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「できるだけ自然にバストアップを実現したい」という女性に人気があるのが、脂肪注入による豊胸です。シリコンバッグを入れる豊胸術には抵抗がある場合でも、脂肪注入豊胸であれば前向きに考えたいという方は多くいます。
とはいえ、効果がしっかりとあるのか、リスクはないのかといったことが気になって施術を迷っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、豊胸を検討中の方のために、脂肪注入豊胸とはどんなものなのか、得られる効果、メリットとデメリット、そして気になるリスクなどについて解説します。
脂肪注入豊胸とは
脂肪注入豊胸とは、一般的に自分自身の太ももやお腹などから採取した脂肪をバストに注入する豊胸術です。
バストに脂肪を注入するので、シリコンバッグなどを挿入するのと違って、自然な仕上がりになるのが特徴です。また、体の不要な部分の脂肪を使用するため、豊胸と同時に部分痩せができるという副次的なメリットもあります。
脂肪注入による豊胸では、採取した脂肪から不純物を取り除いた良質な脂肪のみを注入します。そのため、注入した脂肪がバストに定着しやすく、しっかりとバストアップ効果が得られやすい豊胸術ともいえます。
脂肪注入による豊胸効果の持続期間
脂肪注入豊胸の大きな特徴は、注入した脂肪がバストに定着すれば、効果が半永久的に持続することです。
つまり、一度バストに脂肪が定着してしまえば、その後は「もっとバストを大きくしたい」などの要望がない限り、再度脂肪を注入する必要はありません。
脂肪注入による豊胸のメリット
脂肪注入豊胸にはどんなメリットがあるのでしょうか。ほかの豊胸術と比較した脂肪注入豊胸のメリットを紹介します。
見た目・感触ともに自然な仕上がり
体内の脂肪を注入することでバストの形を整えるので、天然バストと同じように自然な仕上がりになります。仰向けになったときも天然バストと同じように重力にしたがって動くため、シリコンバッグなどを挿入したときのような不自然さはありません。
また、触ったときの感触も本来のバストと同じく柔らかで体温の温かさがあります。シリコンバッグだと触ったときに違和感があり、豊胸がバレてしまうこともありますが、脂肪注入豊胸は気づかれにくいのがメリットです。
効果が継続するのでメンテナンスが要らない
脂肪注入豊胸は、注入した脂肪が定着すると、その効果は半永久的に持続します。そのため、バストの形状を維持する目的で定期的にメンテナンスを受ける必要がないのがメリットです。
ほかの豊胸術については、基本的にバストの形状を維持するために定期的なメンテナンスが求められます。
例えば、ヒアルロン酸注入の場合、一定期間が経過するとバストが元のサイズに戻ってしまうため、効果を維持するためには定期的にヒアルロン酸を注入しなければなりません。
シリコンバッグによる豊胸も同様で、シリコンバッグの経年劣化にともなってバッグの交換が必要となります。
傷跡が目立たない
シリコンバッグ挿入する豊胸術と比較すると、傷口が小さくなるため傷跡が目立ちにくいのも脂肪注入豊胸のメリットです。
ただし、仕上がりの美しさは医師の技術に大きく依存するため、担当する医師選びをしっかりとおこなうことが大切です。
痩身効果も得られる
自身の脂肪を注入する豊胸術なので、太ももやお腹、お尻などの不要な脂肪を採取する必要があります。そのため、バストを理想の形状にできるだけでなく、痩身効果が得られるのも脂肪注入豊胸のメリットといえるでしょう。
ポッコリお腹で悩んでいる人の中には、「お腹の脂肪をバストに移動させることができたらいいのに……」と考える人もいるかと思います。
本来はそう都合良く移動させることはできないものですが、脂肪注入豊胸では不要な部分の脂肪を採取してボリュームを出したいバストに移動できるのです。
脂肪注入による豊胸のデメリット
脂肪注入による豊胸にはメリットだけでなく、デメリットもあります。施術を受けるかどうか決める前にデメリットについても正しく知った上で検討しましょう。
劇的にバストアップすることは難しい
脂肪注入による豊胸では、バストサイズを劇的にアップすることは期待できません。
その理由は、一度に大量の脂肪を注入すると、しこりなどのトラブルが起きやすくなるため、1回の施術で注入できる量が限られているからです。
また、注入した脂肪がすべて定着するわけではなく、たくさん脂肪を注入しても、その多くが定着せずになくなってしまいます。
仕上がりのバストサイズ(脂肪が定着した後のバストサイズ)は、手術直後よりも少し小さめになると覚えておきましょう。
痩せている人には向いていない
脂肪注入による豊胸は自分の脂肪を用いるため、痩せていて体脂肪が少ない人は施術が受けられないこともあります。
施術を受けられたとしても、もともとバストが小さい場合、脂肪を注入しても希望するサイズまで大きくすることは難しいでしょう。
脂肪注入豊胸は、痩せ型の人よりも少しぽっちゃり体型の人に向いている施術です。
注入した脂肪をバストに定着させるのが難しい
脂肪注入による豊胸は、シリコンバッグのようにバストに入れたものがそのままバストのボリュームアップにつながるわけではありません。
注入した脂肪がバストに定着してはじめて、バストアップが得られる施術です。そのため、脂肪注入豊胸では、脂肪のバスト定着率を上げることが大切になります。
脂肪注入による豊胸術にもさまざまな方法があり、医師の技術も定着率に左右します。
満足のいく豊胸術を受けるには、技術力の高い医師を選ぶこと、また脂肪定着率の高いプランを選ぶことが必要です。
ダウンタイムがある
脂肪注入による豊胸の大きなデメリットが、ダウンタイムがあることです。自分の体から脂肪を吸引し、バストに脂肪を注入するため、吸引部位と注入部位の2ヶ所でダウンタイムの症状が見られます。
脂肪吸引部位では、1~2週間程度鈍い痛みがあり、内出血、腫れ、むくみなどの症状が生じます。脂肪注入部位でも同様の症状が1週間程度見られるとみておきましょう。
症状は徐々におさまりますが、個人差あり、人によっては1ヶ月以上症状が続くなどダウンタイムが長いのがデメリットです。
脂肪注入による豊胸のリスク
デメリットもあるとはいえ、注入した脂肪がバストに定着すれば、その効果は半永久的に続くほか、仕上がりが自然などのメリットがある脂肪注入豊胸。
どちらかというと、やることのメリットのほうが大きく感じるものの、リスクがある点も覚えておきたいものです。
どのようなリスクがあるのか理解したうえで、施術を決めましょう。
脂肪吸引をした部位に跡が残ることがある
脂肪注入による豊胸では、脂肪吸引をした部位に拘縮(こうしゅく)と呼ばれる症状が見られることがあります。皮膚が硬くなったり、凸凹したりするもので、かゆみが生じることもあります。
これは脂肪がなくなることで空洞になった部分の組織が回復するときに見られるもので、一時的な症状であるものの、気になる方も多いでしょう。
症状が見られはじめるのは、吸引後のダウンタイムの症状がおさまったタイミングです。
やっとダウンタイムがおさまったと思ったら皮膚に変化が生じ、その症状が1ヶ月以上続きます。長い人では半年近く症状が見られることもあるようです。
拘縮以外のリスクとしては、傷跡が肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)やケロイドになることもあります。
しこりや石灰化が起きることがある
脂肪注入による豊胸では、脂肪を注入した部分にしこりや石灰化が生じるリスクもあります。
しこりは、注入した脂肪がバストに定着せずに壊死することが原因で起きるものです。
壊死した脂肪細胞のかたまりを体が異物と判断すると、それを皮膜で覆うため、しこりが形成されます。そして、できたしこりを放置すると、それが石灰化してしまうのです。
壊死した脂肪すべてがしこりになるわけではありませんが、注入した脂肪の量が多すぎるとしこりができやすいといわれています。
また、注入する脂肪に不純物が多く混じっていると、壊死する脂肪が増え、それもしこりができる原因となります。
しこりを予防するには、注入する脂肪を適量に留めること、そして採取した脂肪から不純物を除去し、質の良い脂肪を注入することが大切です。
腫れやむくみがしばらく続くことがある
先述のように、脂肪注入による豊胸にはダウンタイムがあります。ダウンタイムの症状の現れ方、また持続期間には個人差があり、人によっては長期間腫れやむくみなどの症状に悩まされることもあります。
短期間での回復を見込んでいると、「こんなはずじゃなかった……」と後悔するかもしれません。
脂肪注入による豊胸の施術の流れ
脂肪注入による豊胸の施術当日の一般的な流れは以下のとおりです。
麻酔後、脂肪を吸引する
皮下脂肪を採取する部位にマーキングをおこない、その後、脂肪を吸引していきます。吸引した場所にムラや凸凹が生じないように注意しつつ吸引します。
吸引した脂肪から不純物を取り除く
吸引した脂肪は、バストに注入する前にフィルターや遠心分離機などを使って、血液などの不純物を取り除きます。
脂肪をバストに注入する
不純物を除去した脂肪を注射器に入れ、バストのバランスを見ながら注入していきます。左右差のないように整えたら終了です。
※脂肪注入による豊胸は、基本的に施術を受けた当日に帰宅できます。
脂肪注入豊胸で失敗しないクリニックの選び方
脂肪注入による豊胸にともなうリスクを減らすため、また満足のいくバストアップを実現するためには、クリニックをよく選ぶことが大切です。
「安いから」「人気だから」といった理由だけでクリニックを選ぶと、後悔することになりかねません。複数のクリニックでカウンセリングを受けるなどして、注意深くクリニックを選びましょう。
クリニックを選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
脂肪注入豊胸の経験が豊富な医師がいる
クリニックを選ぶ際は、脂肪注入による豊胸の実績について確認しましょう。
クリニックのホームページから、在籍している医師の実績などをチェックします。最近は、医師が自身のSNSから症例などを発信していることもあるので、SNSを確認してみることもできるでしょう。
ホームページやSNSの症例などから、自分が目指すバストの形状を叶えてくれそうな医師がいれば、そのクリニックでの施術を検討することができます。
どんなに人気のクリニックでも、脂肪注入豊胸の実績が少ないクリニックであれば避けるのが無難です。
カウンセリングが丁寧
クリニックの候補をいくつか絞ったら、カウンセリングを受けてみましょう。その際に、希望をよく聞いてくれて、適切なアドバイスをしてくれるクリニックであれば安心です。
また、メリットだけでなくデメリットやリスク、ダウンタイムについてもしっかりと説明してくれるかといった点もチェックしておきましょう。
加えて、脂肪注入豊胸についていくつかプランがあれば、それぞれの違い、メリットとデメリットについて詳しく説明してくれるクリニックがおすすめです。
クリニックの雰囲気、また、医師やスタッフについても観察し、自分に合うところを選びましょう。
料金システムが明瞭である
料金システムが明瞭なクリニックを選ぶと、施術を受けた後にトラブルが発生することを避けられます。
ホームページなどで表示されている料金と、施術を受けた後に実際に支払う料金が異なるのは珍しいことではありません。
カウンセリングの時点で、どこまでがホームページなどに表示されている料金で、それ以外にどんな料金がいくらくらいかかるのか確認しておきましょう。その際に、具体的な数字を挙げながら、わかりやすく話してくれるクリニックを選ぶのがおすすめです。
保証やアフターケアがしっかりしている
脂肪注入豊胸は、施術後にダウンタイムがあり、脂肪吸引した部位に拘縮が見られることもあります。人によっては痛みを強く感じることもあり、何かと不安に感じるものです。
そんなときにアフターケアがしっかりしているクリニックだと、万が一のときに安心できます。
また、クリニックによっては保証が付いていて、仕上がりに左右差などが生じた場合は、きちんと調整してくれるところもあります。クリニックを選ぶ際は、保証の有無についても確認しておくと良いでしょう。
脂肪注入豊胸Q&A
脂肪注入豊胸についてよくある質問にお答えします。
何カップくらいアップできますか?
脂肪注入による豊胸では、脂肪を注入できる量、また脂肪が定着できる量が限られているため、1回の施術でアップできるのは0.5~1カップが目安です。さらなるボリュームアップを目指すなら、複数回にわたって施術を受ける必要があります。
痛みはありますか?
麻酔を使用するため、施術中の痛みはありませんが、麻酔が切れた後に痛みが出ます。痛みについては個人差があるものの、鈍い痛みを感じる人が多いようです。
また、脂肪注入部位であるバストよりも、脂肪吸引した部位のほうが痛みは強い傾向にあります。
脂肪注入豊胸はどんな人におすすめですか?
脂肪注入豊胸は、バストを自然に大きくしたい人、またシリコンバッグを挿入することに抵抗がある人におすすめの方法です。また、バストサイズに左右差がある人も、脂肪注入豊胸でサイズを合わせることができます。
まとめ
脂肪注入による豊胸は、メリットだけでなくデメリット、またリスクもあります。また、仕上がりの満足度は医師の技術に大きく依存するので、実績があり信頼できる医師を探すことも大切です。
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