう。
- バスト専用の保湿クリームを塗る
- 女性ホルモンをサポートする食べ物を意識的に摂る
- ナイトブラを使用する
これらのケアを習慣化することで、30代以降も美しいバストを維持しやすくなります。ここからは、それぞれの方法について詳しく解説していきます。
バスト専用の保湿クリームを塗る
バストは体のなかでも乾燥しやすい部位であるため、保湿をすることが重要です。専用のクリームを使用することで、肌の水分を保持してハリや柔らかさを与えることができます。バスト用のクリームを選ぶ際は、以下のような成分が配合されたクリームを選ぶとよいでしょう。
- ボルフィリン
多くのバストケア製品に含まれる成分で、肌にハリを与え、ふっくらとした印象を与える効果があります - ヒアルロン酸
水分を保持する能力が非常に高く、肌に潤いを与えます。バストの肌をしっとりと保つために効果的です - セラミド
肌のバリア機能を強化し、水分の蒸発を防ぐ役割を果たします。セラミドが含まれるクリームは、バストの乾燥を防いで柔らかさを保つのに役立ちます
女性ホルモンをサポートする食べ物を意識的に摂る
ホルモンバランスを調整するために、女性ホルモンをサポートする食べ物を積極的に食事に取り入れましょう。
- 大豆製品
大豆に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があるため、バストの発達を促す効果が期待できます。代表的な大豆製品には、納豆・豆腐・豆乳などがあります - ボロンを含む食品
ボロン（ホウ素）はエストロゲンの血中濃度を上げる働きがあり、バストアップに寄与するとされています。キャベツやナッツ類、海藻類に多く含まれています - 動物性たんぱく質
鶏肉・魚・卵・乳製品などの動物性たんぱく質は、女性ホルモンの材料となるため、適切な量を摂取することが重要です。特に、コラーゲンやエラスチンはバストのハリを保つために必要です
これらの食材を積極的に取り入れることで、女性ホルモンのバランスを整え、バストの健康をサポートすることができます。
ナイトブラを使用する
ナイトブラは、バストの安定性を保ち、型崩れを防ぐための便利なアイテムです。睡眠中は、寝返りをうつことでバストが左右に揺れたり流れたりします。この動きがクーパー靭帯に負担をかけ、結果としてバストの形が崩れる原因となるのです。
ナイトブラは、睡眠中にバストが揺れたり流れたりするのを防ぎ、バストの位置を理想的に保つ役割があります。着用することでクーパー靭帯へのダメージを軽減し、バストの型崩れや下垂を防ぐことが期待できます。
【40代以降】胸が小さくなった人におすすめのバストケア
40代以降は、バストに対してもエイジングケアを強化することが重要です。40代を過ぎるとホルモンバランスの変化や皮膚の弾力低下により、バストのボリュームが減りやすくなります。そのため、以下のようなエイジングケアを中心に美容医療なども検討しましょう。
- エイジングケア成分のクリームを活用する
- 補正ブラジャーを着用する
- 美容医療を検討する
ここからは、それぞれのバストケアについて詳しく解説していきます。
エイジングケア成分のクリームを活用する
エイジングケア成分を含むクリームを使用することで、バストのハリや弾力を保ち、乾燥やたるみを防ぐことが期待できます。エイジングケア効果が期待できる成分は、以下のとおりです。
- コラーゲン
皮膚に弾力を与え、バストのハリを保つために重要な成分です。加齢とともに減少するコラーゲンを補うことで、肌のサポートが強化されます - エラスチン
コラーゲンと並んで皮膚に弾力を与える重要な成分で、肌のしなやかさを保ちます。特に、バストのたるみを防ぐために重要です
補正ブラジャーを着用する
40代になると、バストのハリが低下して下垂が気になるようになります。これを防ぐためには、補正ブラジャーの着用が効果的です。
補正ブラは、バストをしっかりと支えて形を整える役割があります。脇高の設計やホック数の工夫など、補正力の高い機能が備わっているため、バストを適切な位置に安定させることができます。育乳ブラやリフトアップブラなど、目的に応じたブラジャーを選ぶことでより効果的なバストケアができるでしょう。
美容医療を検討する
セルフケアだけでは改善が難しい場合、脂肪注入や豊胸手術などの美容医療を検討するのもひとつの方法です。美容医療では、シリコンバッグや脂肪注入・ヒアルロン酸注入などの豊胸手術がおこなわれています。
これらの美容施術は即効性があり、バストのサイズを確実にアップさせることが可能です。なかでも脂肪注入は、自分の脂肪を使用するため自然な仕上がりが期待できます。
バストアップサロンによるプロのサポートは幅広い世代におすすめ
「胸が小さくなった気がする…」とお悩みの場合は、バストアップ専門のサロンでプロの施術を受けるのもひとつの方法です。セルフケアでは難しい部分にもしっかりアプローチできるため、より効果を実感しやすくなります。
バストアップサロンでは、個々の悩みに合わせた専門的な施術を提供しています。エステティシャンがマッサージや専用機器を使った施術をおこない、血行促進・リンパの流れの改善・筋肉への刺激を通じて、バストアップをサポートします。
バストアップ専門サロン「Rococo（ロココ）」では、3万人以上の施術実績をもとに、独自のメソッドを開発してきました。そのメソッドを用いて、経験豊富なスタッフがオールハンドマッサージと特許取得済みのマッサージ機を組み合わせた施術をおこなっています。
バストの構造を熟知したセラピストが、一人ひとりのお悩みに寄り添いながら施術を提供しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
>>バストアップ専門サロン「Rococo」について詳しくはこちらから
まとめ
本記事では、バストが小さくなる原因や年代別のバストケア方法について解説してきました。年代別のバストケアのポイントは以下のとおりです。
＜20代おすすめのバストケア＞
- サイズの合うブラジャーを着用する
- 正しいブラジャーの着け方を身につける
- 姿勢を意識する
- 大胸筋を鍛える
＜30代におすすめのバストケア＞
- バスト専用の保湿クリームを塗る
- 女性ホルモンをサポートする食べ物を意識的に摂る
- ナイトブラを使用する
＜40代以降におすすめのバストケア＞
- エイジングケア成分のクリームを活用する
- 補正ブラジャーを着用する
- 美容医療を検討する
以上のような年代に応じた適切なバストケアをおこなうことで、胸の形やハリを維持しやすくなります。美しいバストを目指すためにも生活習慣を見直し、無理なくできるケアから始めてみてはいかがでしょうか。