正しいブラジャーサイズの測り方とは？

ブラジャーを選ぶ際に必要となるのが、自分のブラジャーサイズです。

しかし、「何年も前にお店で測ってもらったときのサイズをずっと選んでいる」「そもそも測り方自体がよく分からない」という方もいるのではないでしょうか。

自分のバストに合わないブラジャーを着用していると、バストの形崩れや下垂などの原因になるため、正しいサイズを知ることは大切です。

今回は、ブラジャーサイズの正しい測り方と自分に合うサイズの選び方をご紹介します。ブラジャーの正しい着用方法や買い替えのタイミングなどについても解説しますので、本記事を参考に自分にジャストフィットするブラジャーを選んでみてください。

ブラジャーサイズの正しい測り方

自分のバストに合ったブラジャーを着用するには、サイズを正しく測ることが欠かせません。

しかし、セルフで測る場合は正確に測れていないことも多く、それが自分のバストにフィットしないブラジャーを選んでしまう原因となります。

ここでは、ブラジャーサイズの正しい測り方を紹介しますので、チェックしてみてください。

ブラジャーサイズを測る際に必要なもの

ブラジャーサイズを正しく測る際に必要なのは、以下の3つです。

メジャー

洋裁などで使用する体にぴったりと沿う柔らかいタイプのメジャーを用意します。スチールやステンレス製のものは、体のラインに沿わないのでNGです。

姿見もしくは上半身が映る鏡

姿見または上半身が映るサイズの鏡を用意しましょう。正しい姿勢ができているか、メジャーが斜めになっていないかなどをチェックするときに必要となります。

ブラジャー

ブラジャーサイズを測るときは、ヌードではなくブラジャー（薄手の下着でも良い）を身に着けた状態がおすすめです。ヌードだと乳房の形状に沿ってうまく測定するのが難しく、正しく測ることができません。

持っているブラジャーで着け心地が良く、パッドが入っていないものを選んでください。パッドが入っているものであれば、パッドを外した状態で着用して測りましょう。

測るのは2ヶ所

ブラジャーサイズを知るために測るのは、アンダーバストとトップバストの2ヶ所です。

トップバストは乳房の一番高いところ、アンダーバストは乳房のすぐ下の部分を測ります。

そして、トップバストからアンダーバストから引いたものが、ブラジャーのカップサイズになります。

トップバストの測り方

メジャーをバスト周りに回した状態で背筋を伸ばして立ち、乳房のふくらみの一番高い部分を測ります。

このときに鏡で前後を確認して、メジャーが床と水平になっていることを確認してください。メジャーが床に対して斜めになっていると、サイズが変わってくるので注意しましょう。

ギュッと締め付けるのではなく、メジャーはややゆるめに巻いて測るのがポイントです。

アンダーバストの測り方

乳房のふくらみのすぐ下の部分にメジャーを巻き付けて測ります。このときもブラジャーは着用したままで、姿勢を正して測ってください。

また、鏡でメジャーがきちんと床と水平になっていることを確認して、少しきつめに締めた状態で測ります。

ブラジャーサイズを測る際の注意点

ブラジャーサイズを正しく測るために、注意したい点があります。

まずは、リラックスして測ることです。体に力が入ったままで測ってしまうと、正しいサイズを測れないので、測定前は深呼吸するなどして力を抜きましょう。

また、背筋を伸ばして測ることも大切です。背筋が曲がっていると、それも正しく測定できない原因となるため、正しい姿勢で測ることを意識してください。

そして、メジャーを正しく使うこと。

メジャーが床と平行になっていなかったり、斜めになっていたり、ねじれていたりすると、正しくサイズを測ることができません。トップバストとアンダーバストを測る際は、必ず鏡で前後をチェックして、メジャーが床に対して平行かつ真っすぐであることを確認してください。

「少しのこと」と思えることが、かなりの誤差につながることがあるので、これらの注意点に注意して測定しましょう。

ブラジャーサイズ表の見方と選び方

正しい測り方でサイズを出したら、それを基に自分のバストサイズに合ったブラジャーを選びます。

一般的にブラジャーサイズは「B75」のようにアルファベットと数字を組み合わせて表記されますが、商品によっては「S・M・L」で表記されるものもあります。

それぞれのブラジャーサイズ表の見方を解説しますので、ブラジャーのサイズ選びの参考にしてください。

一般的なブラジャーサイズ表の見方

一般的なブラジャーのサイズ表は、「A75」「B70」「C70」というように表記されています。

ABCなどのアルファベットはカップサイズ、そしてアルファベットに続く「70」「75」のような数字は、アンダーバストのサイズのことです。

以下が一般的なブラジャーサイズ表です。

上の表の「A65」の場合、アンダーバストサイズは62.5～67.5cmの間、そしてトップバストはAカップでアンダーバストにプラス10cmくらいが目安となります。

カップの大きさは、「トップバストーアンダーバスト」で決まります。

例えば、トップバストが85cm、アンダーバストが70cmであれば、85cm－70cm＝15cmとなり、Cカップと判断できます。

アンダーバストが70cmなので、ブラジャーサイズはC70がベストサイズです。

自分のトップとアンダーのサイズが分かったら、上の表を参考に自分にベストなブラジャーサイズを探してみましょう。

ノンワイヤーブラのサイズ表の見方

ノンワイヤーブラやハーフトップブラなどは、ブラジャーサイズが「S・M・L」で表記されることがあります。

SML表記のブラジャーサイズ表は以下のとおりです。

「A65」などの表記のブラジャーサイズと比較すると、ざっくりとしたサイズ展開となるため、人によっては自分に合うものを選びにくいかもしれません。

例えば、EカップやFカップなどのカップサイズが大きい方、逆にアンダーバストとトップバストの差があまりない方は、満足のいくサイズに出会えない可能性が高いです。

自分に合ったブラジャーサイズの選び方

自分に合うブラジャーは、トップバストとアンダーバストのサイズを基準に選んでいきます。

とはいえ、測ったサイズを基にブラジャーを選んでも、何となく自分のバストにフィットしないこともあるでしょう。

その場合は、アンダーサイズを上げたり、カップサイズを下げたりして自分に合うサイズを選ぶことになります。

例えば、ブラジャーサイズを測定した結果、D70が自分のベストサイズと分かったとしましょう。

しかし、「少しカップが大きい」「アンダーがきつい」などフィット感がいまいちと感じる場合、アンダーバストのサイズを一つ下げるか上げるなどして調整していきます。

その場合、以下のようにカップサイズも変化するので注意しましょう。

「E65」←「D70」→「C75」

D70の人がアンダーバストを1つ下げて65にする場合、カップは1つ上げてEになります。逆に、アンダーバストを1つ上げて75にする場合、カップは1つ下げてCとすると、ジャストフィットするサイズになりやすいです。

ブラジャーサイズが合っているかのチェックポイント

きちんとサイズを測ってブラジャーを選んでみたものの、何だか着け心地が良くないこともありますよね。

ブラジャーを着けたときに違和感があるなら、サイズが合っていないのかもしれません。

ブラジャーサイズが合っていないときのサインを紹介しますので、当てはまる点がないかチェックしてみましょう。

カップがパカパカする

カップがパカパカして浮いている場合、カップサイズが合っていないか、ストラップが長すぎる可能性があります。

まずはストラップの長さを調整してみて、それでもカップが浮くようであれば、カップサイズの見直しをしてみましょう。

カップ上辺が食い込んでいる

カップ上辺が食い込んでいる場合、バストに対してカップサイズが小さいか、ストラップの長さが短すぎる可能性があります。

ストラップの長さを長くしてみて、それでも変わらない場合は、カップサイズを上げてみましょう。

手を挙げるとブラが上にズレる

手を挙げた時にブラジャーが上がってくる場合、アンダーバストのサイズが大きいのかもしれません。

ホックを調整して、締め付けを強くしてみましょう。それでも上にズレる場合は、アンダーバストのサイズを1サイズ下げてみるようおすすめします。

背中部分が上がってくる

ブラジャーの背中部分が上がってくる場合、ストラップが短すぎるか、アンダーバストのサイズが大きいことが考えられます。

鏡でストラップの長さを確認し、必要であれば長さを調節しましょう。長さを調節しても上がってくるようであれば、アンダーバストがゆるいことが考えられるので、その場合はアンダーバストのサイズを1つ下げてみてください。

ワイヤーがバストに食い込む

ワイヤーがバストに食い込んでいる場合、カップのサイズが小さいか、バストのラインにワイヤーの幅が合っていないことが考えられます。

カップサイズを上げてみたり、アンダーバストのサイズを上げてみると、自分のバストにフィットするものが見つかるでしょう。

前中心のワイヤーが浮いている

前中心のワイヤーが浮いている場合も、カップサイズが小さいか、バストのラインにワイヤーが合っていない可能性があります。

この場合も、カップサイズやアンダーバストのサイズを見直してみると良いでしょう。

ストラップが食い込む、ズレ落ちる

ストラップが食い込む場合、ストラップの長さが短すぎるか、バストのボリュームに対してストラップが細すぎるのかもしれません。ストラップの長さを長めにしてみて、それでもダメな場合はストラップの太さ自体を見直してみましょう。

逆に、ストラップがズレ落ちる場合は、ストラップが長すぎるか、アンダーバストが大きくてストラップが落ちやすくなっていると考えられます。ストラップの長さを調節してみて改善されない場合は、アンダーバストを1サイズ下げてみましょう。

ブラジャーの正しい着用方法

測り方だけでなく、ブラジャーの正しい着用方法もマスターしておきましょう。

ブラジャーを正しく着用すると、バストの型崩れや垂れの予防につながります。また、バストのシルエットもキレイになり、若く見えたり、スタイル良く見えるなど魅力アップにもつながりますよ。

1. ストラップを肩にかけて、体を前に倒してバストをカップに合わせます。その姿勢のまま、背中のホックを留めましょう。
2. 前傾姿勢をキープしたまま手をカップの中に入れて、脇から中央に向かって乳房を寄せます。
3. 体を起こして、カップに乳房をきちんとおさめたら、鏡を見ながらストラップの長さを調整します。前後を確認して、ブラジャーの下辺が床と水平になるようにしましょう。ストラップは、きつすぎると食い込みの原因となるため、指1本分入るくらいのゆとりを持たせるのがおすすめです。

ブラジャーサイズを測るタイミング

ブラジャーサイズは、季節や体調、また体型の変化によって変わるので定期的に測ることが大切です。以下のタイミングで測ること意識すると良いでしょう。

体型に変化があったとき

体型が変化すると、それにともなってバストサイズも大きくなったり、小さくなったりします。痩せた・太ったなどの変化があったらブラジャーサイズを測り直して、今のサイズに合ったブラジャーを選びましょう。

ブラジャーを買い替えるとき

ブラジャーを買い替える度にきちんとサイズを測るようにすると、定期的にブラジャーサイズをチェックできます。

面倒に感じるかもしれませんが、少しの変化にも対応できるように、その都度測るのがおすすめです。

ブラジャーの買い替えサインとは

少々傷みが気になってきても、ブラジャー自体は外から見えるものではないので「何年も同じものを着けている」という方も珍しくありません。

とはいえ、劣化したブラジャーを着用し続けていると、バストの形崩れなどの原因となるので、こまめに買い替えることは大切です。

また、何年も同じものを着用していると、その間に体型が変化していて、ブラジャーサイズが合わなくなっていることも考えられます。

以下のようなサインが見られるようになったら、ブラジャーは買い替えましょう。

• くたびれた感じの見た目になっている
• 調整してもストラップが落ちやすくなった
• カップ部分にハリがなく、凹んでいる
• ブラジャーのサイドのメッシュ部分が薄くなっている
• ワイヤーが変形して、左右非対称になっている
• フックを調整しても、ブラジャーが上にズレやすくなった

ひとつでも当てはまる点があれば、ブラジャーの買い替え時です。

お気に入りのデザインだったりすると手放しにくく感じるかもしれませんが、このまま着用し続けるのはバストにとって良くありません。

ここは「新たなお気に入りのブラジャーに出会うチャンス」と考えて、手放しましょう。

自分で正しい測り方ができないならお店で測ってもらうのも◎

正しい測り方を参考にサイズを測ったものの、「ブラジャーがフィットしない」「正しい測り方ができているか心配」という方は、お店で測ってもらうといいでしょう。

下着専門店などで、ブラジャーを選ぶ際にお願いするとスムーズです。店員さんに測ってもらうと、バストのサイズに合ったブラジャーサイズを選んでもらうこともできるでしょう。

ブラジャーサイズの正しい測り方をマスターすることのメリット

ブラジャーサイズの正しい測り方をマスターすると、自分のバストのサイズに合ったブラジャーを着用できるようになります。

その結果、

• バストトップの位置が上がることで、若々しく見える
• スタイルが良く見えるようになる
• バストが大きく、形良く見える
• 姿勢が良くなる

といったメリットがあります。

反対に、サイズの合わないブラジャーを着用していると、これと逆のことが起こるというわけです。

「見えないから…」とおろそかにしがちなブラジャーですが、適当に選ぶのは何かとマイナスに。

ぜひ、定期的にブラジャーサイズを測って、ジャストフィットするブラジャーを着用しましょう。