column
コラム

バストアップサプリで本当に胸が大きくなるのか?効果や安全性なども解説

バストアップサプリで本当に胸が大きくなるのか?効果や安全性なども解説

最近、ネットショップやドラッグストアでよく見かけるバストアップサプリですが、飲むだけで本当に胸が大きくなるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。口コミを見ると、胸が大きくなったという意見もあれば、効果がない・服作用があるといった意見も見られるため、サプリを試しても大丈夫なのか心配になりますよね。

サプリは簡単に手に入るため気軽に試すことができますが、口にするものだけに、どのような成分が入っているのかをしっかり確認してから飲むことが大切です。

そこでこの記事では、胸が大きくなる要因やバストアップサプリの効果・成分について解説していきます。バストアップサプリを試してみようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

バストアップサプリで胸は大きくなる?

バストアップサプリで胸は大きくなる?

胸の大きさには、女性ホルモンの分泌量が大きく影響しています。そのため、バストアップサプリには女性ホルモンを補う成分が配合されています。

しかし、胸が大きくなる仕組みから考えると、それらの成分を摂取するだけで胸を大きくすることは難しいでしょう。また、サプリの有効成分には医学的な根拠がなく、成分の含有量も製品によって異なるため、バストアップ効果の信ぴょう性も確かではないといえます。

胸の構造

胸の構造

胸はおもに「大胸筋」「脂肪」「乳腺」「クーパー靭帯」4つの組織でできています。大胸筋は胸を形成している組織ではありませんが、胸の土台となる重要な組織で、大胸筋の上に胸のふくらみがあります。

胸のふくらみは乳腺と脂肪によってつくられており、それを支えているのがクーパー靭帯です。これら4つの組織は、胸の大きさやきれいな形を維持するために、それぞれ大切な役割を担っています。

胸が大きくなる要因

胸が大きくなる要因

ここでは、胸が大きくなるおもな要因について解説していきます。

脂肪の増加

胸の大半は脂肪でできているため、脂肪が増えると比例して胸も大きくなります。ただし、脂肪を摂取したからといって、都合よく胸だけに脂肪を増やすことはできません。

胸の脂肪を増やすには、乳腺が発達することが重要となります。なぜなら、脂肪は乳腺を保護する働きをしており、乳腺が太くなると脂肪のつく量も増えるからです。

乳腺の発達

乳腺が発達することで脂肪が増加し、胸が大きくなることにつながります。乳腺は女性ホルモンや成長ホルモンの影響により増えるため、初潮前後の10〜15歳あたりから増え始め、20代でもっとも発達するといわれています。しかし、乳腺の発達には、乳腺のなかにある「ラクトゲン受容体」が大きく関係しています。

ラクトゲン受容体の役割

ラクトゲン受容体は、女性ホルモンを受け止める役割をもつ存在です。もしラクトゲン受容体がなければ、女性ホルモンの分泌量が増えたとしても乳腺が発達せず、胸も大きくなりません。2つが組み合わさることで乳腺の発達が促されるため、どちらが欠けても乳腺が弱くなってしまいます。

一般的にラクトゲン受容体は10歳頃から現れはじめますが、つくられる量やつくられはじめる年齢には個人差があり、20代でできる人もいれば30代でもできる人がいます。そのため、30代になってから乳腺が発達する可能性もあるのです。

女性ホルモンの分泌

私たちの体内にあるたくさんのホルモンのなかで、胸の大きさに影響を与えるのが女性ホルモンです。女性ホルモンは卵巣でつくられており、分泌する時期や体に与える影響が異なる2種類のホルモンに分けることができます。生理の終盤から排卵までに多く分泌されるのが「エストロゲン(卵胞)」、排卵後から生理までに多く分泌されるのが「プロゲステロン(黄体)」です。

エストロゲン

エストロゲンは、子宮内膜を厚くして妊娠に備えるホルモンです。乳腺を増やし、乳房の発育を促進させるため、胸の大きさにも大きく関わっています。エストロゲンが多く分泌されることで、丸みのあるふっくらとした胸がつくられます。また、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの生成を促す働きもあるため、美肌に欠かせないホルモンとしても知られています。肌や髪にハリツヤをもたらし、若々しさを保ちます。

プロゲステロン

プロゲステロンは、子宮内膜をやわらかくして妊娠しやすい状態に保ちます。胸に栄養素や水分を蓄えるため、生理前にプロゲステロンが分泌されると胸が張った状態になります。プロゲステロンには乳腺を発達させる働きがあり、エストロゲンと同様に胸を大きくするために必要なホルモンです。

バストアップサプリの効果

バストアップサプリの効果

バストアップサプリには、女性ホルモンのバランスを整える成分や、女性ホルモンと似た働きをもつ成分などが含まれています。ここからは、バストアップサプリの代表的な6つの成分について紹介するとともに、期待できる効果についても解説していきます。服用に注意するべき成分もあるため、配合されている成分は必ず確認しましょう。

プエラリア・ミリフィカ

プエラリア・ミリフィカと、タイ北部に分布するマメ科の食物です。女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする植物性エストロゲン「デオキシミロエストロール」や「ミロエストロール」などの成分が含まれており、バストアップサプリに多く使われています。

ただし、副作用が多く報告されていることから、日本医師会から健康被害に関する注意喚起が出されており、海外には使用が禁止されている国もあります。プエラリア・ミリフィカによる副作用のおもな症状(※)は、以下のとおりです。

  • 消化器系障害: 腹痛・嘔吐・下痢
  • 皮膚障害:発疹・じんましん
  • 月経不順
  • 不正出血
  • 頭痛
  • 乳房の異常

※参考:日本医師会ホームページ「プエラリア・ミリフィカ」を含む健康食品の使用にご注意を!

イソフラボン

イソフラボンは大豆や大豆胚芽に多く含まれる成分のひとつで、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があります。プエラリア・ミリフィカと違い、体にやさしく安全性がある成分として、バストアップサプリだけでなく、スキンケア製品にもよく使用されています。また、女性ホルモンが減少する更年期の症状の緩和や、生理痛を和らげる効果も期待されています。

ボロン

ボロンはミネラルの一種で、エストロゲンの血中濃度を高める働きをする成分です。女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を活性化するため、胸を大きくするために必要な栄養素だと考えられています。女性ホルモンが活性化すれば、乳腺が増えることにともない、胸の脂肪も増える効果が期待できます。

プラセンタ

プラセンタとは「胎盤」のことを指します。細胞を活性化させる成分が多く含まれており、ホルモンバランスを調整する働きをするため、生理不順の緩和や更年期障害の治療が目的で使用されることもあります。

コラーゲン

コラーゲンはタンパク質の一種です。胸を大きくするのに欠かせない成分で、胸のハリや弾力を保つ働きがあります。また、バストを支えているクーパー靭帯はコラーゲンでできているため、コラーゲンを摂取することでクーパー靭帯を補強する効果が期待できるといわれています。

チェストツリー

チェストツリーは南ヨーロッパから中央アジアに自生しているハーブで、女性ホルモンのバランスを整えたり、分泌を促したりする働きがあります。生理前の体の不調や、更年期障害などの婦人科系疾患の症状を和らげる目的で使用されています。

サプリメントの安全性

サプリメントの安全性

サプリメントは副作用が少ないイメージがありますが、成分によってはさまざまな副作用が報告されています。特にプエラリア・ミリフィカは、健康被害の報告があるため服用を避けた方が無難です。また、サプリメントの成分に関わらず、過剰摂取してしまうと副作用の発生率が高まります。記載されている使用頻度や摂取目安量を守ることが大切です。

バストアップサプリは医薬品ではない

バストアップサプリは医薬品ではない

サプリは医薬品ではなく、あくまでも「食品」に分類されます。「健康食品」と書かれている場合もありますが、どちらも効果が実証されているものではありません。サプリメントに全く効果がないというわけではありませんが、国が有効性や安全性を認めているものではないということを理解しておきましょう。

胸を大きくする成分は食べ物から摂取できる

胸を大きくする成分は食べ物から摂取できる

サプリメントは、携帯しやすく外出先でも摂取しやすいというメリットがありますが、胸を大きくする成分は食べ物からでも摂取できます。ここからは、胸が大きくなる成分を多く含む食べ物を紹介します。

大豆イソフラボンを摂取できる食べ物

大豆イソフラボンは、大豆に多く含まれています。比較的食べやすいのものが多いため、普段の食事に1〜2品取り入れるようにしましょう。

【大豆イソフラボンが多く含まれる食べ物】

 豆腐・納豆・味噌・豆乳・油揚げ・おから・きな粉

タンパク質を摂取できる食べ物

タンパク質は、肉類や魚類・卵類に多く含まれます。ただし、脂質の多い肉や魚ばかり食べていると、カロリーの摂り過ぎになるため注意しましょう。

【タンパク質が多く含まれる食べ物】

 鶏ささみ肉・豚もも肉・鮭・サンマ・卵・牛乳・ヨーグルト

アミノ酸を摂取できる食べ物

アミノ酸はタンパク質のもととなる栄養素です。体内でタンパク質がつくられるために欠かすことのできない栄養素ですので、タンパク質と一緒に摂取するようにしましょう。

【アミノ酸が多く含まれる食べ物】

 チーズ・カツオ・マグロ・鶏むね肉・牛豚レバー・卵・豆乳

ボロンを摂取できる食べ物

ボロンは熱を加えると栄養素の働きが低下するため、生の状態で食べるのがおすすめです。

【ボロンが多く含まれる食べ物】

 リンゴ・ぶどう・梨・キャベツ・アーモンド・ナッツ・海藻類

ビタミンEを摂取できる食べ物

ビタミンEには血液の流れを良くする働きがあり、胸にスムーズに栄養を届けるために必要となる栄養素です。

【ビタミンEが多く含まれる食べ物】

 うなぎ・アーモンド・アボカド・かぼちゃ・オリーブオイル・卵

ミネラルを摂取できる食べ物

ミネラルは、ビタミンやタンパク質の働きをサポートする栄養素です。体内で自然につくられない栄養素であるため、積極的に摂取するようにしましょう。

【ミネラルが多く含まれる食べ物】

 小松菜・海藻類・ほうれん草・豆腐・バナナ・チーズ

胸を短期間で大きくするならバストアップサロンがおすすめ

胸を短期間で大きくするならバストアップサロンがおすすめ

胸を早く大きくしたいのであれば、バストアップ専門のサロンでの施術がおすすめです。胸を大きくすることはもちろん、バストをきれいな形に整えることができます。

バストアップサロンで得られる効果

バストアップサロンでは、専門知識や技術を持ったプロのエステティシャンによる、胸の悩みに特化した施術が受けられます。胸の悩みは一人ひとり異なるため、短期間で胸を大きくするには適切な施術法を選ぶ必要があります。

プロのエステティシャンは、本人が気づいていない胸の状態を見極め、原因を特定したうえで最適な施術を提供してくれます。また、きれいなバストを維持するためのサポートもおこなっており、後戻りしない理想のバストを目指すことができます。

バストアップサロンの施術

ここからは、バストアップサロンのおもな施術について紹介していきます。

ハンドマッサージ

プロのエステティシャンがオールハンドでおこなうマッサージで、リンパマッサージが含まれているサロンも多くみられます。胸に影響を及ぼしている首や肩・背中などにもアプローチし、胸の悩み解消を目指します。

また、胸の形を整えるマッサージをおこなえることもバストアップサロンの特徴です。バストが離れている、垂れている、左右差があるといった場合は、セルフケアでは解消することが難しいため、プロによるハンドマッサージを受けるのがおすすめです。

マイクロカレント

マイクロカレントとは、体内に流れている生体電流と同レベルの微弱な電流を用いた施術です。バストやバスト周辺に電流を流すことで滞った老廃物の排出を促します。

施術により、血行が良くなり代謝がアップするため、ハリと弾力のあるバストに近づけることができます。また、マイクロカレントは背中や脇に流れた脂肪を元の位置に戻し、バストの形を整える効果もあるといわれています。

EMS

EMSとは、筋肉に電気刺激を与えて筋力をアップさせる施術です。インナーマッスルが鍛えられるため、リハビリなどでもよく使われています。バスト周りに施術することで、大胸筋を鍛えてハリのある上向きのバストに導きます。

筋力の衰えが原因でバストが垂れている場合、EMSによる施術は症状の改善に有効な手段だといえます。また、猫背などで姿勢が悪い方は、バスト周りの筋力が低下しやすい傾向にあります。EMSは、バストの下垂を改善したいけれど、筋トレなどのエクササイズは続かないという方にもおすすめです。

まとめ

バストアップサプリはあくまでも「胸が大きくなるための補助的な役割をするもの」という認識で。

最近では、バストアップサプリを飲むだけで胸が大きくなるように謳われている商品も多くありますが、あくまでも「胸が大きくなるための補助的な役割をするもの」という認識で試してみるのがおすすめです。

安全性が高いといわれている成分でも、過剰に摂取すると副作用を引き起こす可能性があります。特に注意喚起が出されているサプリもあるため、服用する際は注意しましょう。

また「早く胸を大きくしたい」「サイズの左右差を解消したい」という方には、バストアップサロンでの施術が適しているかもしれません。ご自身の胸の悩みを解消できる方法で、ぜひバストアップを目指してください。